トニー・ウィリアムスの「ライフタイム」に批判的だった油井正一氏


ジャズ評論家の大御所の故・油井正一氏は、意外なことにトニー・ウィリアムス率いる「ライフタイム」にはあまり評価していなかったようだ。

ハンク・ジョーンズのグレート・ジャズ・トリオのライナーノーツでのトニー・ウィリアムスの紹介にはこう記されている。


マイルスのグループをやめてからずっと続けている「ライフタイム」というロック・グループだけは僕にはどうしてもいいものとは思えない。ジャズを叩かせればこのように超一流なのだ。この好漢がふたたびジャズ・ドラマーとして専念してくれることを望むのみである。


アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード (紙ジャケット仕様) / ハンク・ジョーンズ, ロン・カーター, トニー・ウィリアムス (CD - 2000)


マイルスの『ビッチェズ・ブリュー』を評価した油井氏が、ライフタイムに好感を示さなかったことは、個人的には意外ではあるが、「ロックっぽいことをやってるよりは、正道のジャズを叩いたほうが何百倍も素晴らしいドラムを叩くではないか」ということを言いたかったのかもしれない。


個人的には、ライフタイムの『エマージェンシー』なんかは、かなり良いアルバムだとは思うのですけど、、、

もちろん、冗長で散漫な曲があることも否めませんが、スペクトラムなんかのスリルは圧巻です。


エマージェンシー! / トニー・ウィリアムス・ライフタイム (演奏) (CD - 2003)
エマージェンシー! / トニー・ウィリアムス・ライフタイム

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