Steve Lacy『Sands』評

深夜に一人愉しむジャズ。 ピアノトリオやピアノソロも良いでしょうが、サックスソロにじっくり耳を傾けると、それこそ一つの音色に耳が集中し、結果、没我の境地というか、頭が空っぽになってゆく体験を味わえます。 柳川芳命の『地と図』とともに私にとっての個人的「夜中盤」は、スティーヴ・レイシーの『サンズ』ですね。 Sands [Import, From US] / Steve…

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Monty Alexander『Monty Alexander』評

本日2011年6月10日より、ちょうど35年前の1976年6月10日に、ジャマイカ出身のピアニストのモンティ・アレキサンダーは、ライブ盤『モンティ・アレクサンダー』を録音しました。 Montreux Alexander [Import, From US] / Monty Al... オスカー・ピーターソンに黒さを追加したような彼のピアノは病みつきになること請け合いです。 …

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Cecil Taylor『Looking Ahead』評

本日2011年6月9日より、ちょうど@年前の1958年6月9日に、セシル・テイラーはコンテンポラリー・レーベルに『ルッキング・アヘッド』を録音しました。 ルッキング・アヘッド まだ4ビートの定型ビートの枠組みの中で表現をしていた頃のテイラー。 このアルバムの他のアルバムにはないユニークな音色の特徴は、なんといってもヴィブラフォンの参加でしょう。 幾何学的ななフレー…

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Bud Powell『Moods』評

本日2011年6月8日より、ちょうど56年前の1954年6月8日、バド・パウエルはアルバム『ムーズ』に収録されている《イット・ネヴァー・エンタード・マイ・マインド》や《マイ・ファニー・バレンタイン》ほか数曲を録音しました。 ずっしりと重く、沈んでゆくようなダークなピアノ。 これは、かなりマインドの奥底まで染み込みんできます。 深夜にじっくりと味わいたい音です。 ムーズ…

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Misha Mengelberg『No Idea』評

時折ミシャ・メンゲルベルグのピアノが聴きたくなります。 尖っているんだけれども、尖り過ぎていない分かりやすい前衛具合が、ちょうど頭のコリをマッサージしてくれるような知的興奮を味わえるのです。 ミシャといえば、言うまでも無く、エリック・ドルフィーの『ラスト・デイト』に参加したピアニストとしても有名で、このアルバムでドルフィーをサポートする彼のピアノは、一言「最高!」です。 …

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鈴木勲『Solitude featuring Masayo Koketsu』評

時折、鈴木勲奏でるユニークなベースの音色を聴きたくなります。 そんなときによく聴くのが『ソリチュード・フィーチャリング・纐纈雅代』です。 ソリチュード フィーチャリング纐纈雅代 / 鈴木勲, 纐纈雅代, 塩本彰, 小松伸之, 中村恵... 小ぶりのベースのボディにエレキベースの弦を張った彼のベースから生み出されるサウンドは、鈍いアタック感と、ブリッとしたグリージーな…

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Oscar Peterson『Blues Etude』評

オスカー・ピーターソンの『ブルース・エチュード』評をアップしました。 ⇒こちらです。 ブルース・エチュード [Limited Edition] / オスカー・ピーターソン, レイ・... 名盤『プリーズ・リクエスト』から1年。メンバーチェンジにより、いっそう軽やかになったピーターソン・トリオの洒脱な演奏を楽しめるアルバムです。 《いそしぎ》、《星影のステラ》が…

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Grant Green『サンデイ・モーニン』評

本日2011年6月4日より、ちょうど50年前の1961年6月4日に、グラント・グリーンのリーダー作『サンデイ・モーニン』が録音されました。 サンディ・モーニン/グラント・グリーン オルガンとの共演が多いグリーンですが、このアルバムはピアノとの共演。 ピアニストはケニー・ドリューです。 テキパキとしたピアノのサポートを得、メリハリのあるギターをしゃきしゃきと奏でるグリー…

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本日!「新宿SOMEDAY」土濃塚さんライブ

本日、新宿サムデイにて、フリューゲルホーン奏者、土濃塚隆一郎氏のライブが行われます。 時間がある人は観に行こう! 6/4(土) 新宿SOMEDAY http://someday.net/index2.html 〒160-0022 新宿区新宿1-34-8 新宿御苑前ビルB1(やよい軒の地下) TEL:03-3359-6777 土濃塚隆一郎(flh)森下滋(p)日景修(b)藤井…

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コルトレーン派のテナー奏者の表現スタイルあれこれ

パウエル派、パーカー派という分類があるように、コルトレーン派というテナーサックス奏者の演奏スタイルを分類する言葉がある。 言うまでも無く、ジョン・コルトレーンの奏法、あるいは精神性を継承しているテナー奏者たちが「コルトレーン派」とされるわけだが、黒人と白人では面白い傾向の違いがある。 アーチー・シェップ、アルバート・アイラー、ファラオ・サンダース。 彼ら黒人テナー奏者は、後期コ…

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