なにもこんなに高速でやる必要ないのに、な、シリア

私はバド・パウエル作曲の《シリア》という曲が大好きだ。 名盤『ジャズ・ジャイアント』の2曲目。 あまりに有名かつ名演の《テンパス・フュージット》の次の曲なので、 いささか地味な印象もぬぐえないかもしれないが、 『ジャズ・ジャイアント』バド・パウエル なかなかどうして、この時代の鬼気迫るパウエルが 少々肩の力を抜いて演奏しました、という趣きの演奏、なかなか素晴ら…

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今週のこれを聴くべし!~ビリー・ホリデイの《ベイビー・アイ・ドント・クライ・オーヴァー・ユー》

ちょっとご無沙汰してしまった、「今週のこれを聴くべし!」 はい、本日はビリー・ホリデイです。 近日ラジオ番組で特集するシンガーということもあり、ここのところ、仕事場ではビリーばかりかけている。 今日と昨日で、のげでだいたい150曲ぐらいは聴いたかな。 そんなに、たらふく聴いて、飽きない? いや、全然! 飽きません! それどころか、もっと聴きたくなってしま…

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アカデミー助演女優賞を受賞した日本人ジャズシンガーは?

正解はナンシー梅木。 北海道小樽出身のジャズシンガーで、上京後ジャズシンガーとして米軍基地で腕を磨いた。 当時はペギー葉山とともに人気・実力ナンバーワンの日本人ジャズシンガーだった。 1956年に渡米し、出演した映画『SAYONARA』の演技が認められ、助演女優賞を受賞した。 サヨナラ [DVD] / 梅木ミヨシ, マーロン・ブランド (出演); ジョシュア・ローガン…

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トミー・フラナガン『レッツ』

1993年録音。 トランペッターで、トミフラの友人でもあったサド・ジョーンズ作曲のナンバーを演奏した、いわば、サド・ジョーンズ作品集。 あいかわらず、センスの良いピアノを聴かせてくれます。 ▼パーソネル トミー・フラナガン(p) イエスパー・ルンゴー(b) ルイス・ナッシュ(ds) ▼収録曲 1. Let's 2. Mean What You Say …

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ジャズが好きな人には性格悪い人が多い?

よく、ジャズ聴きには性格の悪い人間が多いという声を耳にするが、はたしてそうだろうか? (どうでもいいけど“ジャズ聴き”なる言葉の響きが下品に聞こえるのは私だけだろうか?) そんなことはないだろう。 ……と思っている。 どの趣味の世界の領域にも性格の良い人もいれば、悪い人もいるだろう。 鉄道模型でも、 バイク乗りの中にも、 バードウォッチングや天文観測が趣味の…

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エヴァンスとコルトレーン

(マイルス・グループでの)最後の共演は、1958念11月4日から16日までの『ヴィレッジ・ヴァンガード』への出演とされる。そして、そのころにはエヴァンスがグループの誰よりも重度の常習者となり、人気グループゆえの過酷なツアーに耐えられなくなっていた。 だがエヴァンスが脱退した理由には、音楽的な要因もすくなからずあった。マイルスにとって完璧なグループであったものの、エヴァンスとジョン・コル…

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ラジオ版「快楽ジャズ通信」第1回収録現場

えーと、先日の記事とは順序が逆転してしまうのですが、後藤さんとの対談の数日前に、TFMミュージックバードにて、「高野 雲の快楽ジャズ通信」第一回目の収録をしてきました。 上の写真は、スタジオ内での打ち合わせ風景ですが、他のラジオ番組の収録現場とちょっと違うのが、テーブルの上にデーン!と置かれたキーボードと、私が抱っこしているベースだと思います。 この番組の目玉というか、おそら…

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後藤雅洋氏と「女性ピアノトリオ」対談

先日、四谷「いーぐる」にて、マスターの後藤さんと「日本人女性のピアノトリオ」についての対談をしました。 計10名前後の、最近活躍する若手女性ピアニストの音源を聴き、忌憚のない感想や意見、表現とはなんぞやと、かなりディープに突っ込んだ内容にまで話が及び、なかなか充実した対談になったと思います。 (個人的にもずいぶん勉強になった) ▼対談風景 photo.tommy この対…

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寺島靖国のPCMジャズ喫茶ゲスト出演記(5)

最初の案が却下されてしまったが、次の案は採用! 「200歳トリオの皆さんが、いま人気の上原ひろみをどう思うのかを是非知りたいんですけど」 と言ったら、寺島さん、 「岩浪さんは上原ひろみのこと好きだよ。ひろみちゃん、ひろみちゃんって呼んでるよ」 とのこと。 即刻、この案は採用された。 よーし、『ビヨンド・スタンダード』の《キャラバン》をかけるぞ~! …

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寺島靖国のPCMジャズ喫茶ゲスト出演記(4)

今後の番組の新しい方向性を打ち出そうと熱弁をふるう寺島さんに 「今日の私は女性オンリーで行きたいと思います」 と言い、カバンから、1分ほどでどばーっと打ち込んだ企画書を取り出した私。 一応、皆さんにいきわたるよう、5部プリントアウトしてきたので、その場にいた全員に配る。 ▼これね 「4案あるんですけど、皆様のリクエストや要望あります?」 「あるいは、このテーマはやって…

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快楽ジャズ通信スタジオ収録現場

ジャズカフェの「スコット・ラファロ」のオーナーのtommyさん、もう昨日の夕方の「快楽ジャズ通信」の収録現場のレポートをアップしてくれています。 ▼ http://ameblo.jp/tommy-tdo/entry-10141397850.html 早いね~。 これで、私からの番組紹介の手間が省けた!(笑) というのは冗談ですが、この番組は、このブログとの連動を図ります。 …

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寺島靖国のPCMジャズ喫茶ゲスト出演記(3)

スタジオに向かおうとする岩浪さんを制して、今後の番組の方向性を明確に打ち出し、さらに永世ゲストの長澤さんと岩浪さんと意思統一をしようとする寺島さん。 毎回同じ話、 似たような主張、 仲良しクラブのように順番でCDをかける。 本当にそれだけでいいのか? もっと順番をシャッフルする、 ブラインドをもうける、 新譜でいいのがなければ、 旧譜をかけて、新しい発見や主張を打ち出…

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明日の夕刊フジに載ります

明日(9月19日)の「夕刊フジ」に、「快楽ジャズ通信」の番組紹介が掲載されます。 “大人気ブログ快楽ジャズ通信” “ジャズブログで圧倒的な人気を誇る「快楽ジャズ通信」がタイトルもそのままに衛星デジタルミュージックバードと全国コミュニティFMで放送!” “blogの書籍化は珍しくないが、今回はなんとラジオ化” みたいな内容で紹介してくれています。 大人気ブログ、……で…

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寺島靖国のPCMジャズ喫茶ゲスト出演記(2)

番組を改変する! 声高に拳を握りしめ主張する寺島さん。 曰く、 我々は長寿番組ということに甘え過ぎ、なあなあなムードになり過ぎているのではないか? 今までは順番にそれぞれが持ってきたCDをかけるシステムに暗黙になっていたけれども、今後は必ずしもそうする必要はないと思う。 長澤さん、あなたは、いい新譜がないから持ってこれない時もあると仰っていたけど、無理してオススメじ…

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寺島靖国のPCMジャズ喫茶ゲスト出演記(1)

先日、寺島靖国氏の『PCMジャズ喫茶』の収録があったので、ゲスト出演させていただいた。 これで3回目。 寺島さんからしてみれば、「コイツ何言ってんだ?」な発言を繰り返している私ではあるが、寺島さんとしては、そういう「異物」としての私の存在を認めてくれているようで、それはそれで嬉しいことではある。 私の主張に己の主張を対比させることによって、より一層、自分の主張の強度を増すという…

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マイルス・デイヴィスのグループに参加したビル・エヴァンス

ともあれエヴァンスのマイルス・グループにおける濃密なる7ヶ月間は、1958年4月25日、ニューヨークの『カフェ・ボヘミア』の2週間前にわたる出演によってその幕を切って落とす。週給200ドル。それはエヴァンスが手にした過去最高額の報酬だった。 (中山康樹『ビル・エヴァンスについてのいくつかの事情』より) ビル・エヴァンスについてのいくつかの事柄 /中山康樹

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さて、明日のテーマは“オンナ”で行こう(笑)

ゲスト出演するPCMジャズ喫茶の収録日♪ 今回も、切り口考えましたよ~。 いままでで一番、寺島さんが喜びそうなネタなんじゃないかな(笑)。 オンエアは10月末になるそうで、それまでお楽しみに! とブランク空けてしまうのも、なんなので、ここで、ひとつ、ヒントとうか、キーワードを出しておくと、 オンナ です(笑)。 さ、寺島さん、飛びついてくるかどうか?(笑…

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エヴァンスの音楽性を形成した一端はニューオリンズ時代にあった

エヴァンスがニューオリンズで演奏した場所に設置されていたピアノは、ほとんどの場合、音程が♭気味だった。クラブや演奏場所を提供する主催者はピアノの調律など眼中になく、しかもニューオリンズの気候は蒸し暑く、おまけに当時のほとんどの店には冷房さえなかった。 おそらくエヴァンスは、こうした悪条件による環境のもとで演奏をくり返すことによって、のちに開花する独自の個性やスタイルにつながるヒントとア…

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ビル・エヴァンス、自殺した兄・ハリーへの追悼

1979年、兄ハリーが自殺した直後には、その思いを託して《ウイ・ウィル・ミート・アゲイン》を再録音、レコードB面の最後に収録したのみならず、さらに手を加える。すなわちA面の最後に《フォー・オール・ウイ・ノウ(ウイ・メイ・ネヴァー・ミート・アゲイン)》という曲を配し、A面を「二度と会わないかもしれない」としめくくり、B面の最後で「ふたたび会うかもしれないだろう」と結ぶ。 (中山康樹『ビル・エ…

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知人にちなんだ曲を多数作曲したビル・エヴァンス

ビル・エヴァンスほど親族や友人にちなんだ曲を多く書き、また彼ら彼女たちの名曲を曲名に引用したミュージシャンもそうはいないことに気づかされる。たとえば、エヴァンスの作品中もっとも有名な曲である《ワルツ・フォー・デビー》は、兄ハリーの娘である出ビーを主人公として生まれた。《ワン・フォー・ヘレン》や《ソング・フォー・ヘレン》は、1962年以来、エヴァンスが他界するまでマネージャー兼プロデューサーを…

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