Clark Terry『In Orbit』評

昨日も今日も東京は肌寒さが残るものの、気持ち良い陽気です。 とくに午前中の空気はすがすがしく、気分よく散歩ができます。 このような日には、ストレートで明快&爽快なトランペットがふさわしい。 クラーク・テリーのリーダー作『イン・オービット』。 彼の軽やかでのびのびしたプレイは、今の陽気にピッタリです。 In Orbit/Clark Terry アマゾンで購入→In Or…

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Charlie Parker,Dizzy Gillispie,Bud Powell,Charles Mingus,Max Roach『Jazz At Massey Hall』評

いささかマニアックな聴き方かもしれませんが、ミンガスのベースを耳で追いかけると面白いアルバムです。 チャーリー・パーカー、ディジー・ガレスピー、バド・パウエル、マックス・ローチというビ・バップの巨人たちが、一同に会したライブ演奏を収録した『ジャズ・アット・マッセイ・ホール』は、これ、ライブ音源にミンガスがベースをオーバーダブしているんですね。 だから、ベースのバランスが大きめで、…

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Abbey Lincoln『A Turtles Dream』評

深夜にしんみりと一人酒をしたことがある人なら、きっとわかる感覚だと思うんですが、ふと流れてきたクサい歌や旋律に、じわ~っ心奪われることってありませんか?(ちょっとおっさん臭いデスカ?) じつは、私、あんまり深夜の一人酒ってしないんですよ。 人と飲むことが多いためか、対話相手のいないお酒ってあんまり楽しくない。 ジャズを聴きながらの一人コーヒーは楽しいですが(笑)。 そんなわけ…

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本日発売の楽器教則本 シンコー・ミュージックMOOK『肉体派アカデミック・ギター・ソロ~身体で覚えるコード・トーン・フレーズ・プログラム~(CD付)』2012/3/22

本日2012年3月22日発売の楽器教則本です。 肉体派アカデミック・ギター・ソロ~身体で覚えるコード・トーン・フレーズ・プログラム~(CD付) (シンコー・ミュージックMOOK)作者: 北郷真出版社/メーカー: シンコーミュージック・エンタテイメント発売日: 2012/03/22メディア: ムック初級・中級ギタリストはセッションの際、“Key”を音選びの基準としますが、熟達したギタリス…

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Lester Young『Lester Young On Keynote』評

本日2012年3月22日より、ちょうど68年前の1944年3月22日に、レスター・ヤングは『レスター・ヤング・オン・キーノート』に収録されているナンバーの数曲を録音しました。 ザ・コンプリート・レスター・ヤング・オン・キーノート アマゾンで購入⇒オン・キーノート   楽天で購入⇒オン・キーノート 軽やかで、柔らかで、暖かい音色が、スムースに流れてゆく。 …

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Keith Jarrett『The Melody At Night,With You』評

90年代末、慢性疲労症候群のため、しばらく活動を休止していたキース・ジャレットが、自宅のスタジオで録音したアルバム『ザ・メロディ・ナイト・ウィズ・ユー』。 寒いし、一日中雨だし、外に出るのも億劫だし…… ということで昨日は、こればっかり聴いてました。 The Melody At Night, With You/Keith Jarrett  アマゾンで購入⇒The Me…

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南博(Minami Hiroshi GO There!)『From Me To Me』評

本日2012年3月16日より ちょうど2年前の2010年3月16日から17日かけて、ピアニスト 南博は、アルバム『フロム・ミー・トゥ・ミー』を録音しました。 From me to me / 南 博  アマゾンで購入⇒From Me to Me 少年の心に戻ったかのような錯覚に陥るほど、ピュアなピアノとサウンド。 特にガツン!とくるような刺激やスリルに富んだ演奏とい…

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【豆知識】ルイ・アームストロングがアール・ハインズに与えた影響

Here Comes/Earl Hines ピアニスト アール・ハインズのピアノ奏法のスタイルは、最初はハーレム・ストライド奏法(♪ズンチャン・ズンチャンと左手が忙しくオクターブ上下をいったりきたりするスタイル)から出発したが、サッチモ(ルイ・アームストロング)と共演することで、シングルトーンを駆使したピアノ奏法のスタイルを開拓した。 ブラック・シカゴ・ジャズサウスサイド 第…

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【豆知識】アルフレッド・ライオンのダンス

ブルーノートのオーナー、アルフレッド・ライオンは、レコーディングの際に、演奏の調子が良くないと座っている椅子から動かなくなり、演奏がのってくると(彼の思い描いたサウンドになると)、コントロール・ルームの中を妙な格好で歩き回ったという。 ライオンのこの習性を知っているジャズマンたちは、このことをアルフレッドのダンスといい、彼が奇妙なダンスをはじめると自分たちの演奏が良い証拠だというバロメ…

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【豆知識】ローヴィング・スピリッツ

ローヴィング・スピリッツは、嶋津健一、加藤真一、浅川太平、スガダイローなど個性豊かなミュージシャンたちの才能を発掘発表しつづけているレーベルで、マニアがニヤリとする作品を多く発表している。 最近の作品では、『秘宝感』がオススメ。 ちなみに中村梅雀もベーシストとして同レーベルから作品を発表している。 ブライト・フォーチュンアーティスト: 中村梅雀出版社…

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【豆知識】アル・ヘイグの『インヴィテーション』

アル・ヘイグが20年ぶりにカムバックを果たして録音したアルバムが『インヴィテーション』だ。 このトリオのパーソネルは、ジルベール・ロベール(b)、ケニー・クラーク(ds)だが、当初はベースにニールス・ペデルセン、ドラムスにエド・シグペンが配される予定だったという。 インヴィテーション/アル・ヘイグ  アマゾンで購入⇒インヴィテーション/アル・ヘイグ    楽天で購入⇒…

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Al Haig『Al Haig Trio』評

本日2012年3月12日より、ちょうど58年前の1954年3月12日に、ピアニスト アル・ヘイグは『アル・ヘイグ・トリオ』を録音しました。 アル・ヘイグ・トリオ  アマゾンで購入⇒アル・ヘイグ・トリオ    楽天で購入⇒アル・ヘイグ・トリオ 陰影に富むヘイグのピアノも魅力ですが、正確な“歩幅”を誇るビル・クロウのベースが圧巻! ……といっても、実際に4ビートを奏でた…

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【豆知識】ルイ・アームストロング→コールマン・ホーキンス

テナーサックス奏者のコールマン・ホーキンスは「テナーサックスの父」と呼ばれている。 その理由は、リズム楽器のようにサックスを吹いていたところ、メロディ楽器としてのテナーサックスの可能性を開拓したから。 では、ホーキンスがなぜ新しい試みをするようになったのかというと、サッチモ(ルイ・アームストロング)を聴き、彼の自由な創造性にインスパイアされたからだという。 コールマ…

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本日発売のCD 2012/03/11

本日2012年3月11日に発売のCDです。 昭和初期を代表する歌手、そしてボードビリアン二村定一(ふたむら ていいち)の声に耳を傾けてみてはいかがでしょう? 二村定一 ~街のSOS!~アーティスト: 出版社/メーカー: ぐらもくらぶ発売日: 2012/03/11メディア: CD▼収録曲 1. 浅草行進曲 / ハッピーナイン ジャズバンド / 共演:天野喜久代 2. アルゼ…

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【豆知識】ビル・エヴァンスの演奏スタイル

ビル・エヴァンスが頭角をあらわしはじめた時期のジャズ状況は、ウェストコースト(西海岸)の白人によるクール・ジャズの衰えにとって代わるかのようにイースト(ニューヨーク)の黒人たちが、黒人らしさを前面に打ち出した「ファンキー」を演奏しはじめた時期。 だからこそ逆に、エヴァンスの非ファンキー的なスタイルが際立ち、注目を浴びる要因にもなった。 ニュー・ジャズ・コンセプションズアーティ…

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【豆知識】マンフレート・アイヒャー

マンフレート・アイヒャー(マンフレッド・アイヒャー)はECMレーベルの創立者で、1943年ドイツのバイエルン州で生まれた。 レーベルを立ち上げたのは1969年で、レーベルのコンセプトは「沈黙に次ぐ最も美しい音」だった。 ちなみに彼はベーシストでもあり、ベルリン・アカデミー・オブ・ミュージックにて作曲とコントラバスを学び、ベルリン・フィルでコントラバスを演奏したこともあるほか、ミュンヘ…

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トニー・ウィリアムスの「ライフタイム」に批判的だった油井正一氏

ジャズ評論家の大御所の故・油井正一氏は、意外なことにトニー・ウィリアムス率いる「ライフタイム」にはあまり評価していなかったようだ。 ハンク・ジョーンズのグレート・ジャズ・トリオのライナーノーツでのトニー・ウィリアムスの紹介にはこう記されている。 マイルスのグループをやめてからずっと続けている「ライフタイム」というロック・グループだけは僕にはどうしてもいいものとは思えない。ジャ…

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ドン・ランディの『枯葉』

ピアニスト ドン・ランディのリーダー作『枯葉』。 悪くいえば、何の変哲もない「ふつーの」ピアノトリオなのですが、リズムセクションがやたら気持ちがいい。 パーソネルをみるとベーシストがリロイ・ヴィネガー、ドラムスがメル・ルイスというベテラン。 なるほど。 リロイ・ヴィネガー奏でるウォーキングベースの“歩幅”に魅了されているベース好きにとっては要チェックのアルバムかもしれません。…

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阿部薫『ソロ・ライブ・アット・騒 vol.3』評

本日2012年3月10日より、ちょうど34年前の1978年3月10日にライブハウス「騒(がや)」にて行われた阿部薫のソロパフォーマンスが『ライブ・アット・騒 vol.3』に収録されています。 阿部薫/ソロ・ライヴ・アット・騒VOL.3    楽天で購入⇒阿部薫/騒VOL.3 ちなみに、ライナーノーツ執筆は、ジャズ喫茶「いーぐる」マスターの後藤雅洋氏。阿部薫との交流、…

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Bennie Green『Glidin' Along』評

本日2012年3月9日より、ちょうど51年前の1961年3月9日(と22日)に、トロンボーン奏者 ベニー・グリーンは『グライディン・アロング』を録音しました。 Glidin Along/Bennie Green  アマゾンで購入⇒Glidin Along 歌まで披露。ゴキゲンなグリーン。 テナーサックスにはジョニー・グリフィンも参加。通常はすごい勢いで吹きまく…

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