放送第40回「ミシェル・ペトルチアーニ」(2)

ミシェル・ペトルチアーニのピアノの特徴は?
といえば、まずは、ピアノの音の芯、粒立ちの硬質さがありますが、彼のプレイから漂う情緒は、一貫してヨーロッパならではのエレガンスさに満ちているものが多いです。

それが顕著なのが、ゲストの妹尾美里さんオススメの『フラミンゴ』。



ヴァイオリン奏者のステファン・グラッペリとの共演で、グラッペリのヴァイオリンが流れ出た瞬間から、頬が思わず緩んでしまうリラックスナンバーが目白押しなのですが、単に緩んでそれでお終い!といったゆる~いBGMで終わらないところはさすが。

それは、リラックス&ほのぼのとしたグラッペリのヴァイオリンと、常にどこか緊張感をも携えているペトルチアーニのピアノが、互いを邪魔することなく、良いバランスで引きたてあっているところがミソなのだと思います。

このリラクゼーションと、きちんと向かい合っても手ごたえのある音楽的内容のバランスが素晴らしい演奏は、さすがミュージシャンならではの視点で選ばれたアルバムだな、と思った次第。

ベースがジョージ・ムラーツ、ドラムスがロイ・ヘインズ。
この一流リズムセクションによる効果も大きいですね。


楽しい内容で、かつ「聴けるピアノ」を楽しめるアルバムとしては、『ミュージック』もお勧めしたい1枚です。




マイルス・バンドにも在籍したアダム・ホルツマンのシンセも目立たないながらもいい味出しています。

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