バド・パウエルが弾く《ジョー・ドゥ》

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Bud Powell In Paris/Bud Powell

《ジョー・ドゥ》といえば、代表的な名演は、クリフォード・ブラウンとマックス・ローチの演奏でしょう。

では、この名曲をバド・パウエルが弾くと?

『バド・パウエル・イン・パリ』の演奏をお聴きください。

強いタッチによる芯のあるピアノ粒立ち。

後期の演奏ゆえ、前期のパウエルのアドリブように才気ばしった閃きはないものの、不思議に最後まで耳を離せない魅力があります。

これは、ドラマーのカンサス・フィールドのドラミングがいけないと思うのだけれども、演奏のテンポがどんどん遅くなってゆく。

このことは、後半のテーマが終了した直後に、前半のテーマにバックして聴き返してみると、ビックリするくらい演奏の出だしのテンポが勢いあるのです。

曲が終了した後にリピートしてみると、え~、こんなに速いテンポだったっけ?と驚くこと必至です。

どんどん失速してゆきながらも、それでも、傾聴に値する不思議なテンションを保っているのは、後期パウエルならではの不思議な味わいといえるでしょう。


▼収録曲
1.How High The Moon
2.Dear Old Stockholm
3.Body And Soul
4.Jor-Du
5.Reets And I
6.Satin Doll
7.Parisian Thoroughfare
8.I Can’t Get Started With You
9.Little Benny


▼レビューはこちらです。
バド・パウエル・イン・パリ/バド・パウエル



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