ベニー・グッドマンのスタイルの変遷


第一期のグッドマンは円熟味はなくとも、まじめにジャズと取り組んで吹奏しようとしている姿勢には見逃すべからざるものがあり、私はこの頃のグッドマンを愛好しています。

第二期とは、一九三五年にはじまり、ケンランたるビクター時代を経て、コロムビアに鞍がえした、一九三九年頃と考えられます。いわゆる「キング・オブ・スイング」の盛名をほしいままにしたころのものです。技巧といい、フィーリングといい、非のうちどころのないりっぱなスタイルですが、第三期に至って完成をみる音色の豊穣さには、いくぶん欠けています。これは、戦前戦後のビクター盤のフル・バンドとコンボを通じて、皆様におなじみのグッドマン・スタイルです。

グッドマン・スタイルの第三期は、申し上げるまでもなく、一九四〇年から現在に至っている円熟完成期で、皆様にもっとも親しまれており、鈴木章治君をして、深く傾倒せしめた豊麗無比のスタイルです。
(油井正一『ジャズの歴史』より)


なるほど、言われてみれば確かに。

勉強になるなぁ。
メモメモ。


ジャズの歴史 (1968年) [-] / 油井 正一 (著); 東京創元新社 (刊)

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