チャーリー・パーカーの技法


とんでもなく素晴らしく、
かつ読み応えのある本が発売されましたね。


ベーシスト・濱瀬元彦氏による『チャーリー・パーカーの技法』。


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この方の音楽は、正直それほど面白くないんだけど(失礼!)、
理論、メソッドに関しては、しっかりとした考察をお持ちの方で、
ベースをはじめた頃からお世話になっています。


教則ビデオ(たしか『基礎演奏技術論』?)を購入して、
一生懸命、運指の練習をしてましたし、
『ベースラインブック』は、
最初から最後まで3~4周するほど練習しました。

ベースライン・ブック―ベースからキーボードまですべてのプレーヤーに役立つ
ベースライン・ブック―ベースからキーボードまですべてのプレーヤーに役立つ

一見、無味乾燥で面白みのないエクササイズの連続でしたが、
ま、練習というものはそういったもんナノダと割り切って
黙々と練習を重ねていたことが今となっては懐かしいです。

おかげで、比較的短期間で、コードのみのメモを見ながら初見で
歌謡曲やロック、ポップスナンバーなどのベースを
弾くことが出来るようになりました。


だから、かつて六本木にあった飲み屋やライブハウス等では
随分と演奏させていただく機会が増え、
ベースで演奏するいことを楽しむことが出来ました。


同時並行で
『ブルー・ノートと調性―インプロヴィゼーションと作曲のための基礎理論』という本も購入し、
勉強しようとしたんですが、
これは私の脳味噌のレベルからすると、難解でした( ̄Д ̄;;

ブルー・ノートと調性―インプロヴィゼーションと作曲のための基礎理論

ブルー・ノートと調性―インプロヴィゼーションと作曲のための基礎理論

  • 作者: 浜瀬 元彦
  • 出版社/メーカー: 全音楽譜出版社
  • 発売日: 1992/03
  • メディア: 単行本


今もときどきページをめくるんだけど、
いまだにワケワカンナイっす……
┐(-。ー;)┌ヤレヤレ


ただ、悪いのは私の頭なのであって、
内容は優れた理論書だと思っています。


そう、濱瀬氏は優れた理論家なのです!


ですので、今回出版されたパーカーの技法の研究を紐解くと
いかにパーカーの音楽は、
深く考え抜かれたシステムに則って
即興を繰り広げられていたかということがよくわかります。


少なくとも「天才の閃き」的な思いつきや偶然で
あのパーカーフレーズは紡がれていたわけではなかったのです。
(タイミングや、フレーズの重ねる順序は閃きの要素は多分にあったにせよ)


とかく我々は、パーカーの凄さを
「あの人は天才だから」と納得してしまいがちで、
それ以上深く理解しようとする姿勢を放棄していたということも
この本は教えてくれます。


どちらかというと、ジャズの理論をある程度知っている方向けの内容だと思いますが、
理論をまったく知らない人も、
パーカーの凄さの片鱗以上のものは感じ取ってもらえるに違いありません。


その昔、やはり私が学生の頃、
市岡仁氏の自費出版『チャーリー・パーカーの音楽』という本を
むさぼり読んでいた時期があったのですが、
それに勝るとも劣らない興奮を与えてくれる「パーカー本」が久々に出現した悦び。


聴いてるだけで興奮し、気分を高揚させてくれるパーカーの音楽ですが、
このような身体の要素のみならず、
頭の部分の知的興奮も誘発させてくれるのがパーカーの音楽なのです。


やっぱりパーカーは面白い!




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