放送第97回「ブルース」

本日の午後8時、
明日の午後10時、
来週木曜の夜11時からの「高野 雲の快楽ジャズ通信」の特集テーマはブルースです。

1曲目は、エディ・ハリスの『エクスカーションズ』より《ドランク・マン》。

Excursions

Excursions

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Collectables
  • 発売日: 2000/09/26
  • メディア: CD


匂う、臭う、臭い、お下劣、アメリカ南部の堆肥の匂い(?)。

かなりクル内容であります。

これ聴いたら、頭真っ黒。
難しいことを考えることはすべて放棄したくなるほど、もう、頭の中がクルクルパーになってしまう強烈な内容です。

2曲目は、マディ・ウォーターズのライブ。
『マディ・ミシシッピ・ウォーターズ』より《シーズ・ナインティーン・イヤーズ・オールド》。

Muddy Mississippi Waters (Dig)

Muddy Mississippi Waters (Dig)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Sony
  • 発売日: 2003/09/02
  • メディア: CD


吠えるギター、唸るギターが超カッコいい。
たまには、こういうコテコテなブルースにひたるのも悪くないですね。

♪お~いえいぇ~



3曲目は、ニューオーリンズ出身のニューオーリンズR&Bの第一人者、アラン・トゥーサンの『ザ・ブライト・ミシシッピ』より《セント・ジェームス・インファーマリー》。

ザ・ブライト・ミシシッピ

ザ・ブライト・ミシシッピ

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2009/04/22
  • メディア: CD



マイナーブルースですね。
ベタにセンチメンタルではありますが、サラリとした洒落っ気も感じられます。

ブルージーというよりは、ニューオリンジー?
ニューオリンジーって、なんだそりゃ?

ようするに、ニューオリンズの夜中のちょっとしんみりとした酒場を思い浮かべてしまうサウンドということですね。


4曲目は、ブラインド・ブレイクの《トゥー・タイト・ブルース No.2》。

ザ・コンプリート・レコーディングス

ザ・コンプリート・レコーディングス

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Pヴァイン・レコード
  • 発売日: 2008/12/05
  • メディア: CD



素晴らしいギターのテクニック。
絶妙な洒脱感。
これはもう、おいらの愛聴盤ですね。ブラインド・ブレイク大好き!


blindblake.png



とにかく聴いてみて!としかいいようがないですね。
一発で虜になる人が、おそらく10人中9人はいるんじゃないかな。


5曲目は、JBです。
アコースティック。ジャズっぽいフォーマットで歌っているアルバム『ゲッティン・ダウン・トゥ・イット』より、《ザッツ・ライフ》。

Gettin Down to It

Gettin Down to It

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Verve
  • 発売日: 2005/09/20
  • メディア: CD


この曲ブルースじゃないんだよね。

というか、ほとんどレイ・チャールズの《ジョージア・オン・マイ・マインド》。
しかし、JBが歌うと、というか、「はっ!」とか「う~っ!」とか、「あっ!」と唸った瞬間から、もうJB色。

どこを切ってもJB。
ジャズをやってもJB。ピアノにウッドベースというアコースティックをバックに歌ってもやっぱりJBはJBっす!という内容の歌唱でした。



6曲目のナンバーは、マイルス・デイヴィスの登場。

とはいっても、ジャズでひんぱんに用いられるII-Ⅴブルースではなく、ベタな3コードのブルースです。
『ゲット・アップ・ウィズ・イット』より《レッド・チャイナ・ブルース》。

ゲット・アップ・ウィズ・イット

ゲット・アップ・ウィズ・イット

  • アーティスト: マイルス・デイビス
  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
  • 発売日: 2005/11/23
  • メディア: CD


彼のアコースティック時代のブルース名演の《バグズ・グルーヴ》や《ノー・ブルース》は、センスのあふれるフレーズで聴かせるアドリブを聴かせていましたが、この時代、つまりエレクトリック・マイルス期の、ワーワーをつけたトランペット・プレイは、ギター的。

というよりかは、フレーズよりも、一音一音の音圧やインパクト、音のねじりに力を込めているように感じられます。

マイケル・ヘンダーソンのベースの素晴らしいこと、素晴らしいこと。
アイデア豊富、抜群なノリ。

こういうベースを弾けたら、押入れにしまってあるプラモのコレクションを全部没収されてもいい!(笑)



7曲目と8曲目にかけた曲の選曲意図は、「形式はたしかにブルースだけれども、ニュアンスや雰囲気は全然、ブルージーじゃないよね」ってナンバー。

最初はELP(エマーソン・レイク&パーマー)の『展覧会の絵』より《ブルース・バリエーション》。
お次は、森高千里の『Rock Alive』より《ブルー・ブルース》。

展覧会の絵

展覧会の絵

  • アーティスト: エマーソン、 レイク&パーマー
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2004/09/22
  • メディア: CD



 【中古】邦楽CD 森高千里 / ROCK ALIVE

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価格:340円(税込、送料別)





9曲目にかけた曲は、セシル・ペインの『ザ・ミュージック・オブ・セシル・ペイン』より《マーティン・ルーサー・キング・ジュニア》。

Cecil Payne / Zodiac 【CD】

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価格:2,079円(税込、送料別)



この曲は、形式でいうとブルースではありません。
選曲意図は、さきほどの2曲とは逆で、ブルース進行ではないけれども、ジャズファンが感じるであろう「ブルースな哀感」は、冒頭のケニー・ドーハムの切ないトランペットなんかが、まさにそうなんじゃないの?ということ。



お次はメンフィス・スリムの《ペースメイカー・ブギ》。

メンフィススリム好きなんですよ。
ブルースピアニスト、ジャズピアニストというよりは、ブギウギピアノですな。

Life Is Like That

Life Is Like That

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Charly UK
  • 発売日: 1999/07/01
  • メディア: CD



とにかくぶっ太い、ぶっ太いウィリー・ディクソンのウォーキングベースを聞いてゴキゲンになりましょう。

というわけで、今回のブルース特集はおしまいです。

短い曲が多かったのでたくさんかけられました。
OH~、ブルース!

本当は、ロバート・ジョンソン、メンフィス・ミニー、リロイ・カー、バディ・ガイ、ビッグ・ビル・ブルーンジー、ブラインド・レモン・ジェファーソン、ブラインド・ウィリー・マクテル、ブラインド・ウィリー・ジョンソン、ジョン・リー・フッカーなども用意してきたのですが、時間の関係でかけられませんでした。

Oh~、ブルース!


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