ザ・ケープ・ヴァーディーン・ブルース ホレス・シルヴァー



作曲者、そしてアレンジャーでもある
ホレス・シルヴァーが世に送り出したナンバーの特徴は、


けっこう複雑なメロディが多く、
アレンジも凝ったものが多い。

⇒なのに、すいすいキャッチー



そういう曲が意外に多いのです。


代表曲の《ソング・フォー・マイ・ファーザー》や、
《シスター・セイディ》などは、むしろ例外かも。



ピアノ・トリオのアルバムが少なく、
ホーンをフロントに立てたリーダー作が多いのは、
きっと、自身のアレンジを打ち出していきたいという
意志の現れでしょう。


そういえば、ハービー・ハンコックにも
そのような傾向がありますね。


ピアノの演奏に関しては、2人とも超一流でありながらも、
ピアノを主役にしたアルバムをあまり作っていないのは、
作曲、アレンジのほうにも力を入れているからなのでしょう。



それとも、自分のピアノの力量を過小評価し、
自分のピアノが主役だとアルバム1枚はもたない、
飽きられるのではないか?と思っているのでしょうか?

(……そんなことはないんですけど)


さて、あまり有名ではないかもしれませんが、
ホレス・シルヴァー、ブルーノートの後期のレコーディングに
『ザ・ケープ・ヴァーディーン・ブルース』というアルバムがあります。


参加しているホーン陣は、
ウディ・ショウがトランペット、
ジョー・ヘンダーソンがテナーサックスと、
豪華です。


そして、このアルバムも、
すいすい聴き易い。


メロディもアレンジも凝っているにもかかわらず、です。


もちろん、リハーサルにもギャラを払っていた
ブルーノート・レーベルのことですから、
みっちりと練習を重ねたことは想像に難くありませんが、
ここでも、シルヴァー流のアンサンブルの滑らかさが封じ込められています。


未聴の方は、是非!


ザ・ケープ・ヴァーディーン・ブルース
ザ・ケープ・ヴァーディーン・ブルース

▼収録曲
1. ザ・ケープ・ヴァーディーン・ブルース
2. ジ・アフリカン・クイーン
3. プリティ・アイズ
4. ナットヴィル
5. ボニータ
6. モー・ジョー


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