ベースだけで聴けちゃうヒューストン・パーソンの《ジャミラ》


先日、床の上に横になりながら、ヒューストン・パーソンの『グッドネス!』を聴いていたんですね。

houston_person.png


床に置きっぱなしのスピーカーから、フローリングの床の板を伝わって、ズンズンと低音が伝わってくる。

ボブ・ブッシュネルのエレクトリック・ベースが身体全体に伝わってきて、心地よい!

通常、このようなR&Bテイストのジャズは、オルガンが活躍することが多く、つまり、ベースラインもオルガン奏者が奏でるというパターンが常套句ではあるのですが、このアルバムの場合は、オルガンの低音よりもエッジと輪郭のハッキリしたエレクトリックベースの音が立っているので、低音好きにとってはヨダレものの気持ちよさなのです。

ジェームス・ジャマーソン風のベースラインが心地よい《ジャミラ》。

このナンバーは、ボブ・ブッシュネルのベースラインだけでも聴けてしまいますね。
いや、ゆるやかに後ろ髪を引くフランキー・ジョーンズのドラムスや、バディ・コールドウェルのパーカッションのコンビネーションがあるからこそ、ムズムズと心地よいのかも、

つまり、リズムセクションだけで聞けてしまうナンバー。

では、肝心のリーダーのヒューストン・パーソンのテナーサックスは?というと、聴覚の軸をベースラインを中心にすえると、まるでベースラインを引き立てるかのようなブロウに聴こえてしまうから面白い。

ベースが奏でるコードトーン、スケール内の音を、まるでベースという歌手の歌唱にオブリガードを入れるかのように、なぞったり、上昇下降を繰り返しながら、とくにメロディアスなフレーズを繰り出すというよりかは、合いの手を入れているかのような感じなんですね。

だからこそ、余計にベースに耳がいく。

そして、耳がいったベースがとても気持ちよい。
ちょっと野暮ったいズンドコなリズムが、硬化した心と身体をほぐしてくれるかのような絶妙なるマッサージ効果。

横になりながら、床から伝わってくる、ビンビン、ズンズンな低音を心行くまで愉しめるナンバーですね、《ジャミラ》は。

ウルトラマンに出てくるジャミラのイメージとは裏腹な、のほほん&ご機嫌ナンバーです。


▼収録曲
1. ヘイ・ドライヴァー!
2. グッドネス
3. ブラザーH.
4. ハード・タイムズ
5. ジャミラー
6. 瞳を閉じて




この記事へのコメント


この記事へのトラックバック