放送第25回『ハードバップ特集』(1)

本日午後8時よりコミュニティFMで放送される「高野 雲の快楽ジャズ通信~What Is This Thing Called Jazz?」のテーマは、「ハードバップ」です。

PCM放送では明日の午後10時からの放送です。


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今回の番組のゲストは、ジャズライターの阿部等さんです。

阿部さんとは、ジャズ喫茶「いーぐる」で知り合いました。

「いーぐる」では、ほぼ毎週土曜日に、ジャズマニア、評論家、ライターによる「連続公演」が行われていますが、阿部さんも講演者の一人。

学術的、分析的な講演内容の多い中、阿部さんの講演内容はいたってシンプルです。

「気持ちのよい選曲」

これに尽きます(阿部さんはもっといろいろ考えているのかもしれませんが……)

とにかく、阿部さんの選曲はオーソドックスかつ王道。掴みも抜群。気持ち良く、充実した2時間半をいつも過ごさせてもらっています。

阿部さん選曲の気持ちよさは、まさに快楽ジャズ通信の「快楽」に通ずるところがあり、1曲を除き、今回はすべて阿部さんのセレクトでお送りしています。

番組でかけたアルバムと曲をサクッと紹介します。

掴みの一発は、ジャッキー・マクリーン『スイング・スワング・スインギン』の《 レッツ・フェイス・ザ・ミュージック・アンド・ダンス》。



ジャッキー・マクリーンのアルトサックスが力強く躍動するワンホーンものです。
引き続き、今度はトランペットのワンホーン。

ブルー・ミッチェルの『ブルーズ・ムーズ』から《アイル・クローズ・マイ・アイズ》です。



やっぱ、これでしょう!
何度聴いても素晴らしい演奏。
スタジオ内は大盛り上がり。

やっぱ、ケリーのピアノでしょう、ケリーがいなければこんなに名演にならなかったかもしれない。
このような両者の一致した意見から、次はウイントン・ケリーのピアノ・トリオ。
阿部さんお持ちの音源より『ケリー・アット・ミッドナイト』から《テンペランス》。



次は私の選曲です。
ハード・バップといえば、ワンホーンものの演奏も、もちろん素晴らしいものが多いのですが、やはり2管以上の管楽器のアンサンブルの魅力も1曲ぐらいはお伝えしたい。
しかし、ノリノリの演奏が3曲も続いてしまっている。

なので、ちょっと雰囲気を変えてみようと思いスローテンポの2管編成のものをセレクトしました。

リー・モーガンの初リーダー作『インディード』より《ザ・レディ》。



まだ20歳にも満たない時期の録音ながら、リー・モーガンのアドリブの構成の巧さには目を見張ります。
クラレンス・シャープというあまり有名ではないアルトサックス奏者が参加していますが、これがまた中々いい味を出しているんですよ。

これ名前を伏せて聴かされたらジャッキー・マクリーンと勘違いする人も多いのではないでしょうか?(私がそうでした・笑)

さて、ラストは阿部さんの「これだけは聴いておけ!」。
阿部さんがジャズにはまるキッカケとなったウェス・モンゴメリーの『フル・ハウス』です。



ロックファンだった阿部さんをジャズの世界に引き込んだ文句なしの名盤。このアルバムの素晴らしさ、思い入れは、是非放送で語られる阿部さんの思い入れたっぷりの言葉に耳を傾けてみてください。

というわけで、今回はアルバムと曲目紹介でした!



ハードバップとは?
この本が参考になります!

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