放送第39回「ジミー・スミス」(4)

ジャズオルガン、ロックオルガンといいますが、
その「オルガン」とは、ハモンドB3を指すといっても、まず間違いはないでしょう。

それほどまでに、ハモンドB3は多くのミュージシャンに愛され、最新型のオルガンが普及している今日でさえも、「あの暖かみのある音色がたまらない」と、B3にこだわる鍵盤奏者は多いです。

ちなみに、ハモンドとは、開発者のローレンス・ハモンドのことです。(ひとくちにハモンドオルガンといっても、200種類近くの機種があり、彼は様々なタイプのオルガンを作ってきました)

また、B3オルガンといえば、レスリースピーカーについても触れておかねばなりません。

簡単にいってしまえば、レスリースピーカーとは、スピーカーの拡声器のような部分が、くるくると回転して教会のパイプオルガンのように、左右に音を揺らす仕組みを有したスピーカーです。

ライブで見ると、よ~くわかるのですが、音とビジュアルのインパクトは大です。

レスリースピーカーは、ハモンドが開発したものではありませんが、ハモンド+レスリーの組み合わせのサウンドこそが、多くの人が頭に思い描く電子オルガンの音だといっても過言ではないほど、多くのミュージシャンがこの組み合わせを愛用しました。

実際、私、ハモンドオルガンを弾かせてもらったことがあります。
そのときは、う~ん、ピアノやキーボードでは味わえない快感がありました。

以前、あるリゾート地のコテージで行われたライブで演奏したことがあるのですが、そのときの対バンがオルガンロックのバンドでした。

出演者や関係者のみんなで、機材を車やワゴンからステージまで運ぶときに、私はハモンドオルガン運搬係になってしまい、男4人でステージまで、「よいしょ、よいしょ」と運んだときの重さといったら!(涙)。

骨董品といっても良いモデルだそうなので、落としたらそれこそ大変。冷や汗をかきながら運んだ記憶があります。

しかし、回転するレスリースピーカーとともにステージ上にセッティングされたB3の貫録は十分。

リハのときに弾かせてもらったときの喜びは今でも忘れられません。

その持ち主の話によると、スイッチを入れて、モーターを安定させるためにはコツがあるようです。車のギアチェンジの要領だ、とおっしゃっていました。
また、スイッチを切ってしまうと、すぐには音が出せないのだそうです。
その点も不便といえば不便ですね。

なんだか、持ち主から、そのような話を聞くと、重たいだけではなく、扱いも面倒な楽器なような気がします。ハモンドB3ってやつは。

しかし、このようなマイナス要因を補ってあまりある魅力があることもたしか。

この愛すべき楽器を、弾きまくり、後進に影響を与えまくったオルガン奏者こそがジミー・スミスなのです。


ジミー・スミスを聴いて、オルガンに興味をもたれた方は、他にも素晴らしいなオルガン奏者はたくさんいますので、以下のオムニバス盤をおススメしたいと思います。




ジャック・マクダフ、リッキー・ピーターソン、リューベン・ウィルソン、ジョン・メデスキーなど、魅力的なオルガン奏者の演奏が盛りだくさんです。

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