オーネットの『ゴールデン・サークル』で聴いて、心洗われた。

オーネット・コールマンの『ゴールデン・サークル』を久々に聴いて、心洗われた。

泉のごとく湧き出てくるオーネットのアルトは、どこまでも奔放。
このスピード感、飛翔感は、透明感は心の中の膿出し効果には最適。

さらに、凄烈なチャールズ・モフェットのシンバルもパワフルかつ澄んでいて、出てきた膿を洗い流す清流のごとし。

このアルバムの目玉は、なんといっても《フェイシーズ・アンド・プレイシズ》だ。とにかく、スリリングで力強く、そして気持ち良いほどに澄み渡った演奏なのだ。

エキサイティングなチャールズ・モフェットのドラミングに煽られて、オーネットは次から次へと印象的なフレーズを繰り出しまくる。
とにかく引き込まれてしまったら最後、演奏終了まで耳を強引にわしづかみして離さない強力な磁力を持った演奏だ。

ほかにも、《ヨーロピアン・エコーズ》や《ディー・ディー》の単純ながらも骨太なメロディ感覚も、最初は奇異に感じるかもしれないが、すぐに慣れるだろうし、《ドーン》では、チャールズ・モフェットのドラミングが非常に良い効果を出していることに最近気づいた(笑)。

私がオーネットに入門したのはこのアルバムが最初だったのだが、『ゴールデン・サークル』からオーネットの世界にはいれて良かったと思う。

一発で虜になったから。

たぶん、他のアルバムだと理解するにはもう少し時間がかかったことだろう。

というわけで、オーネット未体験の人は、まずこのアルバムからオーネットの世界に入るとよいと思う。
私の場合、このアルバムの次に『ヴァージン・ビューティ』に飛んじゃったものだから、

もう、アコースティックとエレクトリックと両側からオーネットの世界に挟まれてしまって、簡単に感性がオーネット色に上書きされてしまった。

ここのところ、アルトといえば、どちらかというとドルフィーのほうばかりに偏っていたきらいがあるが、もちろんドルフィーの濃密なスピード感にも魅了されつつも、オーネットのあっけらかんとしたスピード感もやっぱりいいよなぁ、なんて思いながら、またゴールデンサークルのCDをリピートさせている。


  

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック