ベースだけでも聞けてしまう、ジャズ・アット・マッセイ・ホール



本日2011年5月15日より、ちょうど58年前の1953年5月15日に、ビ・バップの巨匠たち(チャーリー・パーカー、ディジー・ガレスピー、バド・パウエル、チャールス・ミンガス、マックス・ローチ)が、カナダはトロントのマッセイホールに集結し、ライブを繰り広げました。

Jazz at Massey Hall [CD, Import, From US, Live] / Charlie Parker (CD - 1988)
Jazz at Massey Hall


演奏、アンサンブルにはそれほど一体感は感じられないのに、演奏に引き込まれてしまうのは、やはり各人の技量、表現力が並はずれているからなのでしょう。

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録音されたライブ音源に、ミンガスが自分のベースの音をオーバーダビングをほどこしたりしているので、一部、演奏の流れが不自然な箇所もあるにはありますが、そのようなことは瑣末に感じるほど、バップの大物たち一人一人のプレイは素晴らしいものがあります。

よって、いささかマニアックな聴き方かもしれませんが、ミンガスのベースを耳で追いかけると面白いアルバムです。

これ、ライブ音源にミンガスがベースをオーバーダブしているんですね。

だから、ベースのバランスが大きめで、とてもよく聴こえる。

学生時代、ベースをはじめたての私は《チュニジアの夜》のベースラインを拾うときなど、とてもお世話になりました。

「あ、なるほど、こういうラインでいいのね。難しく考えすぎていたや、やっぱり音選びも大事だけれども、それ以前にグルーヴ、グルーヴ、ノリが大事なんだよね。それにしても、ミンガスのベースは固いなぁ、ボッコボッコ言いながら4ビートを刻んでいるなぁ、でも、このボッコボッコの累積が、えもいえぬ独特のグルーヴを生んでるんだなぁ」

そんなことを思いながら五線譜に音符を書き込み、聴いていたものです。

おかげで、パーカーやガレスピーやパウエルのプレイもたしかに光る部分はあるのですが、このアルバムに関してはベース中心の鑑賞癖がいまだに抜けそうにありません……。


ジャズ・アット・マッセイ・ホール / チャーリー・パーカー, マックス・ローチ, チャールズ・ミンガス, バド・パウエル, ディジー・ガレスピー (演奏) (CD - 2007)
ジャズ・アット・マッセイ・ホール / チャーリー・パーカー, マックス・ローチ, チャールズ・...


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