バラードとブルースの夜 マッコイ・タイナー

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久々にマッコイ・タイナーの
『バラードとブルースの夜』を取り出して聴くと、
その繊細なタッチに驚かされます。


繊細なタッチと、空間を易しく構築する気配りも忘れない。


コルトレーン・カルテットの演奏に耳慣れた状態で、
『バラードとブルースの夜』を聴くと、


えっ?このピアノ、マッコイ??


となること請け合い。


コルトレーン・カルテットでの
ガンガンと鍵盤を叩きつけるようなピアノが嘘のよう。


コルトレーンは、彼がもつ一側面のみを
極限までに強調、増幅させたスタイルを
マッコイに求めていたということが分かります。


コワモテの俳優が、
善人役を演じた作品を見たときに、
格別な味わいを見出すような感じ?



とてもソフトで、オーソドックスなピアノトリオなのです。

だから、極上のリラクゼーションを味わえるのです。

《サテン・ドール》というスタンダード曲は、
こういう曲なんですよ〜。



《酒とバラの日々》というスタンダード曲は、
こう弾くと、良い感じですよ〜。


と、


まるで、ジャズピアノの模範演奏のよう。


それぐらい、「超」がつくほどオーソドックスな演奏なのです。


しかし!


オーソドックスだからといって、
「つまらない」というわけではない。


いやいや、凡百のピアニストが、
いじくりまくったアレンジのスタンダードを弾くよりは、
ぜんぜん、こっちの演奏のほうが優れている。



実力のある者は、奇をてらうことなく
ストレートに正面から勝負することができるのです。



聴いてて安心、ふうわり和む。



そんな、マッコイの優しいスタンダード集、
たまに聴いてみるのも悪くはないですね。(・∀・)b

心地よい夜をゆっくりじっくり味わいたい人には、
『バラードとブルースの夜』、おすすめです!


バラードとブルースの夜
バラードとブルースの夜

▼収録曲
1. サテン・ドール
2. ウィル・ビー・トゥゲザー・アゲイン
3. ラウンド・ミッドナイト
4. フォー・ヘヴンズ・セイク
5. スター・アイズ
6. ブルー・モンク
7. グルーヴ・ワルツ
8. 酒とバラの日々



▼レビューはこちらです。
バラードとブルースの夜/マッコイ・タイナー


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