マッセイホールに客が少なかった理由

チャーリー・パーカー、ディジー・ガレスピー、バド・パウエル、チャールス・ミンガス、マックス・ローチと、バップの大物ジャズマンたちが一同に会したライブ盤『ジャズ・アット・マッセイ・ホール』。 ジャズ・アット・マッセイ・ホール この日、マッセイ・ホールのライブはじつは観客はまばらだった。 その理由は、この日はボクシングのヘビー級タイトルマッチの試合の日でもあり、多くの人々の…

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クロード・ソーンヒル

マイルス・デイヴィスが『クールの誕生』を制作するにあたって、もっとも参考にしたのがクロード・ソーンヒル・オーケストラだった。 このオーケストラは、最初はダンス・バンドだったが、ギル・エヴァンスが加わったあたりから、モダンで先進的なアレンジを演奏するグループに変貌していった。 特にフレンチ・ホルンを加えたことによってサウンドの佇まいに大幅に変化をもたらした。 マイルスが『クールの…

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多芸なトリスターノ

ピアニストのレニー・トリスターノがピアノを本格的に始めたのは20歳前後のこと。 それまでは、クラリネット、サックス、ギター、トランペット、ドラムをやっていた。 【国内盤】レニー・トリスターノ Lennie Tristano / 鬼才トリスターノ

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北欧の明るく切なくなポップス

ジャズの話ではないけど、昔からノルウェーのフラ・リッポ・リッピが好きで、たまに取り出してきいては、明るい気持ち7割、しんみり切ない気持3割といった感じで楽しんでいます。 コード進行など、どこかの有名曲のそのままパクリなんじゃないっすか?という露骨なネタバレ曲もあるけれど、それも含めて好き。 透明感あるサウンドが逆に切なさを増長させているんです。 入門盤には、 ベスト・オブ…

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極上な面子とサウンドのハンク・クロフォード『ヘルプ・ミー・メイク・イット・スルー・ザ・ナイト 』

レイ・チャールズのバンドのサックス奏者といえば、ハンク・クロフォード。 彼のごきげんなプレイをあますことなく収録した『ヘルプ・ミー・メイク・イット・スルー・ザ・ナイト 』は、ゴキゲンな傑作アルバムだと思う。 なにしろ、参加ミュージシャンが豪華! リチャード・ティー、コーネル・デュプリー、エリック・ゲイル、ロン・カーター、バーナード・パーディー、アイアート・モレイラが参加している…

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『バードランドの夜』のメンバー

歴史的名盤の『バードランドの夜』。 アート・ブレイキーがリーダーのアルバムということになっているが、バードランドでのライブを録音しようという企画が持ち上がった時点では、ブルーノートに在籍するミュージシャンのオールスターバンドというコンセプトだった。 人選はもちろんアルフレッド・ライオン。 [枚数限定][限定盤]バードランドの夜 Vol.1/アート・ブレイキー[CD]【返…

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デトロイト出身のジャズマン

モータウン(モータータウン)のデトロイトからニューヨークにやってきた腕っききのミュージシャンは多い。 トランペットのドナルド・バード、サド・ジョーンズ、 トロンボーンのカーティス・フラー、 ヴィブラフォンのミルト・ジャクソン、 ピアノのトミー・フラナガンやローランド・ハナ、バリー・ハリス、 ギターのケニー・バレル、 ベースのポール・チェンバース、ダグ・ワトキンス、メイジャー・ホリ…

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来日したジャズ・メッセンジャーズのサービス精神

1961年にアート・ブレイキー率いるジャズ・メッセンジャーズが初来日を果たした。 当時のメッセンジャーズの音楽性は、すでにモードジャズに移行しつつあったのだが、日本ではまだ『モーニン』が出回り、人気だったことから、演奏ナンバーは『モーニン』のナンバーやテイストを中心に演奏されていた。 メッセンジャーズのサービス精神といったところか。 しかし、これが功を奏してか、《モーニン》がジ…

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オーネット・コールマンとジョン・ルイスとレスター・ケーニッヒ

オーネット・コールマンが世に出る契機を作り出したのは、コンテンポラリー・レーベルの社長、 レスター・ケーニッヒに認められたから。 では、なぜ彼がオーネット・コールマンを知ったのかというと、MJQ(モダン・ジャズ・カルテット)のピアニストがレスターに紹介したため。 オーネットのことを滅茶苦茶だの、音楽じゃないだのと非難する声も多かった当時、ジョン・ルイスは正確に彼の才能を見抜いていたの…

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元気なハンク・ジョーンズを聞くならば

や、 のピアノからも分かるとおり、ハンク・ジョーンズのピアノは、端整で、控えめながらも、上質な味わいと芳香を放つピアノだということに異論はあるまい。 しかし、この手練のピアニストの持ち味はそれだけではない。 一昨年、私はブルーノートに彼のライブに行ったのだが、もう弾きまくるわ、弾きまくるわ。 強いタッチで、ガンガン弾く彼は、とても80代も半ばの老人とは思え…

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サッチモの凄さは、ヴォーカルよりもラッパにあり。

は、 ルイ・アームストロング(サッチモ)の入門盤としては最適なアルバムかもしれない。 なんといっても《ホワット・ア・ワンダフル・ワールド》がこのアルバムを代表する名曲、名唄だが、私は2曲目の《キャバレー》も好きだ。 いつ聴いても、サビのところが、 ♪ライフ・イズ・ア・キャバレー・ねえ、父ちゃん? と聴こえてしまい、 「そうか、人生はキャバレーなんだよね…

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熊田曜子そっくりのママがいる飲み屋のカウンターで 『ゲッツ/ジルベルト』 を聴き、ひとり唸る

熊田曜子に似た、いや、熊田曜子をもう少し細面にしてスリムにしたママがひとりで営んでいる飲み屋にたまに行く。 都内某所の雑居ビルの中のひっそりとした一室。 入り口はマンションの扉なので、この店のことを知っていないと、飲み屋だということは分からない。 マンションのトビラを空けると、中は、8人も入れば満席になる椅子の数。ただし、スペースは広い。 たとえば2軒ぐらい飲み屋をハシゴし、まだ…

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『クールの誕生』がつまらない? だったらまずは、コニッツのアルトに注目しては如何かな?

歴史に残る名盤の1枚としてカウントされる一方で、 「なかなか印象に残らない」、 「これらの演奏のどこがいいの?」 という声も多いアルバムではある。 私は、1曲目の《ムーヴ》のキャッチーなメロディの虜になりながら、聴き進んでいったため、自分の中でのツカミは悪くなかったとは思うが、それでも中盤の《ムーン・ドリームス》あたりのスローな曲になると、いかにもギル・エヴァンス!と感じる重層的な響…

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永遠なれ、セントトーマス!!

先日の11/6(日)、 国際フォーラムのソニー・ロリンズのライブに行ってきた。 ロリンズ最後の日本でのライブだ。 会場には、おそらく青春時代にロリンズに親しんでいた!と思われる年齢のファンがドッと詰めかけていて、開演前から、にぎわっていた。 演奏、アレンジ、サイドマンの演奏、ロリンズのMC&パフォーマンス…など、 良かったこと、悪かったこと、嬉しかったこと、ビックリした…

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10分で分かるブルーノート

なんだか最近書店の店頭には、 「5分で分かる○△×」とか、 「サルでも分かる」とか「1時間でなんとか」とかといったタイトルの書籍が多い。 初心者に対する間口の広さと、敷居の低さをアピールする有効なマクラなんだろうけども、サルとか犬のような動物にも分かるもんなのかねぇ、実際に実験したんだろうな?おい、こら。 なんて野暮な突っ込みは抜きにして、 だったら、私も真似して書いて…

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フィル・ウッズの凄まじきパーカー愛

フィル・ウッズはまぎれもなくパーカー派アルティストの一人だったが、彼にとっての心の師匠、チャーリー・パーカーへの敬愛は並大抵のものではなかった。 サックスのプレイ内容のみならず、パーカーの未亡人、チャン・パーカーと結婚してしまったほどなのだから。 パーカーの死後、未亡人チャンの相談にのったり、世話を焼いているうちに、次第に両者が惹かれあうようになたのだという。 Phil…

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「オーネット騒動」陰の仕掛け人はジョン・ルイス

ちょっとジャズの歴史に詳しい人なら、フリージャズの旗手、オーネット・コールマンの出現時には、彼の奏でる音楽に対して当時はかなり賛否両論の物議をかもしたことはご存知のことだろう。 物議をかもしたということは、それだけ多くの人に聴かれたということ。 当時は珍奇な音楽とされた彼の音楽が、なぜ多くの人の耳に届いたのか? それは、あるライブハウスに長期出演をして日夜、ドン・チェリーら…

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