ジャズの「わかる」「わからない」について

平日、夜の居酒屋では、サラリーマンたちが酒の肴トークとして「あいつは仕事ができる」「できない」トークが合いも変わらず繰り広げられている。 一方で、ジャズ喫茶では、常連やマスターたちの間で「あいつはジャズがわかっている」「わかっていない」トークで盛り上がることも。 仕事においての「できる」「できない」は、会社の存続や、自身の生活に直結することもあるので、その多くは単なる愚痴…

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トリオ以外のソニー・クラークの代表作

ソニー・クラークの2枚目のリーダー作。 フロントは、ドナルド・バード(tp)に、ジョン・コルトレーン(ts)に、カーティス・フラー(tb)の3管編成。 ゆえに、一瞬、ピアノのソニー・クラークがリーダーだということを忘れそうになるが、ピアノソロのパートになると、さすがはソニー、もしかしたらコルトレーンのザックリとしたプレイに感化されたのかもしれないが、ソニーのピアノは、いつもに…

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エヴァンスの生い立ち

ビル・エヴァンス(本名:ウイリアム・ジョン・エヴァンス)は、1929年8月16日、木曜日、午前4時、ニュージャージー州ブレインフィールドに生まれた。父親ハリーはウェールズ系、母親マリー(もしくはメアリー)はロシア系、そしてエヴァンスには、2歳年上の兄ハリーがいた。 (中山康樹『ビル・エヴァンスについてのいくつかの事情』より) ビル・エヴァンスについてのいくつかの事柄 /中山康樹

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デトロイト・メタル・シティと快楽ジャズ通信

ジャズの話題ではないが、昨日観た『デトロイト・メタル・シティ』、結構楽しめた(笑)。 映画観た後は、スラッシュメタルを聞きまくりたくなり、家に帰ってガンガンにかけて、ベースをバキバキ弾いて遊んでました。 あと、そうそう、ジャズの話題をひとつすると、10月から始まるラジオへのゲスト出演者、続々決まっています。 今や、評論家だけが特権的に情報を持っている時代ではなく、むしろ…

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集団即興演奏の欠陥

たとえ少人数で演じようとも、すこしの編曲もされていない、おのおの独自の勝手気ままなアドリブが、多声音楽(ポリフォニー)として、りっぱな音楽になっているというのは、玉突きのフロック(偶然命中)的出来事でありまして、実例としては、一九三五年――七年の、テディ・ウィルソンのレコーディングのラストコーラスを聞けばわかるのです。ウィルソンが集めたレコーディング・コンビネーションは、当時最高のインプロヴ…

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デヴィッド・マレイ『ラヴァーズ』

デヴィッド・マレイが1988年、ドラマーのラルフ・ピーターソンや、ピアノのデイヴ・バレル、ベーシストのフレッド・ホプキンスとレコーディングをした意欲作です。 ワンホーンカルテットというオーソドックスなフォーマットの中に、彼の持つ前衛性と、燃えるようなバイタリティが、バラードという枠組みの中、うまく共存しています。 エモーショナルでありながらも、熱く胸に染みてくる抒情性もたたえた聴…

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