ウェス・モンゴメリーの『ア・デイ・イン・ザ・ライフ』評をアップしました。
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A Day In The Live/Wes Montgomery
ドン・セベスキーのアレンジとオーケストラは、いまひとつ好きになれないのですが、これらの“過剰装飾”は、ウェスのギターを彩るSE(サウンド・エフェクト=効果音)だと思って聴けば、案外、気にならなくなるものです。
なぜなら、ウェスのギターをはじめとして、バックのロン・カーター、ハービー・ハンコックらリズムセクションは堅実かつしっかりとしたジャズを演奏しているからです。
発売後すぐに20万枚が売れ、「イージー・リスニング・ジャズ」ブームに火をつけたとされる本作ですが、選曲やアレンジのクサさ、演奏の短さなどを覗けば、内容はいつものウェスのクオリティ高く歌心あふれる演奏にあふれています。
原曲が湛える特有の気怠さはないんだけれど、
これはこれで良いのではないか?な、
《ア・デイ・イン・ザ・ライフ》。
あ、あと、ビートルズ・ナンバーでは、
《エリナ・リグビー》も演っていますね。
『夢のカリフォルニア』とともに、
ウェス晩年の傑作です。
イージーリスニング的ではあるけれども、
おそらくレーベルもその路線で
アレンジャーを配し、
オーケストラを配し、
売り出したんだろうけど、
単なるイージーリスニングで終わらせないぞという、
ウェスのド根性も垣間見える。
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