今回のジャッキー・マクリーン特集で最初にかけた曲は、『デーモンズ・ダンス』から《スイート・ラヴ・オブ・マイン》。

デモンズ・ダンス / ジャッキー・マクリーン
このアルバムにサイドメンとして参加しているウディ・ショウの曲なんですが、これがまた染みるメロディなんですよ。
このような哀感のこもったメロディにマクリーンの切ないアルトがピタリとはまることは言うまでもありません。
もちろん、エキサイティングにアドリブを展開するショウのトランペットも申し分なし!の名曲にして名演なのであります。
この曲を最初にかけた理由は、纐纈さんと私と「かけたい曲リスト」で一致していたナンバーだったからです。
このナンバーは、もちろん、先述したように、マクリーンのアルトにもピッタリとハマる曲調なのですが、なにしろ曲そのものが良いので、他のジャズマンが演奏しても、けっこう良い感じにキマりやすいナンバーでもあります。
たとえば、後期アート・ペッパーの名作『ザ・トリップ』のバージョン。

ザ・トリップ/アート・ペッパー
たとえば、ジョンスコのギターソロがイイ味を醸し出している、日野皓正の『ブルース・トラック』のバージョン。

ブルーストラック
それぞれ、演奏者の持ち味を活かした演奏でもありますが、個人的にはちょっと早めのテンポで奏でられる『デーモンズ・ダンス』のバージョンがベストですね、やっぱり。
この記事へのコメント
tommy
オ~、偶然!!2~3日前に気分を変えたくて取り出したCDが、アート・ペッパー『ザ・トリップ』でした。
2~3回聴いたのですが、意外とこの寒さにフィットしませんでした(笑)。
音楽を聴く気温ってありますよね。この季節はウェスの『インクレディブル・ジャズ・ギター』の《ポルカ・ドッツ・アンド・ムーンビームス》が沁みますよ(笑)。
只今、ウェス研究中だからね。