究極のベースソロ(1)

私は、ベースソロが苦手です。
バックで伴奏をしていることが好きなのです。


だから、ジャムセッションなどで自分にベースソロがふられると逃げ出したい気分になります(笑)。

オレは、伴奏しているだけで満足なんだから、
そんなオレにスポットを当ててくれなくてもいいんですぅ~、
どうぞ、そのままテーマにお戻りください~、

という気持ちになっちゃうんです。

技量的な問題もあるし、
あと、メロディックなセンスの問題もあるんですが、
まあ要するに、“聴かせる”だけのソロを立派にこなせるだけの自信がまだ自分の中では確立されていないのでしょう。


とくに、ジャズともなると、
小難しいメロディや、
テクニカルなことの一つや二つぐらいやっておかないとバカにされるんじゃないか、という妙なカッコつけ意識がむくむくと湧いてくるんですよ。

ホント、そんな自分がイヤになります。

そんな卑小な自分に喝をいれてくれるのが、“世界一単純なベースソロ”です。

私はことあるごとにDVDを観て自分自身に喝を入れることにしています。

BOOWYの松井恒松(今は常松)の《ワーキング・マン》のベースソロです。
ジャズを聴く前は、結構BOφWYは好きで、ライブにも足を運んだりもしていたからな~(笑)。

この曲は、松井の作曲ということもあって、ライブでは彼のベースソロをフィーチャーしたコーナーとして設けられるのが常でした。


ま、厳密にいえば、ベースソロとはちょっと違う、ステージ上の演出なのですが、でも、私はこの究極にシンプルなベースは、“聴かせてくれる”という意味では、立派なベースソロだと思います。


ひたすら、Dの音を、8ビートでルート弾きをするだけ。


ほんと、超単純なラインなのですが、これがまたカッコいいんですよ。
単純なことを、ここまでカッコよく出来ることが、これまたカッコ良い。

ダウンピッキングで、ひたすら力強くエッジの効いた低音を反復、反復、反復、反復。

男です。
しびれます。



私がベースをはじめたのは比較的遅めで、20歳を過ぎてから。

それでも、ベースを始めよう!
ベースをやりたい!
と思った大きな理由の1つに、
松井恒松の寡黙な仁王立ちベースが、男っぽくてカッコいい!と思ったこともあります。
(同時に、まったく対照的ですが、奇妙な動きをするミック・カーンみたいになりたい!という願望もありましたが)

もちろん、BOφWYはジャズではありませんが(笑)、
ジャンルを超えて、同じ音楽として、難しいこととか、粋なこととか、テクニカルなこととか、そういうのもいいんだけど、要するに「説得力があるか、ないか」が最も大切なことで、ヘンな色気を出すぐらいだったら、「原点に戻れ!」と喝を入れてくれるベース、
それが《ワーキング・マン》の松井恒松のベースなのです。

この記事へのコメント

  • tommy

    雲さん、おはようございます。

    いや~。大晦日になっちまいましたね。

    チョ~真面目にDを反復していますね。
    仁王立ち反復・・・基本、エライ!
    すごい真面目な顔して、弾いていますね。

    オイラもベースソロは苦手ですが、
    多少の小技を池ちゃん先生から教わりました。
    例:入魂の一音。
    G弦B♭→Bをタメてスライドさせる(笑)。
    ギターでいうチョーキング効果ですね。
    でも、これはG弦B♭以外美しくないのだそうです。
    スローな曲でやるとウケるそうです(笑)。

    んで、一番のベースソロの回避方法は・・・
    最初にメロディー・ソロを弾いてしまうことだそうです(笑)。
    「ベースのメロディーいいねぇ~」と云われたら、
    これで1曲はベース・ソロは回避できます(笑)。
    そういう訳で、オイラ、メロディーを弾く練習をやっていますが、メロディーを魅力的に弾くってベースソロよりタイヘン(笑)。

    と、池ちゃん先生が言ったのは、ベースソロのヒントがメロディー弾きにあるからなんでしょうけど・・・(笑)。
    2009年12月31日 06:24
  • tommyさん

    ベースのメロディ弾きは音域や楽器の操作性もふくめ、魅力的に弾くのはとても大変ですよね。

    私がHOT MUSIC SCHOOLに通っていた頃、池田達也先生になる前の一ヶ月間は別の先生だったんですが、その先生に「ベースソロをうまく弾きたい」と言ったら、
    ミンガスの《グッドバイ・ポーク・ハット》の旋律が練習になるよ、といわれました。

    たしかにこの曲、音域といい、メロディといい、雰囲気といい、ベースにとても合った旋律・構造なんですよね。
    低音で奏でても雰囲気出るし。
    で、来週まで譜面を用意してくれる、ということになって、次週から、先生が都合によりチェンジ、池田先生になったのでした(笑)。

    なので、そういえば、ポーク・パイハット、練習した覚えありません。

    なので、さっき久々にウッドベースで弾いてみたら、けっこういい雰囲気で自分でウットリでした(笑)。
    2009年12月31日 09:37

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