放送第85回「上原ひろみの魅力」(1)

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ブレイン/上原ひろみ

本日午後8時、コミュニティFMにて放送される「快楽ジャズ通信」の特集は“上原ひろみ”。

残念ながら本人出演はありませんが、そのかわり、とびっきりの“ひろみフリーク”のジャズブロガー・いっきさんをゲストにお招きしてお送りいたします。

いっきさんのブログ:いっきのJAZZあれこれ日記

まず最初に聴いて欲しい1曲として、
私といっきさんが選んだ曲は奇しくも同じアルバムからでした。

『ブレイン』というアルバムからですね。

いっきさんは彼女の表現力の素晴らしさという視点で《イフ》を。

私は、彼女のキッチュな側面も受け入れないと、ひろみワールド理解にはほど遠いんじゃないか?? ということで《カンフー・ワールド・チャンピオン》を。

アンソニー・ジャクソンのエレベも素晴らしい演奏の《イフ》は、上原ひろみが持つアコースティックピアノの表現力を知るにはもってこいのナンバー。抑えていた感情が突如、堰を切ったかのようにあふれ出す箇所が、いっきさんも指摘していましたが、まさに彼女ならではの演奏です。

いっぽう、シンセのチープな音色で奔放に弾きまくる《カンフー・ワールド・チャンピオン》。

本当に同じピアニストの演奏なのか? と思ってしまうほど、《イフ》とは肌触りの違う表現ではありますが、その両方が紛れもなく“ひろみワールド”なのです。

たまたま放送では、かける順序が逆転した結果になりましたが、じつは、アルバムは、《カンフー・ワールド・チャンピオン》→《イフ》という流れなのです。

《カンフー・ワールド・チャンピオン》がアルバム冒頭を飾るのは、なかなか潔いというか、ジャズピアノだけが好きなリスナーを最初から拒否しているかのようで、なかなか痛快(笑)。

CDショップの試聴コーナーで、このアルバムの1曲目から聴いた人が、もしオーソドックスで正統的なジャズファン(?)だったら、きっと最初の数秒でソッポを向いてしまうかもしれない。

もし、比較的正当的な演奏の《イフ》が1曲目ならば、試聴するお客さんには、もっと違う印象を与えられたかもしれないという可能性をブッちぎって、敢えてぶっ飛んだナンバーを配するセンスが私、好きです。


続きは、また明日!




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