原初のピアノトリオ



ナット・キング・コールが活躍するまでは、ピアノトリオという編成は一般的ではなかった。

当時のジャズは、ビッグ・バンドのような大人数編成が好まれ、さらにはホーン奏者が主役だったからだ。

しかし、1930年代後半にナット・キング・コールがピアノ、ベース、ギターという編成のトリオで活躍しだすと、オスカー・ピーターソンなど、彼の影響を受けたミュージシャンがピアノトリオの編成で活躍しはじめる。

現在では、ピアノトリオというと、まずは、ピアノ+ベース+ドラムスという編成をまずは思いだす人が多いが、当時はまだピアノ+ギター+ベースという編成だった。

では、ギターが抜け、ドラムに変わったのはいつかというと、1947年あたり。

バド・パウエルがベーシストのカーリー・ラッセルと、ドラマーのマックス・ローチを従えて、1947年に録音したのが始まりとされる。

この時に録音された8曲と、6年後に録音された演奏を合わせて発売されているのが、『バド・パウエルの芸術』だ。

この編成で演奏されるモダンなスタイルが、大きな反響を呼び、後進のピアニストたちも、このフォーマットを積極的に取り入れるようになった。
以降、ピアノトリオといえば、この編成で演奏されることが通常となったのだ。

バド・パウエルの芸術 / バド・パウエル, カーリー・ラッセル, マックス・ローチ (演奏) (CD - 1995)
バド・パウエルの芸術 / バド・パウエル

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック