ラリー・ヤングのブルーノートデビュー作 2015年06月30日 ジャケットのタイポグラフィーがカッコいい グラント・グリーンのリーダー作『トーキン・アバウト』は、 オルガニスト、ラリー・ヤングの ブルーノートデビュー作でもあるんですね。 「オルガンのコルトレーン」と呼ばれるラリー・ヤングですが、 グラント・グリーンのコッテリギターと交わると、 良い意味で角が取れた感じになり、 あまり「オルガンのコルトレーン」とい…続きを読む
ミンガス・バンドのパウエル 2015年06月29日 チャールス・ミンガス率いる剛腕バンド。 サックス奏者は、 アルトがエリック・ドルフィー、 テナーがブッカー・アーヴィン。 良くも悪くもアクの強いメンバーの中、 ゲスト参加したバド・パウエルが奏でる 《四月の思い出》のピアノソロが異色で良いですね。 パウエルがアドリブをとりはじめた瞬間から、 ゴッツく濁ったミンガス空気が、 アッサリとパウエル色…続きを読む
不快な湿気をぶっ飛ばすオルガンジャズ 安っぽい《テイク・ファイヴ》が逆に良いトゥルーディ・ピッツ 2015年06月26日 今日のようなムシムシと湿度の高い日は、 トゥルーディ・ピッツの《テイク・ファイヴ》でもかけて、 安いビールと、安いポテトフライをつまみながら、 ベッタリとした気分を吹き飛ばしたいですね。 女性オルガン奏者、トゥルーディ・ピッツの 『イントロデューシング・ザ・ファビュラス・トゥルーディ・ピッツ』評をアップしました。 ▼こちらです イントロデューシング・ザ・…続きを読む
《リカード・ボサ》に飽きたら《ボサ・フォー・ベイビー》。こっちのモブレイのアドリブのほうがイイよ 2015年06月23日 ハンク・モブレイ。 ボサ。 この2つのキーワードを聞いたら 《リカード・ボサ》を思い浮かべる方も多いでしょう。 しかし、「もうこの曲、飽きちゃったよ」という人も少なくないのでは? そういうお方には、『ファー・アウェイ・ランズ』の 《ボサ・フォー・ベイビー》をおすすめします。 これ、夕方に聴くといいのよ。 微妙に「たそがれ…続きを読む
フランキー・ダンロップのドラミングが面白い『モンク・イン・イタリー』 2015年06月22日 演奏内容は、他のモンクの諸作の中では、 「中の上」ぐらいの位置づけなので、 特にセロニアス・モンクを代表する一枚!というほどではないのだけれど、 このアルバムが好きなモンクファンも多いはず。 『モンク・イン・イタリー』ね。 魅力を2つ挙げるとすると、 ひとつは、ピアノソロで奏でられる《ボディ・アンド・ソウル》の 構築的でありながらも、しみじみとした情緒も…続きを読む
モザイク。シダー・ウォルトンが慌てて5分で書いた曲が、素晴らしい名曲、名演になってしまった 2015年06月15日 アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズの 『モザイク』評をアップしました。 ▼こちらです モザイク/アート・ブレイキー 素晴らしいアレンジと3管によるアンサンブルですが、 じつはこの曲の誕生は、 かなりテキトーだったみたいです。 ( ̄ー ̄; 作曲者、シダー・ウォルトンはいかにして この名曲を作ったか?! 詳しくは「カフェモ…続きを読む
追悼 オーネット・コールマン 2015年06月14日 先日、6月11日にオーネット・コールマンが亡くなりました。 謹んでご冥福をお祈り申し上げます。 私は、その日、追悼の気持ちで、 『ジャズ来るべきもの』の《ピース》を聴きました。 今頃、この演奏で描かれたような音空間、 そう、奇妙に落ち着くことができる平静な曲線空間に到着した頃なのかな、 ……なんて思いながら。 そして、奄美大島在住・サウン…続きを読む
金鳥の夏、日本の夏、ジョーヘンの夏、ブルー・ボサの夏 2015年06月13日 関東は数日前に梅雨入りしましたが、 以降、いかにも「梅雨だぞ!」と感じてしまうような ジメジメした日や、 雨が降りっぱなしという日には 今のところ遭っていません。 午後になってからは、 ムシムシするほどではないのですが、 じゃっかん湿度が高くなってきましたが、 今日の午前中の東京は、 わりとカラッ!とした気持ちの良い陽気でした。 こういう、 カラッ!⇒ム…続きを読む
ナラ・レオンの『美しきボサノヴァのミューズ』 2015年06月12日 ボサノバが初めての人は、 迷わず、このアルバムからはいるといいよ。 ナラ・レオンの『美しきボサノヴァのミューズ』。 「カフェとかで聴くボサノバのなんちゃら」みたいな コンピも悪くはないけれども、 結局、買う時や、 買った後のしばらくは嬉しい気分になるんだけど、 だんだん聴かなくなってきて、 結局、あまり大事にしなくなることが多いんだよね。 …続きを読む
バド・パウエルの『ライヴ・イン・ローザンヌ 1962』が地味に良い 2015年06月11日 バド・パウエルの『ライヴ・イン・ローザンヌ 1962』評をアップしました。 ▼こちら ライヴ・イン・ローザンヌ 1962/バド・パウエル 時々聴きます。 地味~にいいんですよね。 後期パウエルの音源の中でも、 あまり知られていない隠れた名盤かもしれません。 Live in Lausanne 1962 ▼収録曲 1. Anthropol…続きを読む