圧巻!マクブライドのベース!完全にやられました!

いや~、夜が明けてもまだ興奮がさめない。

昨日、「コットンクラブ」にクリスチャン・マクブライド(インサイド・ストレート)のライブに行ってきたんだけど、マクブライドの低音はすごかった。

パンチのある低音の一音一音が、ヘヴィ―級ボクサーが繰り出すパンチのよう。

ボスッ! ボスッ! ボスッ!

低音の一音ずつが、心地よい打撃となって、私の腹を直撃しまくり。

昨夜は、このパンチを何百発(何千発?)も食らったわけだから、夜が明けた現在でもパンチドランカー状態なんですわ。
いや~、完全にKOされました。

私もアマチュアながらベースを弾きますが、
これまでに何万音も音符を奏でてきていますが、
私が奏でてきたベースの何万音が束になっても、きっとマクブライドの1音にすらかなわないなと思った。

それぐらい、彼の「ボンッ!」と弦をはじいたときの、
音圧、
アタック感、
床下に沈みこんでゆく感じ、
肉厚で柔らかいけれども、輪郭のハッキリした音色、
強靭なくせに、どこかセクシーな匂いもする低音、
は、すごいんですわ。

もちろん、彼参加の音源からも、これら特徴は感じ取れるのですが、最前列(から2番目)の席から、かぶりつきで浴びた彼の低音は、やっぱりスゴすぎ。

もう、なんつーか、別に勝負をしているつもりは毛頭ないんだけれども(そんなオコガマシイこと考えませんって)、それでも「負けた!」と思いましたね(笑)。

でも、それは、心地良い敗北感なんですけどね。

あと、昨日ほど「ちっくしょ~、オレ、黒人になりてぇ~!!」と思った日はなかった(笑)。

黒人になったからって、ああいうベースを誰もが弾けるわけでもないのですが……。

でも、彼のバンド、インサイド・ストレートのグループが持つ特有の連帯感、笑顔を絶やさないコミュニケーションっぷりは羨ましいと思った。

誤解を恐れずに言うと、ジャズで楽しく遊んでるって感じ?

終始、微笑みと絶やさず、楽しそうにアイコンタクトをとりながら演奏しているんだけど、内容は圧倒的なんです。

なんというか、フィラデルフィアの悪ガキたちが楽しくつるんでいるというか、仲良し楽器友達同士が、楽しく楽器でコミュニケーションとっているようにも見える。だから、演奏の要所要所に遊びがはいって、リラックスした演奏なんだけれども、いやあ、あのビシッと統制のとれたアンサンブルはなんなんだ!って感じ。

メンバー中、唯一の白人はピアニストのピーター・マーティン。
でも、彼もジャズが大好きな悪ガキの中に溶け込み、一緒につるんで楽しくピアノを弾いているように見えた。

マクブライドのMCによると、彼は最近雇ったみたいね。
「ギャラも昨日、はじめて払ったんだよ、ハッハッハ~」だそうで(笑)。

彼らのステージを見て、楽しそうだな~、いいなぁ~、でもプロだよな~と思った理由はいろいろあるんだけど、そのうちの一つは、細かいようだけれども、彼らは一枚たりとも譜面もアンチョコも曲目表も持たずに、堂々と演奏しているところね。

つまり、ステージ上に白い紙がなかったことが、すごく個人的には好感度高かった。

誤解を招くかもしれないので、急いでフォローしておくと、私、べつにいい演奏が聴ければ、譜面はあろうがなかろうがどっちでもいいと思ってます。

でもね、特に最近の日本人のライブって、
譜面を並べて、
曲と曲の間に譜面を忙しくめくっているシーンが多くてさ、
ま、別にそれはそれで構わないんだけれども、
昨日の、まったく譜面という遮蔽物のないオープンなステージは、ビジュアル的にもすごくスッキリとしていて良かったのです。

あと、これも個人的な好みなんだけれども、譜面とにらめっこしながら演奏している演奏者の表情ってあんまり好きじゃないんですよ。
すでにあるものを忠実に再現している感が強く、少なくともスポンティニアスさはあんまり感じない。

だから、逆に、譜面なしの昨晩のステージは、

スッキリ、
風通しの良い見晴らし、
だから演奏にもよりいっそう潔さがみなぎる、

だから、よりいっそう素晴らしく感じたのです。

《スティック・アンド・ムーヴ》のように、タイミングがビシッ!と一致しなければマヌケになってしまうアレンジの曲も、彼らはビシッ!とキメを外さなかった。
もちろん、ライブで何度も演奏しているのだろうし、練習もそうとう繰り返してはいるんだろうけれども、こういうテーマ処理が少し凝った曲って、几帳面なタイプのミュージシャンは、譜面をかたわらに置いておくんじゃないかな?と思った。

ま、これは私個人が感じた細かなことなんで、どうでもいいことなのかもしれませんが。

ステージ終了後、楽屋に行って、握手したんだけど、
マクブライドの手はデカかった。
しかも柔らかかった。

この手触りは、熟れた桃のようだった(笑)。

肉厚で柔らかい手。
まさに、肉厚で柔らかい彼のベースの音そのものだと思いました。


▼昨日のメンバー
Christian McBride(b)
Tim Green(as,ss)
Peter Martin(p)
Warren Wolf(vib)
Carl Allen(ds)


マクブライド、全編フルアコースティックの新作はコレだ!




ちなみに、ライナーノーツ、私が書いています(笑)。

さて、本日も、マクブライドに会い行ってきます。

マクちゃん、マクちゃん~(笑)

↑な~んて言ってる場合ではなくて、今回は、マジメに「快楽ジャズ通信」という番組のためのお仕事!なので、デレッとせずに、ビシッ!としなければ。……自信ないけど(笑)。

この記事へのコメント

  • おっちん


    こんちわ

    雲さん

    マグブライド見てきたんですね

    うらやましいな~

    長崎なんて

    たまに佐世保にやってくるくらい

    福岡のブルーノートはなくなっちまうし

    いいな~

    都会で生活して

    ライブ見てまわった頃が懐かしいですよ

    メッチャよかったんでしょ

    彼のベース生で聴いてみたいっすよ
    2009年08月28日 13:11
  • おっちんさん

    生で見たマクブライドは、素晴らしかった。
    あのぶっ太いベースの直撃を浴びてしまうと、しばらくは立ち直れません、へろへろ~。そんな感じで、まだ昨晩の音の酔いから覚めませんです。

    もちろん、メッチャよかったですよ!
    2009年08月28日 13:39

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