マイルス長期引退直前の2枚

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1975年から80年までのマイルスは謎に包まれており、様々な噂を憶測を呼んだ。彼のおびただしい病気――関節炎、滑液嚢炎、胃潰瘍、喉頭のポリープ、肺炎、感染症、股関節の度重なる手術――は、アルコール、バルビツール、コカインの大量摂取によって苦痛や退屈をしのごうとする患者自身の試みが仇となったものだ。彼は、不潔な注射針で様々な薬物を足に打ち続けた結果、ある日突然歩行さえも困難になり、最悪の場合、足を切断する可能性があると医者に言われる。幸いにも切断を免れ、九死に一生を得たものの、彼は自らの運命に歯を食いしばってこらえ、必死に平静を保った。「俺は楽しんでいただけだ」。
『マイルス・オン・マイルス』より


マイルス・オン・マイルス~マイルス・デイヴィス インタヴュー選集 [単行本] / ポール・メイハー, マイケル・ドーア (著); 中山 康樹 (監修); 中山 啓子 (翻訳); 宝島社 (刊)
『マイルス・オン・マイルス~マイルス・デイヴィス インタヴュー選集』ポール・メイハー, マイケル・ドーア (著); 中山 康樹 (監修); 中山 啓子 (翻訳)


そのマイルスが、
長期にわたる引退直前に日本で行ったライブを収録した2枚のアルバムが、
『アガルタ』と『パンゲア』です。




パワフルかつ壮絶なサウンドであることは言わずもがなですが(特に『パンゲア』は)、
予備知識として彼の健康状態や患っていた病状を知った上で聴くと、
また聴こえ方が変わってくるので不思議です。



 

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