放送第39回「ジミー・スミス」(2)

活動的の長いジミー・スミスなだけあり、出しているアルバムの数も膨大です。

たとえば、彼を“発見”し、
最初に彼のリーダー作を世に送り出したブルーノートですが、
このレーベルだけでも40枚近く彼参加のアルバムをリリースしています(笑)。

演奏時間の長い曲も多いので、今回も選曲には苦労しましたが、それでもできるだけジミー・スミスのオルガン奏者の持つ様々な側面を、演奏の肌ざわりやアプローチの違いなどからセレクトしてみました。

セレクトにあたっては、まずは候補のアルバムを時間枠を気にせずにとにもかくにもかき集め、トータルタイムが30分前後になるように削ってゆきます。

今回、その選考から真っ先に外れたのが、『ドットコム・ブルース』でした。

いや、内容はすごくいいんですよ。
B.B.キングも参加しているし。

しかし、そのB.B.キング参加ゆえに、B.B.のギターがうなり、ヴォーカルがはいった瞬間に、もう世界がB.B.になってしまうんですよ。
もちろん、ジミー・スミスのオルガンも存在感はあるのですが、どうしてもB.B.のほうに耳がいってしまう。

番組の中では1曲ぐらいはヒットチューンのオルガンバージョンをかけたいと思っていたのですが、あまりのB.B.の存在感の強さゆえ、インストでノリのよいJB(ジェームス・ブラウン)のナンバーのほうが生き残ったのです。

B.B.をやめてJB。

なんだか語呂がいい感じですが、《パパズ・ガット・ア・ブランド・ニュー・バッグ》がかかった背景には、かくのごとく選曲の葛藤があったりしたんですね。

しかし、番組ではかけませんでしたが、決して『ドットコム・ブルース』は非オススメというわけではなく、むしろ積極的にオススメしたいアルバムです。

特に、B.B.キングが好きな人は、是非、聴いてみてください。


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