Miles Davis『Miles In Berlin』評

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Miles In Berlin/Miles Davis


本日9月25日は、ウェイン・ショーターが加入したマイルス・デイヴィス・クインテットがベルリンでライブを行い録音された日。

今から46年前ですね。





この『マイルス・イン・ベルリン』の面白さは、ショーター参加前までは、比較的スポーティかつ爽快なスリリングさを味わえるバンドサウンドだったものが、このアルバムあたりから、独特なムード、それもスドロドロした不吉な雰囲気を醸し出しているところが興味深いです。

たとえば、テナーサックスがジョージ・コールマンの時の『フォー・アンド・モア』を聴き比べてみると、演奏レパートリーはそう変わらなくとも、演奏の醸し出すムードの違いは歴然。

Four & More

Four & More

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 2005/03/15
  • メディア: CD



たぶん、ショーターが加入し彼の参加がおよぼすバンドサウンドの変化を感じたマイルス・デイヴィスは、「世界が広がった!」と感じたんでしょうね。

やがて、このムードが漆黒の傑作『ネフェルティティ』に結実し、

ネフェルティティ + 4

ネフェルティティ + 4

  • アーティスト: マイルス・デイビス,ハービー・ハンコック,ロン・カーター,トニー・ウィリアムス
  • 出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2005/09/21
  • メディア: CD


さらにエレクトリック楽器に触手が伸びていったのでしょう。

ミステリアスムードを醸し出すには、「カキン!コキン!」とアタックの強いピアノもいいけれど、「トロ~リ」と空間を溶解させるエレピの音も捨てがたいですからね。

数々のセッション、実験の後、怪しヤバヤバムードがスケールの大きなサウンドとして結実したのが、『ビッチェズ・ブリュー』なのだと私は解釈しています。

ビッチェズ・ブリュー+1
ビッチェズ・ブリュー+1




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