Introducing カール・パーキンス


ピアニスト、カール・パーキンス唯一のリーダー作は、
『イントロデューシング』というアルバム。

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パキパキッ!

サクサクッ!

歯切れの良い心地よいピアノです。



このサクッとした雰囲気、
ウエストコースト・ジャズそのものです。

というか、ウエスト・コースト・ジャズに感じる
カラリと晴れて湿度少ないテイストって、

じつはカール・パーキンスのピアノのテイスト
そのものだったんではないかと思ってしますほど。


アート・ペッパーを何枚か聴いている人は、

「あ、このピアノ聴いたことある!」

となるはずだと思います。


それぐらい、このピアノのタッチは、
ちょっと聴いただけでも彼とわかるほどの個性なんだけど、

だからといって、奇をてらったエキセントリックさはなく、
オーソドックスなアプローチではあります。



カール・パーキンスにしか出せない独特なテイスト。

これ、好きな人と嫌いな人とハッキリ分かれるんじゃないかと。

アート・ペッパーのような
管楽器のソロの後のピアノソロとは違い、
こちらのアルバムは、ピアノトリオだから、
最初から最後までサクッ!サクッ!としたピアノの音色の集中砲火。


しかも、それが13曲も続くわけですから、
最初の数曲はいいけれど、
だんだん食傷気味になってくる人もなかにはいるのではないかと。



そんな余計な心配をしてしまうほど、
彼のピアノのパキッ!パキッとしたアタックは、
かなり個性的ではあるんですね。


でも、この歯切れの良いピアノを支えるのが、
粘りと重さが心地よいリロイ・ヴィネガーのベースだから、
音のバランス的には丁度よいのではないかと。


ローレンス・マラブルのドラムは、
どちらかというとシャキシャキと歯切れの良いタイプだから、
パーキンスとの相性は抜群。



夜にお酒を飲みながら聴くのもいいけど、
個人的には、朝にコーヒーや紅茶を飲みながら、
眠たい頭をシャキッとさせるのに向いていると思う。


で、快活でアタックの強いピアノからは、
「今日も一日頑張るぞ」的な
パワーをもらえるんじゃないかと思うのです。



あっ、でも
《ユー・ドント・ノウ・ホワット・ラヴ・イズ》は夜かな?


テーマのアプローチ、特にパラリンパラリンと奏でられる
分散和音の音の粒と響きが、
これまたパーキンス流。


こんなに湿度が低いくせに
ロマンティックなバラードを弾けるのはパーキンスしかいない!

……そう思います。


地味だけど、語りたいポイントがたくさんある
面白いアルバムですね。


Introducing ...
Introducing ...

▼収録曲
1. WAY CROSS TOWN
2. YOU DON’T KNOW WHAT LOVE IS
3. THE LADY IS A TRAMP
4. MARBLEHEAD
5. WOODYN YOU
6. WESTSIDE (AKA MIA)
7. JUST FRIENDS
8. IT COULD HAPPEN TO YOU
9. WHY DO I CARE
10. LILACS in the Rain
11. CARL’S BLUES
12. WESTSIDE (AKA MIA) (ALT)
13. MEMORIES


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