先日に引き続き、本日もトランペッターのファッツ・ナヴァロです。
ドラッグと結核が原因で夭折したトランペッター。
活動期間の短さから彼が残した音源は多くはありません。
細切れに収録された、彼以外のジャズマンがリーダーのセッションを
ブルーノートは2枚の「拾遺集」としてまとめ、作品化したものが、
『ザ・ファビュラス・ファッツ・ナヴァロ』の第1集と2集なのです。
今回取り上げる2集は、
1集と同様、メロディアスでありながらも
トランペット高音のアタック感と厚みも申し分ないナヴァロの音をどこまでも味わいつくせる内容となっています。

ファッツ・ナヴァロ/ザ・ファビュラス・ファッツ・ナヴァロ Vol.2
vol.1、vol.2と合わせて聴き、
さらにサヴォイというレーベルに遺した
『ノスタルジア』というナヴァロのリーダー作にも是非耳を通してみてください。
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( ファッツ・ナヴァロは50年に26歳で亡くなった夭折の天才トランペッター。系譜的にはディジー・ガレスピーとクリフォード・ブラウンの中間に位置する。歴史にもしは禁物だが、もしナヴァロが存在しなかったら、クリフォード・ブラウンがああいうスタイルで吹いたかどうか。そういう意味で、ブラウンに与えたナヴァロの影響力は絶大だった。<>br これは46年と47年の演奏を集めた作品で、自身のリーダー・セッションのほか、エディ・ロックジョウ・デイヴィスやデクスター・ゴードンのグループにサイドマンとして参加した録音も含まれている。躍動感みなぎるアップ・テンポの演奏が中心だが、タイトル曲は哀愁を感じさせるミディアム・テンポの演奏。これはスタンダード曲「アウト・オブ・ノーウェア」のコード進行を借りたナヴァロのもっとも有名なオリジナル。この曲、日野晧正が『トランスフュージョン』で取り上げ評判になったが、ここに聴かれる演奏がそのオリジナル・バージョンである。(市川正二))
ノスタルジア [Original recording remastered] / ファッツ・ナバロ, チャーリー・ラウズ, エディ・デイビス, デクスター・ゴードン, アル・ヘイグ, タッド・ダメロン, ヒューイ・ロング, ネルソン・ボイド, ジーン・ラミー, アート・ブレイキー (演奏) (CD - 2005)](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/618XY6VPSXL._SL160_.jpg)
ノスタルジア [Original recording remastered] / ファッツ・ナ...
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