セロニアス・モンク&ジョン・コルトレーン カーネギー・ホール

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Thelonious Monk Quartet with John Coltrane at Carnegie Hall

マイルス黄金のクインテットに在籍していたころのジョン・コルトレーンは、まだスタイルの「確立期⇒試行錯誤期」であったため、特に『リラクシン』での演奏に顕著なんだけれども、自分が作り出そうとするスタイルを模索しているためか、頭の中のイメージに技術が追いついていないのかな?と思わせるプレイが散見されます。

リラクシン
リラクシン


誰もがトライしなかった新しいフレーズ作りと、音符の量ですから「これでいいのだろうか?」という迷いもあったはず。

確信を持てずに宙を彷徨うような演奏もところどころに見受けられるけど、それはアーティストなら誰もが通る道だし、それでもマイルス率いるガーランド、チェンバース、フィリー・ジョーという優秀なリズム隊のバックアップもあり「聴ける」内容になっています。

その後、コルトレーンは麻薬の常習癖から抜けられず、マイルスから殴られて「お前はクビだ!」と引導渡されているところに、セロニアス・モンクが「俺んとこ来ない?」と彼を自分のグループに引き取ったわけですが、なんだか、悪さをした少年を引き取って更正させる保護親みたいですね。

で、その保護親・モンクさんの元で、少年コルトレーン(いや、少年ではないけど)は、心を入れ替えて、研鑚を繰り返し、立派に更正したわけです。

このライヴ音源のコルトレーンの吹きっぷりを見よ!(いや「聴け!」か)

一点の迷いもない、確信に満ちたシーツ・オブ・サウンズ。

この勢い、音数、熱量。

凄い!

たった1曲で、私の1日分以上のエネルギー以上を使っているかの如くです。

師匠モンクが形成する亜空間を、縦横無尽に埋め尽くさんとするコルちゃん奮闘!!


▼収録曲
1.Monk's Mood
2.Evidence
3.Crepescule With Nellie
4.Nutty
5.Epistrophy
6.Bye-Ya
7.Sweet And Lovel
8.Blue Monk
9.Epistrophy


▼レビューはこちらです。
セロニアス・モンク・ウィズ・ジョン・コルトレーン・アット・カーネギー・ホール/セロニアス・モンク&ジョン・コルトレーン


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