寺島靖国のPCMジャズ喫茶ゲスト出演記(2)

番組を改変する!

声高に拳を握りしめ主張する寺島さん。

曰く、

我々は長寿番組ということに甘え過ぎ、なあなあなムードになり過ぎているのではないか?

今までは順番にそれぞれが持ってきたCDをかけるシステムに暗黙になっていたけれども、今後は必ずしもそうする必要はないと思う。

長澤さん、あなたは、いい新譜がないから持ってこれない時もあると仰っていたけど、無理してオススメじゃないものをかける必要はないから。
お勧めのCDがないときは、手ぶらでスタジオに来ても構わないよ。そのときは、面白いコメンテーターに徹して!

リスナーは出演者からの渾身の選曲を待ち望んでいる。それなのに、特に岩浪さん!自分の順番が回ってきたときに「えーと、どれをかけようかなぁ」とガサゴソと持ってきたCDを漁るの、それはよくないよ。

ブラインドをやるからね! 誰の演奏か当てなくていい。当てなくていいけど、好きか嫌いか。好きならなぜ好きか、嫌いならどこが嫌いかを言ってね。特にヤマナカチヒロ(寺島さんは彼女からの希望もあって、山中さんとか千尋ちゃんとは呼ばずに、呼び捨てフルネームで呼んでいる)が次回出演するから、ジャズマンにジャズマンの演奏をブラインドで聴かせることにするから。

新しいことをどんどんやっていこうよ。それは新譜をかけることが新しいってこととは限らない。我々が40年前にさんざん聴いた名盤を、今の耳でもう一回聴き直したっていいんだよ。昔の耳と今の耳は必ず違うはずなんだから! そこで新しい発見や、新しい説が生まれれば、それもまたおもしろい試みなんだよ。

寺島さんの鼻息は荒い!
そして、この番組にかける意気込みは熱い!

雑誌の企画会議みたいだ(笑)。
こういう雰囲気大好き。

だから、積極的に議論に加わることにした。

私は、まずいちリスナーとしての感想を言ってみた。

長寿番組ということに甘え過ぎ、なあなあなムードとは仰るのは、たしかにそのとおりなのかもしれない。しかし、我々リスナーは必ずしも、2時間ミッチリと緊迫感のある雰囲気を望んでいるわけではない。

ジャズ喫茶特有の、さらに200歳トリオが醸し出す、失礼ながら「ユルい」雰囲気も、この番組の大切な持ち味なのではないか?

さらに、私はこの番組を「バーチャル・ジャズ喫茶」だとして受け止めている。

つまり、ジャズ喫茶に行けない人、ジャズ喫茶には行くけど、カウンターなどでジャズ談義に花を咲かせている常連やジャズ通の会話にくわわりたいけれども、くわわれない。そういう人は、カウンターで交わされている常連やギョーカイの人たちの会話が気になるはず。

そのような人たちの好奇心を満たしてあげ、あたかも自分も会話に参加しているような気分にさせてくれるのがこの番組のいいところでもある。

だから、ユルい雰囲気も大事。
だけど、ユルいだけで終わるのもダメ。

基本的にはユルいトーンで進行しつつも、途中に2~3、意見の対立があったり、百家争鳴、談論風発な局面もあるという流れが最高だと思う。

つまり、大事なのは、メリハリ・緩急なのではないか?

なんて、若輩者で、ゲストに過ぎない分際の私がエラそうなことをまくし立ててしまった。

寺島さんは、「でも、あなたが感じたジャズ喫茶の良い雰囲気というのは、最初だけでしょ? このなあなあな雰囲気ってマンネリ化してくるんだよ。それがイヤだというお客さんもいるんだよ」。

だから、もっと中身のあるテンションの効いた内容にしたい様子。

「放送を聞き返すと、あ、あの人、また同じこと言ってるということがチョクチョクあるみたいなんだよね。もっと新しいことをしていかなくちゃ!」

しかし、太田プロデューサーは、「バーチャルジャズ喫茶」ということに関しては私と同じ考えのようだ。

雲さんがジャズ喫茶にいるような感じと言ったけど、自分がこの番組を1時間番組から2時間番組にした意図はそこにある。
つまり、この番組は音楽番組なの? それともトーク番組なの? となったら、これは音楽だけの番組じゃないでしょ? ほかにこんな番組ある? ないでしょ。他の番組は、ただ音楽流して紹介してなだけな内容なはずだよ。でもこの番組は違うでしょ? この番組のミソは音楽の紹介とともに、トークと雰囲気にもあるんだよ。

となり、

要は「緩急」「メリハリ」ね、
というような、共通認識に一応なったような、ならないような(笑)。

岩浪さんが席を立ち、「さーて、そろそろ始めましょうか」とスタジオに向かおうとしたら、寺島さんは岩浪さんを制して、
「ちょっと待ってよ! 今、すごく大事な話してるんだから。」

まだ、この番組の方向性を議論したいご様子。

寺島さんの鼻息は荒い!
そして、この番組にかける意気込みは熱い!

……つづきは次回を待て!(笑)

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