コルトレーン派のテナー奏者の表現スタイルあれこれ


パウエル派、パーカー派という分類があるように、コルトレーン派というテナーサックス奏者の演奏スタイルを分類する言葉がある。

言うまでも無く、ジョン・コルトレーンの奏法、あるいは精神性を継承しているテナー奏者たちが「コルトレーン派」とされるわけだが、黒人と白人では面白い傾向の違いがある。

アーチー・シェップ、アルバート・アイラー、ファラオ・サンダース。
彼ら黒人テナー奏者は、後期コルトレーンの影響が強い。
つまり、インパルスに移籍後にだんだんとフリージャズ色が強くなってきている時期のコルトレーンのスタイルだ。
しかも、彼らは演奏法そのものよりも、コルトレーンの精神的なところを強く継承している。

いっぽう、白人テナー奏者はどうだろう。
デイヴ・リーブマン、マイケル・ブレッカー、トム・スコット、スティーヴ・グロスマン、ボブ・ミンツァー、ボブ・バーグ、ビル・エヴァンスら白人テナー(ソプラノ)奏者は、黒人テナーマンとは違い、精神性よりも、テクニカルな奏法を解析・研究し、己のスタイルの礎にしている。

影響を受けているコルトレーンのスタイルも、フリー的は過激路線に走る前の、たとえば、《ジャイアント・ステップス》のようなコード激変曲に対してのロジカルなアドリブアプローチや、モード曲を演奏するときの発想や技術的なところを取り入れている。

例外的に、精神性のほうの影響を強く受けているのではないかと思える白人テナー奏者がいる。
ガトー・バルビエリだ。

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彼は自作のサックスケースをコルトレーンにプレゼントしたほどのコルトレーン信者だ。


ガトーの演奏、咆哮は、後期になってより一層過激さを増してきた時期のトレーンのスタイルを彷彿とさせるものがある。

未聴の方は、一度は聴いてみよう!




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