Air Above Mountain セシル・テイラー 2014年10月31日 セシル・テイラー Air Above Mountain ピアノソロ いやぁ、新鮮、新鮮。 セシル・テイラーの新譜、 久々に聴いた気がする。 いや、正確には新譜というよりは、 最近出ていたCDなんだけど。 演奏自体は、1976年なんだけどね。 オーストリアのジャズフェスでのソロパフォーマンス。 『サイレント・タン』や『インデント』が好きな私にとって、 このアルバムの演奏は、 まさに大好物の部類でした。 …続きを読む
キャノンボールズ・ボサノヴァ 2014年10月30日 キャノンボールズ・ボサノヴァ キャノンボール・アダレイ アルティスト キャノンボール・アダレイの最高傑作! とまでは言いませんが、 彼の繊細な語り口、 ニュアンスに富んだ表現力を味わうには 最適なアルバムだと思います。 どうしても、そのルックスから、 人懐っこくて饒舌なアルティスト ……というイメージがついて回るかもしれないですが、 じつは、とても柔軟かつ繊細で 楽曲のフレバーに合った これ以上はあり得ない!というほど …続きを読む
サウンド・アナトミア―高柳昌行の探究と音響の起源 2014年10月30日 北里義之 サウンド・アナトミア 高柳昌行 高柳昌行の音楽を一言で言ってしまえば、 厳しい。 言い方かえれば、 ストイック。 これは彼の音楽に対する真摯な姿勢が そのまま出てくる音に直結しているからなんでしょう。 だから聴かず嫌いの人が多いように思えるし、 聴いたとしても、聴いたけど嫌いな人も少なくないかもしれません。 良薬口に苦しといいますけど、 たしかに、苦味の成分は多いと…続きを読む
ストリクトリー・コンフィデンシャル Jazz Giant 2014年10月29日 jazz giant ストリクトリー・コンフィデンシャル レイ・ブラウン バド・パウエルの『ジャズ・ジャイアント』。 20数年愛聴しています。 愛聴しているということは、 何度も何度も聴いているということであり、 何度も何度も聴いているということは、 聴いている時期や気分によって、 好きな曲、 マイブームのような曲も変わってきます。 最近では《ストリクトリー・コンフィデンシャル》が好き。 《テン…続きを読む
ブラック・ファイヤー アンドリュー・ヒル 2014年10月27日 ブラック・ファイヤー アンドリュー・ヒル ジョー・ヘンダーソン Black Fire/Andrew Hill カッコいいなぁ、やっぱりアンドリュー・ヒルのピアノは。 重くて、黒くて。 しかも不穏な空気を常にたたえた重さ。 ギザッ!と尖っていて、 それでいて鈍器のように重くのしかかる感じ。 アンドリュー・ヒルのアルバムはどれも好きなんですが、 今日は『ブラック・ファイヤー』の《パンプキン》を聴いてます。 …続きを読む
Tales Of Another ゲイリー・ピーコック キース・ジャレット ジャック・ディジョネット 2014年10月25日 Tales Of Another ゲイリー・ピーコック キース・ジャレット ゲイリー・ピーコックの『Tales Of Another』。 リーダーのゲイリー・ピーコック ⇒ベース サイドマンはというと? キース・ジャレット⇒ピアノ ジャック・ディジョネット⇒ドラムス あれ? スタンダーズトリオ? を 結成する前のトリオです。 おそらく、このときの感触が良くて スタンダーズ・トリオ結成にいたった…続きを読む
白熱 トミー・フラナガン・トリオ 2014年10月24日 トミー・フラナガン・トリオ ルビー・マイ・ディア 白熱 なんでまた、このような邦題がついたのかは不明ですが、 まあたしかに、勢いある演奏が多いから? なんとプロデュース、テオ・マセロだったのね。 ベース、ロン・カーター。 ドラムス、ロイ・ヘインズ。 にしても、トミフラ奏でる《ルビー・マイ・ディア》は美しい。 白熱 ▼収録曲 1. 52丁目のテーマ 2. スムース・アズ・ザ・ウインド 3. パ…続きを読む
カセクシス デニー・ザイトリン 2014年10月23日 カセクシス デニー・ザイトリン セシル・マクビー ふっふっふ、 好きなんだなぁ、ザイトリン。o(*^▽^*)o~♪ 硬いピアノ。 だけども何故か叙情的。 その二面性がたまらないのです。 また、スタンダードナンバーの解釈もユニークです。 常に、 彼にしかできないアプローチで 彼しか弾けないピアノを弾いているところが好感。 ジャケットの風貌からも、 なにやらお堅い演奏かな?という先入観…続きを読む
マイ・ファニー・ヴァレンタイン ビル・エヴァンス ジム・ホール 2014年10月22日 ビル・エヴァンス ジム・ホール マイ・ファニー・ヴァレンタイン たしか日曜日の朝、 フジテレビのバラエティ番組だったと思うけど、 (番組名は忘れた) 一般人の家庭を尋ね、 箪笥の中にある洋服で、 主に主婦の方を見違えるようにコーディネイトするという 番組内のコーナーがあるんですね。 同じ服でも、コーディネイト後は まるで見違えるようになるんです。 そのギャップというか面白みが、 このコーナーの醍醐味なんですが、…続きを読む
Without a Song: The 9/11 Concert ソニー・ロリンズ 2014年10月21日 ホワイ・ワズ・アイ・ボーン ソニー・ロリンズ 9・11テロ ソニー・ロリンズの『Without a Song: The 9/11 Concert』 タイトルからもわかるとおり、 9・11テロの直後のコンサートの模様が 収録されたライブアルバムです。 場所はボストンですが、 テロ時、ロリンズはニューヨークにいたんですね。 飛行機使えないなか、 車でボストンに向かって演奏したとのことです。 この時期のロ…続きを読む
アン・バートン メモリアル・アルバム-1966-1988 2014年10月20日 未発表音源 アン・バートン メモリアル・アルバム Memorial Album 1966-1988/Ann Burton アン・バートン、デビュー前のレア音源から、 晩年の歌唱までの未発表音源がたっぷりと。 なによりムード満点なジャケットが、 「聴くぞ意欲」を刺激しまくります。 ̄∇+ ̄)vキラーン ▼収録曲 1. The Wildest Gal In Town (with Herman Schoond…続きを読む
イッツ・アバウト・タイム ジョー・モレロ 2014年10月19日 イッツ・アバウト・タイム ジョー・モレロ フィル・ウッズ ブルーベックの《テイク・ファイヴ》でドラムを叩いている人。 ジョー・モレロに対しての認識は、 多くの方は、それぐらいのものなのかもしれません。 しかし、彼のさり気ない超絶技巧も素晴らしいのですが、 テクニカルな面だけではなく、 歌心ある柔軟性のあるドラマーだということがよくわかるのが、 彼のリーダー作の『イッツ・アバウト・タイム』です。 フィル・ウッ…続きを読む
アローン・イン・サンフランシスコ Thelonious Monk 2014年10月18日 モンク セロニアス・ヒムセルフ アローン・イン・サンフランシスコ モンクのピアノソロ作品では、 『セロニアス・ヒムセルフ』が最高傑作だと信じて疑わないし、 個人的にも、一番大好きなアルバムではあります。 セロニアス・ヒムセルフ+1 では、2番目に好きなのは? となると、 やっぱり『アローン・イン・サンフランシスコ』かな。 この2枚は、いろいろな意味で両極をなしているんですよね。 ヒムセルフ⇒緊張 …続きを読む
Voyage スタン・ゲッツ 2014年10月16日 ケニー・バロン スタン・ゲッツ voyage スタン・ゲッツとケニー・バロンといえば、 最晩年の傑作『ピープル・タイム』が 真っ先に思い浮かぶけれど、 People Time こちらのライヴ盤もいいんだよな~。 VOYAGE 『ピープル・タイム』は、 ゲッツとバロンのデュオだけど、 こちらのほうはベースもドラムも参加しているので、 オーソドックスなんだけれども、 極上な4ビートを楽…続きを読む
Introducing カール・パーキンス 2014年10月16日 Introducing Carl Pearkins カール・パーキンス ローレンス・マラブル ピアニスト、カール・パーキンス唯一のリーダー作がコチラ。 Introducing ... パキパキッ! サクサクッ! 歯切れの良い心地よいピアノです。 このサクッとした雰囲気、 ウエストコースト・ジャズそのものです。 というか、ウエスト・コースト・ジャズに感じる カラリと晴れて湿度少ないテイストって、 じつはカール・パーキンスのピ…続きを読む
Straight, No Chaser キャノンボール・アダレイ 2014年10月14日 Straight No Chaser キャノンボール・アダレイ ジャズ・アット・ザ・プラザ 奄美大島“音のソムリエ”高良さんも書かれている通り、 ▼こちら キャノンボール・アダレイの好演盤 キャノンボールは、ダテに“ジュリアン”じゃないっ!(`▽´)y-゜゜゜ 個人的にもキャノンボールの快演で 大好きな演奏は多いのですが、 今日の気分は《ストレート・ノー・チェイサー》ですかね。 マイルスのセクステット時代の演奏です。 『マイルストーン…続きを読む
ローズバッド 妹尾美里 復刻 2014年10月13日 復刻 妹尾美里 ローズバッド なんと! 妹尾美里さんのデビューアルバムの『ローズバッド』。 いつのまにか、アマゾンでは値が高騰し、 本日、2014年10月13日現在においては、 4万5000円という、 w(゚ロ゚;w な値段で取引されているんですよ。 ▼見てみる? Rosebud ところが……、 復刻されていたんですね。(*^v^*) 今回は…続きを読む
アヴェック・ユー 妹尾美里 2014年10月13日 ローズバッド 妹尾美里 アヴェック・ユー 妹尾美里さんの4枚目『アヴェック・ユー』。 アヴェック・ユー 再びピアノトリオのアルバムです。 で……、 よりピアノのタッチが繊細になった感あり。 ベーゼンドルファーのフラグシップ・モデル モデル290インペリアルを弾いていることにも関係ある?! 冒頭の3秒後から、 あのメロディ、響きで、 すでに美里ワールドに引き込まれます。…続きを読む
フランキー・レイン バック・クレイトン ジャズ・スペクタキュラー 2014年10月11日 バック・クレイトン ジャズ・スペクタキュラー フランキー・レインとバック・クレイトンの 『ジャズ・スペクタキュラー』。 ジョン・コルトレーンに影響を与えたという ビッグ・ニック・ニコラスも参加しています。(・∀・)b バック・クレイトンといえば、 ベイシー楽団の花形トランペッター。 カウント・ベイシー好きにとっては 垂涎の内容であることは間違いないんですが、 普段ビッグバンドに馴染みの…続きを読む
ザ・ジャズ・メッセンジャーズ+5 2014年10月10日 ザ・ジャズ・メッセンジャーズ ニカの夢 ダグ・ワトキンス とにかくジャケットがカッコいいのです。 もちろん既存の写真で、 見覚えのあるものばかりではあるのだけれども、 こういう並べ方されると、 なんというか、新鮮っす。 そうそう、やっぱりこのムード、このテイストがジャズなんだよ~。 そう思わずにはいられません。 あ、もちろん演奏も。 なんといっても、《ニカの夢》の初演がはいっているのが要注目で…続きを読む