ポートレート・イン・ジャズ スコット・ラファロ


ビル・エヴァンスの『ポートレイト・イン・ジャズ』に収録されている
《ブルー・イン・グリーン》。


ピアノトリオで奏でられる《ブルー・イン・グリーン》は、
その美しいメロディやハーモニーゆえ、
ピアノに耳が80%以上傾いてしまいがちですが、
たまにはベース中心に鑑賞してみましょう。


スローテンポにおける
ベースワークの教科書になるのではないかと思うほど、
素晴らしいベースをスコット・ラファロは弾いています。


スコット・ラファロというと、
積極的にピアノにからんでいくベーシストというイメージですが、
この演奏においては、しっかりと伴奏役に徹しています。


とはいえ、ところどころに六連譜などアクセントとなる音を
決してエヴァンスのピアノを邪魔することなく
さりげなく織り交ぜているのです。


この織り交ぜるポイントのセンスが素晴らしいと思うのですね。


これ以上ないと思われる場所に、
これ以上ありえないという音を選択して、
さらりと奏でる。


あくまで影に徹しつつも
エヴァンスのピアノをさり気なく引き立てるベースワークは、
スコット・ラファロは、単に饒舌なだけのベーシストではないということが
《ブルー・イン・グリーン》を聴くとよく分かるのです。


ポートレート・イン・ジャズ
ポートレート・イン・ジャズ

▼収録曲
1. 降っても晴れても
2. 枯葉
3. ウィッチクラフト
4. ホエン・アイ・フォール・イン・ラヴ
5. ペリズ・スコープ
6. 恋とは何でしょう?
7. スプリング・イズ・ヒア
8. いつか王子様が
9. ブルー・イン・グリーン
10. 枯葉 (MONO)


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カフェモンマルトル


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