放送第36回『オーネット・コールマン』(5)

オーネット・コールマンの特異な作曲センスを味わいたければ、なにはさておき『ジャズ来るべきもの』をオスエメしたいと思います。




有名曲にして代表曲の《淋しい女》が入っているアルバムですね。

発表された当時は、「なんじゃこりゃ~?」の反応が圧倒的だったそうですが、いちはやくオーネットの才能を見抜いた人物も少数ながらいました。
MJQのピアニスト、ジョン・ルイスもその一人ですね。
彼は後年、MJQでも《淋しい女》を取り上げています。



既成概念にとらわれずに自由に作られた楽曲たち。奇妙に歪んでいつつも、それらが絶妙なバランスで曲としての素晴らしいバランスを保っている楽曲たち。

番組では《コンジーニアリティ》をかけましたが、発狂的スピード感とけたたましさの《イベンチュアリー》や、聴くたびに、ほっと肩の力がほぐれる《ピース》も大オススメです。
もちろんタイトル曲の《淋しい女》もね!

発表当時は、「???」だったオーネットの音楽も、今ではこのアルバムの曲たちを聴いても、違和感なぞほとんど感じません。
時代が、ようやく当時の彼の感覚に追いついてきたのでしょうね。

ジャケットに映るプラスティック製アルトサックスを抱えたオーネット。彼のしっかりとした眼差し。
見据えているのは、ジャズの未来だったのでしょう。

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