先日紹介したマッコイ・タイナーといい(⇒こちら)、
今年の連休期間中は、
オーソドックスなピアノトリオを中心に聴いているような気がします。
普通のよく知られた曲を
普通に演奏するからこそ、
かえってピアニストの個性がハッキリと出てしまう。
料理人にオムレツのようなシンプルな料理を作らせると、
その料理人の力量がわかってしまうのと同様、
ジャズの場合も、
ピアノトリオのようなシンプルな編成で、
オーソドックスなナンバーを
オーソドックスに演奏するほうが、
演奏者の腕やセンスが露わになってしまうので、
かえって大変なことなのかもしれません。
その点、カール・パーキンスのピアノトリオは、
安心して楽しめるオーソドックス名盤といえましょう。
初期のアート・ペッパーのバックでピアノを弾いている人でもあるので、
耳に馴染みのある方も多いと思うのですが、
アルト・サックスの脇役としてではなく、
主役になったパーキンスのピアノも
なかなかの力量です。
ハンプトン・ホースから、
さらに湿気を抜いたような爽やかな演奏です。
音の粒立ち、輪郭がハッキリとしていて、
カラッとしているんだけど、
リロイ・ヴィネガー、ローレンス・マラブルという
腰の据わったリズムセクションによって、
きちんと粘りもたたえている演奏は、
今の季節にピッタリなのではないかと思うのです。

Introducing ...
▼収録曲
1. WAY CROSS TOWN
2. YOU DON’T KNOW WHAT LOVE IS
3. THE LADY IS A TRAMP
4. MARBLEHEAD
5. WOODYN YOU
6. WESTSIDE (AKA MIA)
7. JUST FRIENDS
8. IT COULD HAPPEN TO YOU
9. WHY DO I CARE
10. LILACS IN THE RAIN
11. CARL’S BLUES
12. WESTSIDE (AKA MIA) (ALT)
13. MEMORIES
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