放送第24回 ジャコ・パストリアス特集(3)ジャコのり

先日は、ジャコの空ピックによるゴーストノートをも含めた驚くべき音符量についてを書きましたが、ジャコの凄さはもちろんそれだけではありません。

むしろ、シンプルな音数が少ないベースラインでの猛烈なグルーヴ感も特筆すべきものがあります。

その一例が、『シュトゥットガルト・アリア』の1曲目《アメリカン・ボーイ》のシンプルなラインでしょうね。

ジャコ・シュトゥット
シュトゥットガルト・アリア

シンプルだけれども印象的なベースラインを執拗に繰り返すジャコ。
ビレリ・ラグレーンのギターが上手に演奏を盛り上げていることもあって、この演奏ノリノリです。

また、同アルバムの《シュトゥットガルト・アリア I》で聴けるシンプルでグルーヴィなラインは、最近発売された若かりしジャコのオルガントリオで弾いているベースラインですね。



じゃこのめさん曰く、「ジャコのグルーヴ力は彼のルーツである、R&Bやブラスロックで鍛えられた」を証明するかのような繋がりではあります。

『シュトゥットガルト・アリア』というアルバムは、比較的穏やかでシンプルなジャコの一面をとらえたアルバム。

ビレリのギターが大活躍している反面、ジャコのベースはシンプルで落ち着いている印象が強いです。

イヤ味ではないほど、薄くシンセの音もかぶされていますが、サウンドのクオリティはチープな印象はありません。

《ザ・チキン》や《酒とバラの日々》、そして《ドナ・リー》も演奏しているし、3拍子の美しい《テレサ》という曲もある。

「圧倒されないジャコ」、「リラックスして聴けるジャコ」の代表的1枚。
個人的には大好きなアルバムです。

ジャケットのジャコのベースが、白いピックアップに換装されているのも妙に気になる(笑)。

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