放送第12回 「ジャズバッハ」(1) ゲスト:松本茜さん

さて、本日オンエアの「高野 雲の快楽ジャズ通信~What Is This Thing Called Jazz?」の特集は、「ジャズバッハ」です。


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ゲストはピアニストの松本茜さん。

リスナーからの熱烈なラブコールにおこたえして2回目の登場ですね。

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本日はサクッ!とかけた曲(とアルバム)の紹介をしていきます。
この時間にコミュニティFMをお聴きの皆さんは、ジャケットを眺めながらぜひ番組のほうに耳を傾けてください。

1曲目は《トッカータとフーガ》。

嘉門達夫が、
♪ちゃらり~ん、鼻から牛乳~
という歌った出だしのメロディが有名な曲です(笑)。

▼12月24日に発売!


お次は、有名なオイゲン・キケロの『ジャズ・バッハ』より、《コラール:主よ人の望みの喜びよ》。

▼茜さんもアルバムで弾いている曲なので、聴き比べも一興かと


白いバッハの後は、黒いバッハです。
そう、バド・パウエルの《バド・オン・バッハ》です。



茜さんは、オイゲン・キケロのバッハより、バド・パウエルのバッハのほうがお気に入りでした。
フィニアス好きの彼女ですが、バド・パウエルも相当好きだそうで、ピーターソンとパウエルでジャズの勉強をしたのだそう。

「(バド・パウエルのことを)尊敬しています」(茜・談)

エレクトリック・ベースで弾かれるバッハは超近代的。
お次のナンバーは、ジャコ・パストリアスの『ワード・オブ・マウス』より《クロマチック・ファンタジー(半音階幻想即興曲)》。



あの超絶技巧を誇るジャコでさえも、常に譜面を持ち歩き、暇さえあれば練習しつづけてようやくモノにしたというほどの難曲。

しかし、ジャコ独特の、前のめりで脈打つノリで弾かれるバッハは、未知への世界へ橋渡しをされているようなスリリングに満ち満ちています。

アルバムでは、次曲のプロローグ的な扱いのナンバーですが、バッハの部分だけを抽出して聴くと、また違う感触があるので不思議です。

お次は聴いてて楽しい、ボビー・マクファーリンとヨーヨー・マのデュオ。

『ハッシュ!』というアルバムより《アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽手帳~ミュゼット》です。



マクファーリンのおふざけに、ヨーヨー・マはよくついていきます。
素早いレスポンス、呼吸がピッタリの二人です。

「面白かったです」
「エンターテイメント性高い」

というのが茜さんの感想。

話題が、音楽を聴いているときの呼吸の話になったので、次にかけたのは、ジャズじゃないのですが、ヘタなジャズよりもずっとグルーヴしているんじゃないかと思うほど気持ちのいいクラシック・ピアノ。
トルコ人のピアニスト、ファジル・サイの《イタリア協奏曲ヘ長調BWV971》をチョイスしてみました。



奔放なピアノです。
ハチャメチャとまではいかないまでも、本当に自由~なピアノです。

『のだめカンタービレ』で有名になった“カンタービレ”=歌うように”という言葉は、
まさにこの人のピアノのためにあるんじゃないかと思うぐらい。

それぐらい伸び伸びとした歌心を楽しめるピアノなので、ジャズファンにも是非オススメしたいアルバムです。

最後のナンバーは、再び茜さんのトリオ、ニュー・ロマン・トリオの演奏をかけました。

茜さん、じつは24日は「バッハ」だけではなく、「バカラック・ジャズ」も発売するのです。

《アルフィー》、《小さな願い》、《クロース・トゥ・ユー》、《ニューヨーク・シティ・セレナーデ 》、《恋の面影》、《サンホセへの道》、《ウォーク・オン・バイ》などおなじみのナンバーが演奏されています。

その中から《雨にぬれても》のお届けです。



というわけで、本日の快楽ジャズ通信は楽しんでいただけましたでしょうか?

明日は「お楽しみジャムセッション」のアフターアワーズ編がオマケのPCM放送。
午後10時の放送からです。