放送第40回「ミシェル・ペトルチアーニ」(1)

『高野 雲の快楽ジャズ通信~What Is This Thing Called Jazz?』。
第40回目のテーマは、ピアニストの「ミシェル・ペトルチアーニ」です。
ゲストは、ピアニストの妹尾美里(せのお・みさと)さん。

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ペトルチアーニを聴いてクラシックからジャズに転向したというほどのペトルチアーニ好きさんです。

この番組は、本日午後8時より全国52局のコミュニティFMで放送されます。

ミュージックバードのジャズ・チャンネルでは、明日(日曜日)の22時からの放送、
同じくクロスカルチャー・チャンネルでは、来週木曜日の23時より放送されます。

さて、本日も番組でかけた曲とアルバムを紹介してゆきましょう。

美里さんがペトルチアーニの魅力に目覚めた最初の曲は《セプテンバー・セカンド》。
アンソニー・ジャクソン(エレクトリックベース)と、スティーヴ・ガッド(ドラム)と組んだ晩年のピアノトリオのバージョンから同曲を。




妹尾さんにとってペトルチアーニといえば、まずは《セプテンバー・セカンド》なのだそうです。
番組でかけたのは、『トリオ・イン・トーキョー』のバージョンです。

お次は、私にとってのペトルチアーニといえば、まずはコレでしょな曲を。
ファーストリーダー作『ミシェル・ペトルチアーニ・トリオ』より《オマージュ・ア・エネルラム・アトセニグ》。



このアルバム、特に1曲目の同曲からほとばしる熱量、エレガンス、ダイナミクスは、私の耳を鷲掴みにするに十分でした。

ピアノのタッチや演奏のスタイルはまったく違うにもかかわらず、第一印象の熱量、ロマンスの温度の高さに、私はペトルチアーニの音に出会ったときの第一印象と同様のものを感じました。

それがこの曲です。
妹尾美里『ローズバッド』より《バタフライ》。



ピアノトリオが3曲連続で続いたので、雰囲気をかえてヴァイオイン入りの演奏を。
ステファン・グラッペリのヴァイオリンが優雅な美里さんオススメのナンバー、『フラミンゴ』より《ゼア・ウィル・ネヴァー・ビー・アナザー・ユー》。



これを聴いたら、時間はまだ夕方前の収録にもかかわらず、猛烈に「酒が飲みて~!」な状態になってしまったので、収録後は本当に飲みに行っちゃいました(笑)。

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お次のナンバーも美里さんオススメのナンバー。
『ミッシェル・プレイズ・ペトルチアーニ』より《ブラジリアン組曲》。




ラテンタッチのナンバーが好きな美里さんらしい選曲ですね。
メロディ、コード進行、全体的に爽やかだけれども、陰のある雰囲気に惹かれたそうです。

今回、美里さんと私は、それぞれ自分が好きなペトルチアーニのアルバムを数枚ずつスタジオに持参して、「せ~の!」でお互いのフェイヴァリットアルバムを見せあったのですが、見事なほどに一致してませんでした。

美里さんはラテンタッチのナンバー中心のセレクト、私はストレートアヘッドなジャズ色の強いナンバーを中心にセレクトしてきたのですが、唯一、両者が持ってきたアルバムで共通していたものが、『デュオ・イン・パリ』。

オルガン奏者、エディ・ルイスとのデュオで、これ、ほんとに素晴らしいアルバムです。
《枯葉》がいいよね~、というのも両者の共通した見解。

じつは、ジャズには星の数ほどの《枯葉》の演奏があれども、私にとってベストな《枯葉》の演奏はコレなんですよ。



ということで、本日は番組でかけた曲のサクサク紹介でした。

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