クロッシングス ハービー・ハンコック

Crossings/Herbie Hancock アナログシンセ・ハンコック・ファンクが、最近、妙に気持ちが良いのです。 ポール・ジャクソンのベースも良いけれど、このアルバムではバスター・ウィリアムスのベースも良いかな、と。 そして、単なるポップなピコピコに陥らない、ダークな色彩をほんのりキープしているのは、ベニー・モウピンのバスクラやサックスの存在が大きい。 …

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奇妙な果実のサニー・サイド

Strange Fruite/Billie Holiday 《奇妙な果実》が入っているアルバムというイメージが強すぎるためか、アルバム『奇妙な果実』のイメージは冒頭のタイトル曲に集約されているといっても過言ではないと思います。 それと、次点が《イエスタデイズ》かな。 要するに、スローで重いという印象。 しかし、この最初の2曲だけでイメージを決定づけてしまうのは、「ちょ…

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トラヴェリング・マイルス カサンドラ・ウィルソン

Traveling Miles/Cassandra Wilson マイルス愛奏ナンバーが収録されているからといって、ことさらマイルスを意識して聴く必要はなし。 カサンドラさんはカサンドラさんで、独特な世界、ムードを形成しているのです。 重くて、ダーク。 もちろん、バックの秀逸なアンサンブルも良し。 彼女のヴォーカルが、しっくり溶け合い、濃厚なコクを生み出…

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ムーンビームス ビル・エヴァンス

Moonbeams/Bill Evans ジャケ写の女性は、 ベルベット・アンダーグラウンドのニコ。 この気だるい、耽美的なヴィジュアルが、 エヴァンストリオが繰り出す演奏内容そのものを 雄弁に語っています。 眠くなるほど気持ちが良いのは、 色気たっぷりのチャック・イスラエルのベースの賜物かもしれない。 ▼収録曲 1. リ・パーソン・アイ・ニュー 2.…

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ブルー・レスター レスター・ヤング

Blue Lester/Lester Young すごいポーズで吹いているなと思ったものです。 レスター・ヤングのことをまだ知らない時期に、このアルバムのジャケットを見たときは。 そして、このような吹きっぷりだから、さぞエキサイティングにブロウしまくるんだろうなと思いきや、柔らかく、どこまでも流れるように自然な躍動感、そして「粋」。 レスターの魅力がたっぷりと詰まった…

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ストックホルム・セッション スタン・ゲッツ

Stockholm Session/Stan Getz うーん、やっぱりゲッツはいい。 音はウォームで演奏の眼差しはクール。 この対比、混合具合が絶妙で、 2枚組みのボリュームのディスクでありながら、 また、同じ曲の別バージョンがいくつかあっても、 曲をスキップさせることなく、 ついつい最後まで聴き入ってしまうのです。 ▼収録曲 disc 1 …

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グラント・グリーン『グラントスタンド』評

Grant Stand/Grant Green グラント・グリーンの『グラント・スタンド』評をアップしました。 ▼こちらです グラントスタンド/グラント・グリーン 真夜中の似合うアルバムではありますが、今日の曇り空の東京のような、なんとなく冷え冷えとした週末の午後に聴くのも悪くないですね。 暖かなグリーンのギターのシングルトーンが、冷えかけてきた心をほんのりと暖めて…

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ボス・サイズ・ナウ ジョニ・ミッチェル

Both Sides Now/Joni Mitchell ジャコやメセニーが参加した『ミンガス』や『シャドウズ・アンド・ライツ』だけがジャズファンに喜ばれるジョニ・ミッチェルではない! ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーターらがゲスト参加している本作も、ダークな陰影に富んだ味わい深い1枚なのです。 カナダ出身のジャズ歌手といえば、最近ではダイアナ・クラール一辺倒…

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ハービー・ハンコックとジャコ・パストリアスの《4 AM》

Mr.Hands/Herbie Hancock 午前4時に聴くよりも、午前7時に聴いたほうが「朝の始まり」を実感できるナンバー《4 AM》。 ポール・ジャクソン、ロン・カーターら様々なベーシストが参加し、それぞれのベーシストの個性を味わえる贅沢アルバム、ハービー・ハンコックの『ミスター・ハンズ』。 このアルバムの中では、個人的には、ジャコがベースを弾いている《4 AM》がお…

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ドラマ『エンジェル・ハート』のオープニング

現在放映中のテレビドラマ『エンジェル・ハート』。 番組オープニングのジャズ風のテーマの「キメ」のあの部分は、 完全にソニー・クラークの《ブルー・マイナー》だよな~と思いつつ、 毎週観とります。 (・∀・)b 香瑩(しゃんいん)のキャラは、コミック版(あるいはアニメ版)に比べると、かなり暗い感じだけれども(そのうちだんだん明るくなっていくかもしれないけど)、ま、これはこれ…

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ひばりジャズを歌う~ナットキング・コールをしのんで

ひばりジャズを歌う~ナットキング・コールをしのんで オスカー・ピーターソンだけではなく、 わが国日本でもナット・キング・コールを追悼している方がおられました。 ご存知、美空ひばりさんです。 28歳の時のステージ。 巧い! ヘンにナット風に合わせようとしていないところが、個人的には好評価。 (・∀・)b ▼収録曲 1. スターダスト 2.…

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テリー・ポラード 幻の作品

Terry Pollard/Terry Pollard ピアニスト、テリー・ポラード。 ご存じでしたか? 女性ピアニスト兼ヴァイブ奏者です。 女性ピアニストだからといって侮るなかれ。 中期バド・パウエルを連想させる硬派なタッチ。 ボーっとiTunesのシャッフルを聴いていたら、一瞬、初期の秋吉敏子のアルバムだと勘違いしてしまったほどです。 パーカ…

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ナット・キング・コールとオスカー・ピーターソンの密約(?)

With Respect To Nat/Oscar Peterson オスカー・ピーターソンがニューヨークにやってきた頃のピアノトリオのスタイルは、ピアノ+ベース+ドラムスの編成が一般的だった。 バド・パウエルが始めたピアノトリオのスタイルが既に定着していたのだ。 ところが、ピーターソンのピアノトリオのスタイルはご存知のとおり、ピアノ+ギター+ベースというスタイル。 …

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ジャム・フォー・ユア・ブレッド/レッド・ミッチェル

Jam For Your Bread/Red Mitchel レッド・ミッチェルの代表作。 たしか、『サム・ホット・サム・スイート・サム・ワイルド』というタイトルだったと思うんだけど、 ⇒サム・ホット・サム・スイート・サム・ワイルド/レッド・ミッチェル さっきアマゾンで見てみたら、『ジャム・フォー・ユア・ブレッド』というタイトルになっていましたね。 収録曲も同じ…

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ヒアズ・リー・モーガン/リー・モーガン

Here's Lee Morgan/Lee Morgan 足長モーガンのジャケットが印象的な『ヒアズ・リー・モーガン』。 ジャズ特有の小粋さを余すことなくジャケットのみならず演奏でも体現しています。 ウイントン・ケリー効果とでもいうべきか、彼のツボを押さえたセンス良いピアノのバッキングが、よりいっそうリー・モーガンのトランペットの旋律を際立たせているようで、なかなか…

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ドン・チェリー『即興演奏家のためのシンフォニー』評

Symphony For Improbisers/Don Cherry ドン・チェリーの『即興演奏家のためのシンフォニー』評をアップしました。 ▼こちらです。 即興演奏家のためのシンフォニー/ドン・チェリー カール・ベルガーのヴァイブの音が、演奏のアクセントとなり、かなり良い効果をもたらしていると思います。 それと、エド・ブラックウェルのドラミングも。 ですの…

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ズート・シムズの『ズート』評

Zoot/Zoot Sims 奄美大島在住の音のソムリエ、高良俊礼さんよりズート・シムズの『ズート』評をご寄稿いただきました。 ▼こちらです ズート・シムズ~サムシング・エルスなテナーマン~ 私もこのアルバム大好きです。 ズートの良いところが、たくさん出ていると思います。 もんわりと暖かなテナーサウンド、なかなか良い気分になれます。 今日の東京は…

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ザ・スタンダード/スーパー・ジャズ・トリオ(トミー・フラナガン)

The Standard/Tommy Flanagan(Super Jazz Trio) もう25年ぐらい前に買って、友人の家に置きっぱになっていた懐かしのCD。 オーソドックスで堅実な演奏なんだけれども、地味ぃ~というのが当時の印象で、夜、寝るとき以外には、あまり聴くことがないアルバムでした。 そして、忘れた頃、つまり20数年ぶりに聴いてみたんだけど、当時の印象が…

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ジャスト・フレンズ 笠井紀美子、大野雄二トリオ

ジャスト・フレンズ/笠井紀美子 with 大野雄二トリオ 1970年9月16日。 銀座のヤマハホールでのライブコンサート。 笠井紀美子のデビューアルバムです。 ソウルフルなヴォーカリストをイメージしがちですが(ハンコックのヘッドハンターズが全面的にバックアップをした『バタフライ』のイメージを引きずってますね……)、言うまでもなく、ここでの歌唱はジャジー。 レ…

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渡辺貞夫 ライヴ・アット・ジャンク

Live At Junk/渡辺貞夫 1969年、渡辺貞夫が36歳の時のライヴ。 場所は、銀座にあったジャズクラブ「ジャンク」。 当時23歳だった増尾好秋のギターも新鮮です。 (・∀・)b ▼収録曲 1. シェリル 2. 空が落ちてきたらどうしよう 3. ジョージア・オン・マイ・マインド~ザ・テーマ 4. ジス・ガイズ・イン・ラヴ・ウィズ・ユー 5.…

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