今月号のジャズ批評

今月号の『ジャズ批評』2009年7月号は、150号記念号です。 1967年に創刊されて以来、季刊、隔月刊を経て、じつに40年以上の年月も発行を続けてきた雑誌なんですね。(そういえば、67年といえばコルトレーンが亡くなった年ですね) まだ、私が生まれる前から松坂編集長は奮闘してきたのだと思うと、その熱意には頭が下がりっぱなしです。 この150号は、ジャズ批評ゆかりの関係者…

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放送第39回「ジミー・スミス」(3)

今月の10日に、ブルーノートの名盤50タイトルが1100円という廉価で発売されました。 廉価で50枚という思い切った大量リリース。先日ゲスト出演していただいたEMIミュージックジャパンの行方さんも「100枚全部買いの人もいるんだよ」と仰っていたとおり、“大人買い”な入門者も多いようです。 全部買っても5万5000円ですからね。 いやはや、私の場合は、その昔、1800円前後の輸入…

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放送第39回「ジミー・スミス」(2)

活動的の長いジミー・スミスなだけあり、出しているアルバムの数も膨大です。 たとえば、彼を“発見”し、 最初に彼のリーダー作を世に送り出したブルーノートですが、 このレーベルだけでも40枚近く彼参加のアルバムをリリースしています(笑)。 演奏時間の長い曲も多いので、今回も選曲には苦労しましたが、それでもできるだけジミー・スミスのオルガン奏者の持つ様々な側面を、演奏の肌ざわりやアプロ…

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放送第39回「ジミー・スミス」(1)

『高野 雲の快楽ジャズ通信~What Is This Thing Called Jazz?』。 今回のテーマは、オルガン奏者の「ジミー・スミス」です。 この番組は、本日午後8時より全国52局のコミュニティFMで放送されます。 ミュージックバードのジャズ・チャンネルでは、明日(日曜日)の22時からの放送、同じくクロスカルチャー・チャンネルでは、来週木曜日の23時より放送されます。 …

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明日からジミー・スミス!

明日の土曜日、明後日の日曜日、 そして、来週木曜日放送の「快楽ジャズ通信」は、 ジミー・スミス特集です。 ファンキー、ノリノリ、圧倒的な音のシャワー! 選りすぐりの音源が流れます。 どうぞお聴き逃しなく! 土曜日:コミュニティFM52局(午後8時~8時55分)    ※放送FM局は右サイドテーブルを参照してください。 日曜日:高音質デジタル放送ミュージックバー…

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放送第38回「ウイントン・マルサリス」(4)

最近発売されたウイントン・マルサリスの新譜はジャケットがなかなか素敵です。 テーマは、男女関係。 人類普遍のテーマではあるけれども、なんとも漠然かつ広範なテーマをウイントンはチョイスしたものだと思います(笑)。 ウイントン自身の詩の朗読も収録されていたりと、ウイントンならではの“思い込み”と周到な“作りこみ”がなされたアルバムではありますが、意外に聴きやすいといえば、聴きや…

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細野不二彦『BLOW UP!』

沖縄のジャズカフェ「スコット・ラファロ」のオーナー・tommyさんのblog上での、ふとしたやりとりをキッカケに、その昔、愛読していたジャズマンガを思い出し、久々に読み返してみました。 『BLOW UP!』というマンガです。 やりとりは⇒こちら う~ん、やっぱりジーンとくるなぁ。 このマンガの設定や背景、ディティールが、結構リアルなんですよ。 ちょっとした会…

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山下洋輔イントロデューシング国仲勝男『暖流』発売!

ベーシスト国仲勝男を山下洋輔がプロデュース。 1979年録音作品、本日発売 暖流 / 山下洋輔, 国仲勝男, 佐山雅弘, 小山彰太, 武田和命, 清水靖晃, 坂田明ほか ▼収録曲 1. アンブレラ・ダンス 2. グッドバイ・ポーク・パイ・ハット 3. バグス・グルーヴ 4. ウガンジョ(聖域) 5. カプランガ 6. ナーナ・(石垣島平野)|カウンター・…

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湿度高き日々に、バッカナル

ここのところ、東京では週末から湿度がモワ~っと高い日が続いています。(今日はそうでもなかったけど) 紙なんかは、クターッとくたびれてくるし、 気分もなんだか頭が重くなってくるので、 あまりいい気分じゃありません。 雨がザーザー降りの日もありましたが、 降るんだか降らないんだかハッキリせい! な日もあったりと、 なんともグズグズした陽気は、 私の頭の中までグズグズと湿り気を…

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放送第38回「ウイントン・マルサリス」(3)

ウイントン・マルサリスの父、エリス・マルサリス。 彼は、ベテランピアニストとして、またジャズ教育者としても有名です。 地元のニューオーリンズを中心に活動しているためか、あまり有名ではないかもしれませんが、息子のウイントンとの共演アルバム『スタンダードタイム vol.3』が発売された頃は、話題になりました。 しかし、これとほぼ同時期に発売された、リーダー作(ピアノトリオ)…

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フィル・ウッズ『ペアリング・オフ』

フィル・ウッズとジーン・クイル。 2名のアルトサックスの競演。 と同時に、 2名のトランペッター、 ケニー・ドーハムと、ドナルド・バードの競演も楽しめる。 この両楽器のバトルを好サポートするトミフラのピアノも聴きもの。 ▼収録曲 1. ザ・スタンリー・ストンパー 2. クール・エイド 3. ペアリング・オフ 4. サドゥンリー・イッツ・スプリング ペアリ…

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放送第38回「ウイントン・マルサリス」(2)

なんでも出来すぎてしまうゆえに、 かえって頭デッカチで面白くないものを作ってしまうことがあります。 ウイントン・マルサリスは、まさにその典型なところがあり、番組でかかったどのトラックをお聴きになってもおわかりのとおり、彼は楽器をコントロールする技術においては、まさに「完璧」という言葉が相応しいトランペッターです。 それゆえ、「俺はこれしかできない!」という背水の陣的な気迫が希薄なこ…

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放送第38回「ウイントン・マルサリス」(1)

『高野 雲の快楽ジャズ通信~What Is This Thing Called Jazz?』は、本日午後8時より、全国52局のコミュニティFMで放送されます。 ミュージックバードのジャズ・チャンネルでは、明日(日曜日)の22時からの放送、同じくクロスカルチャー・チャンネルでは、来週木曜日の23時より放送されます。 今回のテーマはトランペッターのウイントン・マルサリス特集。 ゲストは…

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フィリー・ジョー・ジョーンズ『ブルース・フォー・ドラキュラ』

ジャケットのフィリー・ジョーのコスプレは、それはもう見事なものではありますが、彼を森田輝、トミフラら一連のミュージシャンのプレイも見事なものであります。 ジャケットで聴かず嫌いはもったいない。 充実した4ビートジャズのアルバムです。 ▼収録曲 1. ブルース・フォー・ドラキュラ 2. トリック・ストリート 3. フィエスタ 4. チューン・アップ 5. オウ! ブル…

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ソニー・クリス『アイル・キャッチ・ザ・サン!』

ソニー・クリスのプレスティッジ最後の録音作品。 ピアノにはハンプトン・ホーズが参加。 ここでのクリス節は、日本人の琴線に触れる要素がたっぷり! 明るく澄んだアルトサックスの音色で奏でられるフレーズが、なぜか泣ける。 ▼収録曲 1. ドント・レイン・オン・マイ・パレード 2. ブルー・サンセット 3. アイ・ソート・アバウト・ユー 4. カリフォルニア・スクリーミン…

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いよいよ小川隆夫さんゲストの回が放送されます!

明日、明後日、来週木曜日の「快楽ジャズ通信」は、 トランペッター、ウイントン・マルサリスの特集。 ゲストは、ジャズジャーナリストの小川隆夫さんです。 小川さんは、留学時代に住んでいた隣のアパートに、ウイントン・マルサリス(と兄、ブランフォード・マルサリスとアート・ブレイキー)が住んでいたんですね。 ウイントン・マルサリスとの心温まる交流は、小川さんの著書『となりのウイントン』…

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アート・ペッパー『ストレート・ライフ』

後期ペッパーの快作。 ギャラクシー移籍第二弾の作品。 トミフラ、ミッチェル、ヒギンズらリズム隊が素晴らしい。 ▼パーソネル アート・ペッパー (as) トミー・フラナガン (p) レッド・ミッチェル (b) ビリー・ヒギンズ (ds) ケネス・ナッシュ (per) #5 1979年9月21日録音 ▼収録曲 1. サーフ・ライド 2. ネイチャー・ボ…

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放送第37回「エラ・フィッツジェラルド」(5)

中川ヨウさん著の『ジャズに生きた女たち』にも、エラの章があります。 この本は、ここ2年ぐらいの間に読んだ、いわゆる「ジャズ本」の中では、個人的には一番の名著だと思っています。 ビリー・ホリデイは「偉そうな」サラのことを生涯嫌い、「おとなしい」エラを(うらやむことなく)可愛がりました。 マリリン・モンローが、エラの大ファンだったことを知る人は、今はもうあまりいません。 …

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放送第37回「エラ・フィッツジェラルド」(4)

番組中盤でもお話しましたが、 若い頃(十代)のエラは、ビリー・ホリデイにも勝るとも劣らない不幸な境遇でした。 男と別れた母親の女手ひとつにより育てられ、 その母親もなくなったあとは、 ホームレス、売春宿の手伝い、補導、少年院送り などといった辛酸も舐めています。 しかし、転機が訪れます。 17歳のときに、アポロシアターで行われたアマチュア・タレント・コンテストに優勝した…

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コールマン・ホーキンス『AT THE LONDON HOUSE 1963 |COLEMAN HAWKINS & TOMMY FLANAGAN QUARTET』

コールマン・ホーキンスが1963年6月、シカゴの「ロンドン・ハウス」に出演した際のラジオ放送を収録した音源。 ホーキンスのみならず、トミー・フラナガンのファンも見逃せない内容となっている。 ▼収録曲 1. The Way You Look Tonight 2. I Can'T Get Started 3. Moonglow 4. How High The Moon (…

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