アット・ストリーヴィル/チャーリー・パーカー

At Storyville/Charlie Parker するすると心地よく「歌い」つつも、 どこかほんのり翳りのある《アウト・オブ・ノーホエア》。 明瞭闊達なれど、 そこはかとなく「佗・寂(わび・さび)」を感じてしまう 《ドント・ブレイム・ミー》。 澄み渡る秋空、 『アット・ストリーヴィル』のパーカーのアルトサックスが 胸に染みてくるのです。 …

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地味にスゴイ!モブレイ

地味にスゴイ!テナーサックス奏者、 ハンク・モブレイについて、個人サイト「カフェモンマルトル」に短評を書きました。 ▼こちらです 地味にスゴイ!テナーサックス奏者 ハンク・モブレイ よろしければ、ご覧になってください。 (・∀・)b

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ソプラノ・サックス/スティーヴ・レイシー

Soprano Sax/Steve Lacy ソプラノサックス奏者、スティーヴ・レイシーの初リーダー作の 『ソプラノ・サックス』。 とても丁寧、 というよりも、 かなり慎重にフレーズを積み重ねてゆくレイシー。 有名スタンダードの《アローン・トゥゲザー》は、 悲しさが微量に滲み出るレイシーのソプラノサックスが発する音色、 そしてフレーズが独特。 …

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テンションが上がるピアノ・ジャズ

テンションが上がるピアノ・ジャズ 『テンションが上がるピアノ・ジャズ』。 この音源、あなどれません。 テンションも上がりますが、 滅茶苦茶良い気分になります。 よくもまあ、こんなにもモリモリと弾いてくれたもんだぁ!って感じです。 音は割れていて、あまり綺麗なピアノの音色ではないんですが、 それがかえって良い雰囲気を醸し出しているんですね。…

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リベレーション・ミュージック・オーケストラ/チャーリー・ヘイデン

Liberation Music Orchestra/Charlie Haden チャーリー・ヘイデンの『リベレーション・ミュージック・オーケストラ』。 デューイ・レッドマン、ドン・チェリー、ガトー・バルビエリ……。 フリー・ジャズ系の「おっかねぇ人」たちが参加していることから、 「名作だけど、あんまり聴かないアルバム」に 位置付けている人も少なくないかもし…

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Answer/矢野沙織

Answer/矢野沙織 《オール・オブ・ミー》、 《ムーン・リヴァー》、 《チュニジアの夜》、 《ワルツ・フォー・デビー》、 《帰ってくれればうれしいわ》、 《レフト・アローン》……。 ゲップが出るほどスタンダード、名曲揃い。 そして、ジャケ写にラストの《ウイスキーが、お好きでしょ》。 もう、こりゃ狙い過ぎてるほどに狙いすぎてるっしょ? といっても過言…

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ノラ・ジョーンズ『デイ・ブレイクス』評

Day Breaks/Norah Jones ノラ・ジョーンズの新作『デイ・ブレイクス』評をアップしました。 ▼こちらです(・∀・)b デイ・ブレイクス/ノラ・ジョーンズ あいもかわらず、ドライでウェッティな ノラ独特の音世界。 ウェイン・ショーターもソプラノサックスで参加していますが、 彼の音の存在感は、相変わらず凄いですね。 ブライアン・ブ…

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ティナ・ブルックスがいるからこその『オープン・セサミ』

Open Sesami/Freddie Hubbard 音色と楽想がピタリと一致しているということ。 これ、特にジャズにはよくあることですが、 《ジプシー・ブルー》など、まさにその典型。 彼作曲のナンバーは、このアルバムには2曲収録されていますが、 なかでも《ジプシー・ブルー》は秀逸。 彼の、あのクスんだ音色で吹かれるからこそ、 聴いていてグッとくる…

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ガボール・ザボの『ジプシー’66』評

Gypsy'66/Gabor Szabo 奄美大島の「音のソムリエ」高良俊礼さんより、ガボール・ザボ評をご寄稿いただきました。 ▼こちらです ガボール・ザボの《イエスタデイ》 私も以前、ガボール・ザボの『ジプシー66』を聴いて、思わずレビューをアップしたことがあるのですが、やはり、ザボは独特。 そして、地味に強烈。 ハマればクセになること請け合いのギタリス…

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トニー・ウィリアムス『フォーリン・イントリーグ』評

Foreign Intrigue/Tony Williams トニー・ウィリアムスの『フォーリン・イントリーグ』評を 個人サイト「カフェモンマルトル」にアップしました。 ▼こちらです フォーリン・イントリーグ/トニー・ウィリアムス マイルス・クインテット時代の演奏にぞっこんな私の場合は、 トニー・ウィリアムスといえば、 シャープでスピード感のあるドラミン…

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セシル・テイラー『イン・フロレセンス』評

In florescence/Cecil Taylor セシル・テイラーの『イン・フロレセンス』評をアップしました。 ▼こちらです(・∀・)b イン・フロレセンス/セシル・テイラー メジャーレーベルのA&Mが発売したセシルのアルバム。 いったいどんな内容なんだろうと興味津々で買ったのが1990年頃。 もう四分の一世紀も経ってしまったか。 …

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デヴィッド・マレイ『アコースティック・オクトファンク」評

Acoustic Octfunk/David Murray カフェモンマルトルに デヴィッド・マレイの『アコースティック・オクトファンク」評をアップしました。 ▼こちらです アコースティック・オクトファンク/デヴィッド・マレイ・カルテット 骨太肉厚ぶりぶりマレイ! エキサイティングでありながらも、 非常にわかりやすい演奏。 それは観客からの反応…

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新刊『ビジネスマンのための(こっそり)ジャズ入門』制作すすんでます!

内緒で読もう「こっそり本」(・∀・)b 現在執筆中の『ビジネスマンのための(こっそり)ジャズ入門』(シンコーミュージック)ですが、 本日ゲラが届き、 現在、赤入れしまくっています。 (・∀・)b 発売日は、10月末、 もしくは11月1日頃の予定とのことです。 これを赤入れしつつ、空きページには残りのコラムを書かねば…… (*_*; 午…

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千のナイフ 坂本龍一

千のナイフ/坂本龍一 坂本龍一の『千のナイフ』のレビュー、 というより《ジ・エンド・オブ・エイジア》についてをアップしました。 ▼こちらです 千のナイフ/坂本龍一 ジャズではないけれども、 ジャズギタリストの渡辺香津美が参加しているということで。 (・∀・)b 渡辺香津美奏でる「炎のギターソロ」もなかなかです。 「火がついたように弾きまくって…

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アンダーカレント/ケニー・ドリュー

Undercurrent/Kenny Drew ケニー・ドリューの『アンダーカレント』評をアップしました。 ▼こちらです アンダーカレント/ケニー・ドリュー かっこいいモブレイ、 かっこいいハバード、 かっこいいリズムセクション(サム・ジョーンズ+ルイス・ヘイズ)を聴くことができます。 来月、シンコーミュージックから発売予定の 『ビジネスマンの…

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JUJU/ウェイン・ショーター

JUJU/Wayne Shorter 肉厚なショーターのテナーサックスの音色も もちろんメチャクチャ美味しいのですが、 この美味しさにさらに拍車をかけてくれる エルヴィンのドラムも、 これまた凄いのです。 もう少し、ドラムのバランスが大きいといいのになぁ なんて耳を凝らしているうちに、 ほんとうにドラムの音しか聞こえなくなってくる。 もしかして、それ…

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イン・コペンハーゲン/ズート・シムズ

In Copenhargen/Zoot Sims ズート・ハッスル・イン・コペンハーゲン! バックがケニー・ドリュー・トリオなので、 どちらかというと朴訥なイメージのあるズートに 溌剌としたペデルセンのベースなど 合うのかなぁ~? ……なんて心配は杞憂でした。 暖かなトーンで、 リズム隊に引きずられ過ぎることなく、 あくまで、ズートはズートのペースで…

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The Flamboyan, Queens, New York, 1963/ケニー・ドーハム&ジョー・ヘンダーソン

The Flamboyan, Queens, New York, 1963 これは貴重! ジョー・ヘンダーソンは、デビューする際、 かなりトランぺッターのケニー・ドーハムが尽力したという話は有名ですよね。 彼の初リーダー作『ページ・ワン』の「顔」であるナンバー、 《ブルー・ボサ》も ドーハム作曲ですからね。 この音源は、ニューヨークのジャズ・クラブ「フラ…

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カサンドラナイト/ウディ・ショウ

Cassandranite/Woody Shaw ウディ・ショウの隠れ名作! なんと、ハロルド・ヴィックがテナーサックスのみならず フルートでも参加していることもかなり珍しいといえば珍しいのだけれども、 以下のメンツを見て、 ジャズ心が疼きまくって涎が垂れなきゃ嘘っしょ!?ってぐらい 豪華なメンツなのであります。 テナーサックスにはもう一人、 ジョー・ヘン…

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スリング・ショット!/シーズ・スリンガー

Sling Shot!/Cees Slinger シーズ・スリンガー。 オランダのピアニスト。 彼のリーダー作が本邦初CD化です。 なんといっても、クリフォード・ジョーダンのテナーが渋い! ハンク・モブレイにも通ずる、 柔らかなテナーの音色とメロディアスなブロウ。 あ、ラテン調のナンバーだと、 チャーリー・ラウズっぽさも顔を出しているかも。 …

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ハンクとミルト/ハンク・モブレイ・アンド・ヒズ・オールスターズ

Hank Mobley And His All Stars/Hank Mobley 脳内がめちゃ気持ちいい。 音色が脳の中を心地よくマッサージ。 何の音色? もちろん、ミルト・ジャクソンのヴァイブの音色で。 それにコクを加えるモブレイのテナーも こってりと心地よし。 人選の妙。 これ、ブルーノートの社長である アルフレッド…

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ブルー・スプリング/ケニー・ドーハム

Blue Spring/Kenny Dorham タイトルは「スプリング」だけれども、 秋に聴いても良い感じ。 さあ、これから秋だ。 これを手に入れて「秋本番」にそなえよう。 (・∀・)b キャノンボール・アダレイとの共演なんだけれども、 良い意味で正反対なトーンを持つこの2人は 予想以上に良いコンビなのではないでしょうか。 切ないケニー…

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ドリーム・ア・リトル・ドリーム/ジェリー・マリガン

Dream A Little Dream/Gerry Mulligan ジェリー・マリガンのバリトンサックスは、 流麗で流れるよう。 ペッパー・アダムスに代表される他のバリトン奏者のように ゴリゴリしていない。 そこが、聴いている時の気分によっては物足りなさを感じることもあるし、 リラックスしている時に聴けば 心地よく染み込んでくる。 ソフトで…

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スタン・ゲッツ『キャプテン・マーヴェル』評

Captain Marvel/Stan Getz スタン・ゲッツの『キャプテン・マーヴェル』評をアップしました。 ▼こちらです(・∀・)b キャプテン・マーヴェル/スタン・ゲッツ アルバム冒頭を聴くと、 一瞬チック・コリアがリーダーのアルバムなのかと感じてしまいますが、 よく聴くと、やっぱりゲッツの貫禄は凄い。 しかし、チックをはじめ、 トニー・ウィリ…

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ジャズ批評 ビートルズジャズ特集

ジャズ批評 2016年09月号 最新号の『ジャズ批評』誌の特集は ビートルズジャズ特集。 「わたしの好きなビートルズの曲、ビートルズジャズ」のアンケートに寄稿させていただいています。 (・∀・)b 個人的には、コルトレーン来日50周年記念特集が面白かった。 けっこう興味深い話が多くて、 ジミー・ギャリソンが昼から酒を飲んでいる話や、 ファラオ・サン…

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デュクレテ・トムソンのズート・シムズ

Zoot Sims On Ducretet Thomson マニアも入門者も 1曲聴けば 「うーん、ジャズってやっぱりいいなぁ」と 思わずため息をもらしてしまう。 「ため息漏らし度」ナンバーワンのアルバムかも? パリを訪れたズートが、 デュクレテ・トムソンというレーベルに吹き込んだアルバム。 肩の力の抜けたズートの演奏。 こちらのリラ…

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キャンディド・ドルフィー/エリック・ドルフィー、チャールス・ミンガス

Candid Dolphy/Eric Dolphy 《リーンカネーション・オブ・ア・ラヴ・バード》。 ミンガス屈指の名曲だと思うんですよね。 ミンガス特有の哀感と、分厚い濁り。 これを伸長させているのが、やっぱりドルフィーのプレイ。 「キャンディド」は、ミンガスが立ち上げたレーベル。 そのキャンディドに吹き込んだドルフィー参…

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キューン/ラファロ1960 スティーヴ・キューン&スコット・ラファロ

Kuhn/LaFaro 1960/Steve Kuhn & Scott LaFaro スコット・ラファロ好き、 ラファロの音源をもっと聴きたい!という ラファロ好きは必聴の音源でしょう。 しかし、逆に言えば、 特に、めちゃくちゃラファロ好きではない人は 無理して手を出す必要もないかも。 ドラムがピート・ラロカ。 ピアノがスティーヴ・キューン。 …

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ブルース・イン/『モダン・アート』アート・ペッパー

Modern Art/Art Pepper 1曲目の《ブルース・イン》。 ベン・タッカーのベースを追いかけるだけでも、楽しい。 アート・ペッパーの繊細なアルトも、 自動的に するすると耳にしみ込んでくる。 (・∀・)b ペッパーのアルトは、 語尾がふんわりと切ない。 ▼レビューはこちらです モダン・アート/アート・ペッパー …

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コルトレーン・ライヴ・イン・ジャパン評

Live In Japan/John Coltrane 今年はビートルズ来日50周年だけれど、 忘れてはいけない! 今年は、コルトレーンの来日50周年の年でもあるのだよ。 というわけで、 コルトレーンの『ライヴ・イン・ジャパン』評をアップしました。 ▼こちらです。(・∀・)b ライヴ・イン・ジャパン/ジョン・コルトレーン 熱い!暑い!暑苦し…

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ライヴ '80 ~最後のヨーロッパ~ Live ビル・エヴァンス

ライヴ '80 ~最後のヨーロッパ~ Live 最近は晩年のエヴァンスにハマってるんですよね~。 1980年。 フレーズや、ドラムスやベースとの絡みといった技術的なことよりも、 勢い、 情動、 熱さ、 そっちのほうに最近ヒリヒリするほうが好き。 ヤケドしそうな熱~い美しさが すごい勢いで迫ってくるのです。 ▼収録曲 ディスク:1 1. リ・…

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イナー・ファイアーズ バド・パウエル

Inner Fires/Bud Powell おそらくバド・パウエル本人は、 いつもの調子で、 いつものピアノを弾いているだけなのだろうけど、 やっぱりバド・パウエルが弾く 《バードランドの子守歌》は、 どこかダークな色彩がつきまとっている。 エロール・ガーナの《ミスティ》同様に、 誰が歌っても、誰が演奏しても、 そこそこ良い出来に聴こえてしまう曲、《バ…

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ジョン・コルトレーン『ワン・ダウン・ワン・アップ』評

狭いぞ、ハーフノート!(・∀・)b 奄美大島在住、音のソムリエの 高良俊礼さんより、 ジョン・コルトレーンの『ワン・ダウン・ワン・アップ』評を御寄稿いただきました。 ▼こちら ジョン・コルトレーンの『ワン・ダウン・ワン・アップ』 うん、確かに熱い、暑い、 ……暑苦しい!? しかし、この真夏には、 この暑苦しさ(熱苦しさ)が、 かえって激烈気持ち…

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ジン & オレンジ/ジャック・マクダフ

Gin & Orange/Jack McDuff 身体が勝手に揺れ動く! グルーヴしまくる、ノリノリ無名盤。 これからの暑~い季節に ビール片手に(酎ハイやカクテルでもいいけど) レッツご機嫌! マクダフのオルガン ⇒ゴキゲン(・∀・)b ドラムも良か~と思ったら、 モーリス・ジェニングスなんですね。 アース・ウィンド・アンド・ファイア…

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モア・パワー! デクスター・ゴードン

More Power!/Dexter Gordon 地味なジャケットからくるイメージもあるかもしれないけれども、 あまり聴かれていないアルバムなんですよね。 それ以前に、あまり知られていないアルバム? しかし、 中々良いのですよ。 ジェームス・ムーディとの2テナーで繰り広げる演奏。 《レディ・バード》なんて、なかなか良いですよ。 デック…

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JAZZ JAPAN Vol.71 ガンダム・サンダーボルト

ガンダムは好きなんだけど、 というよりガンプラが好きで、 ブログも作っているほどなんだけど(⇒こちら)、 それなのに、 なぜか「ジャズ雑誌」の表紙がガンダムになってしまった途端、なんだか気持ちが萎えてしまうのは、ジャズファン特有の天邪鬼根性、いや、私特有のヒネクレ根性なのかな~、と。 JAZZ JAPAN(ジャズジャパン) Vol.71 「機動戦士ガン…

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オーネット! オーネット・コールマン

Ornette!/Ornette Coleman 『フリー・ジャズ』以外でのラファロとオーネットの共演! スコット・ラファロもオーネット・コールマンも軍を抜く個性の持ち主。 そのような二人がぶつかり合うと?! 案外、マトモなジャズになりましたw。 ただし、刺激たっぷりの演奏。 なにか目の前の視界が広がってゆくような開放感もあります。 録音…

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アール・デコ ドン・チェリー

Art Deco/Don Cherry このようなオーソドックスなナンバーを演奏するドン・チェリーも良いですね。 肩の力を抜いて、ふわっと聴くことが出来ます。 ジャケットのチェリーも、なにげにカッコいいし。 とても自由な、それこそジャズマン!って感じで。 メンバーが、ビリー・ヒギンズにチャーリー・ヘイデンなので、オーネットの『淋しい女』ばりなサウンドを期待して、…

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ドン・フリードマン評

Flash Back/Don Friedman ドン・フリードマンの『フラッシュバック』評を個人サイト・カフェモンマルトルにアップしました。 ▼こちらです フラッシュバック/ドン・フリードマン 《サークル・ワルツ》のイメージで聴くと、 肩透かしを食らうかも? ラストのタイトル曲を聴けば、 ナイーブなピアノのイメージが覆されるかもしれません。 もっとも、他の…

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ハービー・ハンコック パーフェクト・マシーン評

Perfect Machine/Herbie Hancock ハービー・ハンコックの『パーフェクト・マシーン』評をアップしました。 ▼こちらです パーフェクト・マシーン/ハービー・ハンコック オーストラリアのシンセ、フェアライトCMIが大活躍のアルバムです。 硬質な音色だけでも、興奮して聴けちゃう1枚ですね。 ご機嫌なエレクトロファンクです。 (・∀・)b …

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佐山雅弘 with 藤原清登『思い出す、会いたがる、恋い慕う』評

思い出す、会いたがる、恋い慕う/佐山雅弘 with 藤原清登 先月発売された新譜、『思い出す、会いたがる、恋い慕う』。 ピアニスト佐山雅弘と、ベーシスト藤原清登による芳香なデュオです。 いわゆるジャズジャズした感じ(4ビートのバップっぽい感じ)の演奏ではありませんが、ぬくもりと懐かしさを感じさせる素敵な演奏ばかりが収録されています。 この『思い出す、会いたがる、恋い慕…

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セロニアス・モンク&ジョン・コルトレーン カーネギー・ホール

Thelonious Monk Quartet with John Coltrane at Carnegie Hall マイルス黄金のクインテットに在籍していたころのジョン・コルトレーンは、まだスタイルの「確立期⇒試行錯誤期」であったため、特に『リラクシン』での演奏に顕著なんだけれども、自分が作り出そうとするスタイルを模索しているためか、頭の中のイメージに技術が追いついていないのかな?…

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ライヴ・イン・ボルチモア 1968 リー・モーガン&クリフォード・ジョーダン

Live in Baltimore 1968/Lee Morgan & Clifford Jordan こんな録音が残っていたとは! リー・モーガンとクリフォード・ジョーダンの汗水したたるライヴ! ピアノがジョン・ヒックスでしょ、 ベースがレジー・ワークマンでしょ、 ドラムスがエド・ブラックウェルでしょ。 もうこれは、かなりの精鋭かつ重量級の布陣! …

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エントリー リンダ・オー

リンダ・オーの『エントリー』。 ベースが演奏の手綱をしっかりと握っている。 このことは、たしかに優れたベーシストがボトムを支えるグループにおいては、古今東西、不変の原理ではあるのだろうけれども、レイ・ブラウンやポール・チェンバースがリーダーとなり演奏の主導権を握っていた時代と、リンダ・オーがリーダーとしてアンサンブルの主導権を握る現代とでは、同じベースという低音楽…

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ユール・ストラッティン ブルーノートのクリスマス

Yule Struttin' もう発売されてから25年も経つのか……。 月日が経つのは早いものです。 このCDは、発売されたその日に新星堂で買った記憶があります。 そして、シーズンになると今でもしっかり毎年聴いていますよ。 何がいいかって? 選曲ですね。 だからこそ、毎年、この季節になると、思わず手が伸びてしまうのでしょう。 個人的にはカウ…

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日曜日のジャズ ジャック・ウィルソンの『イースタリー・ウィンズ』がイイ(・∀・)b

新宿の東口を出て、ディスク・ユニオンに向かうまでの道。 いつもに増して、日曜日は人が多いです。 混雑しているってほどじゃないけど。 そんなとき、 ふと、ジャック・ウィルソンを聴きてぇ~と思ってしまいました。 ブルーノートの『イースタリー・ウィンズ』ね。 これ、なにげに、かなりの名盤なんですよ。 リーダーのジャック・ウィルソンは、 知る人…

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チコ・ハミルトンは、ドルフィーが参加した『ゴング・イースト』が良い

チコ・ハミルトンがリーダーのアルバムの音楽は、 曲もアレンジも「構築的」なものが多いような気がします。 そこが、彼の良いところでもあり、 ちょっと頭デッカチに感じてしまうところもあるのですが……。 彼のドラミングも、構築的な要素が感じられるので、 同じドラマーでも、 たとえば、エルヴィン・ジョーンズのように、 時には小節をはみ出してまでも、ひたすらグルーヴするタ…

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ディア・オールド・ストック・ホルム マイルス・デイヴィス

先日公開がはじまった映画 『イニシエーション・ラブ』を観てきました。 ジャズクラブのシーンがあるんですが、 そこで演奏されている曲は 《ディア・オールド・ストック・ホルム》でした。 うー、早く帰って マイルスの『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』聴きてぇ~! そう思ったのは、おそらく、テーマの後が ベースソロだったからなのかもしれません。(・∀・)b …

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カンタロープ・アイランド エンピリアン・アイルズ

ハービー・ハンコックの《カンタロープ・アイランド》。 こちらのUS3のバージョンのほうが、 オリジナルバージョンよりも なぜか速く聴こえちゃうんですよね。 ハンド・オン・ザ・トーチ(20周年記念デラックス・エディション) 使用音源はブルーノートのものだから、 実際のテンポは一緒なはずなんだけど、 リズムボックスの音が挿入されるだけで、 速度の認識が変わってしま…

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キャノンボールのワルツ・フォー・デビー

Know What I Mean/Cannonball Adderley ビル・エヴァンスがスコット・ラファロと ポール・モチアンのトリオで演奏した 《ワルツ・フォー・デビー》の演奏が、 ニューヨークの夜を象徴しているとしたら、 キャノンボールがエヴァンスを組んで演奏した 《ワルツ・フォー・デビー》の演奏は、 さながらカリフォルニアの昼間のように、 カラッとスッキリ爽…

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ジョージ・デュヴィヴィエの「変態性」が垣間見えるピアノトリオ

普通っぽいんだけど、 よく聴くと、なんだか微妙にヘン。 このように、 そこはかとなく「変態」を感じるベーシストといえば、 わかりやすいところでいえば、 スティーヴ・スワロウがそうなのでしょうが、 もっと、じっくり聴かないと、 なかなか、そのベーシストの変態性(もちろん褒め言葉です)が 気付きにくいタイプのベーシストといえば、 やはり、ジョージ・デュヴ…

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ヘディン・サウス ホレス・パーラン

Headin' South/Horace Parlan ルー・ドナルドソンの《ブルース・ウォーク》が好きなんですが、この曲の「哀感」を土臭くも引き立てているのが、レイ・バレットのコンガだと思うんですね。 ブルース・ウォーク ♪スッポコ・ッポコ・ッポコ…… とてもシンプルで飾らないコンガ。 この素朴なコンガが好きな方は、ホレス・パーランのリーダ…

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ピット・イン シダー・ウォルトン

村上春樹も会場にいたという、 新宿ピット・インで行われた シダー・ウォルトンのライヴ。 ドラムがビリー・ヒギンス、 ベースがサム・ジョーンズ。 演奏のまとまり具合は、文句なしです。 特にサム・ジョーンズのベースに聞き惚れてしまいます。 3人のジャズ職人による本場のジャズ。 日本の聴衆は、当日(クリスマスの日だったそうです)は たっぷりと堪能できたのではな…

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ビル・エヴァンス ラスト いつか王子さまが

おそらくは、ビル・エヴァンスの生涯最後の 《いつか王子さまが》の演奏でしょう。 亡くなる10日前のライヴ。 激しい演奏、を飛びこえて、 もはや壮絶、 いや凄絶とさえいえるほどのピアノ。 長めのベースソロに突入する前の 何かに取り付かれたかのようなピアノは、 本当にただごとではありません。 ラスト・レコーディング I ▼収録曲 1. あなたと夜と音楽と…

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ファースト・メディテーションズ ジョン・コルトレーン

朝に聴くコルトレーン。 あまり思い浮かびません。 コルトレーンは、やっぱり朝より夜のほうが似合いそうなタイプのジャズマンです。 くわえて、重厚長大なイメージも強いので、 朝から重たい気分になりたい人って、 あまりいないような気がします。 しかし、全部が全部、 コルトレーンの音楽が朝に似合わないのかというと、 そうでもないんですよね。 たとえば、今、ピンポ…

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ニューリー・ディスカヴァード・サイズ/チャーリー・パーカー

すべてのパーカー音源が「緊張感」を強いられるものではありません。 たとえば、風呂上りにピッタリの『ウィズ・ストリングス』とか、 テキーラ飲みながらゴキゲンに聴ける『フィエスタ』なんかは、 コーヒーを飲みながら腕を組んで 「じっくり」鑑賞するよりも、 能天気に「いい気分だなぁ~」といいながら 聴くほうが合っているかもしれません。 まあ上記2枚は、ジャズファ…

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カール・パーキンス・トリオ

先日紹介したマッコイ・タイナーといい(⇒こちら)、 今年の連休期間中は、 オーソドックスなピアノトリオを中心に聴いているような気がします。 普通のよく知られた曲を 普通に演奏するからこそ、 かえってピアニストの個性がハッキリと出てしまう。 料理人にオムレツのようなシンプルな料理を作らせると、 その料理人の力量がわかってしまうのと同様、 ジャズの場合も、…

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バラードとブルースの夜 マッコイ・タイナー

久々にマッコイ・タイナーの 『バラードとブルースの夜』を取り出して聴くと、 その繊細なタッチに驚かされます。 繊細なタッチと、空間を易しく構築する気配りも忘れない。 コルトレーン・カルテットの演奏に耳慣れた状態で、 『バラードとブルースの夜』を聴くと、 えっ?このピアノ、マッコイ?? となること請け合い。 コルトレーン・カルテッ…

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ハービー・ニコルス・トリオ

Herbie Nicholoes Trio ハービー・ニコルスの和声感覚など、 「参照」し、部分的に「研究」し、 一部、己のプレイの「参考」にしているピアニストは 少なくないと思います。 しかし、彼の奏法やセンス(主に和声感覚や作曲のセンス)を 全面的に吸収し、 演奏する際のスタイルにしているピアニストは ほとんどいないといっても良いのではないでしょうか。 …

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ザ・ケープ・ヴァーディーン・ブルース ホレス・シルヴァー

作曲者、そしてアレンジャーでもある ホレス・シルヴァーが世に送り出したナンバーの特徴は、 けっこう複雑なメロディが多く、 アレンジも凝ったものが多い。 ⇒なのに、すいすいキャッチー そういう曲が意外に多いのです。 代表曲の《ソング・フォー・マイ・ファーザー》や、 《シスター・セイディ》などは、むしろ例外かも。 ピアノ・トリオのアルバ…

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辛島文雄 ア・タイム・フォー・ラヴ

辛島文雄が昨年発表したアルバム『ア・タイム・フォー・ラヴ』。 ピアノだけではなく、数十年ぶりにエレピ(キーボード)も弾いているゴキゲンサウンドです。 この前向きで常に明るいオーラが漂う演奏は、 沖縄でのレコーディング、ということも関係しているのかな? ボビー・ハッチャーソンや、 フレディ・ハバードのナンバーを取り上げているあたりが、 ジャズファンのジャズ心をくすぐって…

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レッズ・グッド・グルーヴ レッド・ガーランド

数日前に、久々に禁酒したら、 翌日から、 鼻水がグシュグシュ出るし、 奥歯が痛み出すし、 喉が痛いし、 耳の奥がチクチクするしと大変です。 お酒を抜いたらアルコールで鈍感になっていた身体が、 急に敏感になったような感じ? アルコールが覆い隠していた 疲労や体調不良が一気に噴出した感じです。 そのため、 熱はないのですが、 布団の中で…

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プレス・アンド・テディ レスター・ヤング

レスター・ヤングの晩年の傑作、『プレス・アンド・テディ』評をアップしました。 ▼こちらです プレス・アンド・テディ/レスター・ヤング プレス・アンド・テディ+1 このアルバムは、レスター・ヤングの代表作に必ず挙げられるアルバムで、 特に、冒頭の《オール・オブ・ミー》が素晴らしい演奏なのですが、 レスターのテナーサックスはもちろんのこと、 ジョー・ジョーンズの力強…

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チコ・ハミルトン・クインテット・イン・ハイ・ファイ

チコ・ハミルトンのグループの演奏って、 長らく苦手だったんですよ。 正直に告白すると、 今でも心の底から楽しめるのかというと、 そうではないと思う。 エリック・ドルフィーが参加しているアルバムであれば、 ドルフィー好きということもあるし、 ドルフィーが持つエネルギーや躍動感が 演奏全体にも波及しているので、 けっこう楽しめます。 しかし、管楽器奏者…

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ドロシー・アシュビー イン・ア・マイナー・グルーヴ

ジャズ・ハープ奏者、ドロシー・アシュビーの 『イン・ア・マイナー・グルーヴ』評をアップしました。 ▼こちらです。 イン・ア・マイナー・グルーヴ/ドロシー・アシュビー ジャズのハープってどんな感じ? 彼女のリーダー作は、他にもあるのですが、 やはり、プレスティッジから出ていて、 なおかつ、ドラムスがロイ・ヘインズ、 フルートがフランク・ウェスと、 「根っからジ…

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マジすか学園とセロニアス・モンク

『マジすか学園』にしても、 ジャズの演奏にしても、 我々は(私だけ?)は、 どうやら、人が「必死」になっている姿に 心打たれる習性があるようです。 というわけで、こんな雑文アップしてみました。(・∀・)b ▼ マジすか学園とセロニアス・モンク 《ブリリアント・コーナーズ》は、なぜ名演なのか? なぜロリンズもアーニー・ヘンリーも名演を繰り広げてしまった…

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デュオ・セッションズ レイ・ブラウン ジミー・ロウルズ

デューク・エリントンとレイ・ブラウンのデュオは、 重厚、かつ荘厳ですらある一大傑作なんだけど、 こちらのベースとピアノのデュオは、 もっと日常的というか、普段着感覚で聴けます。 ジミー・ロウルズ、 聴いたことのない人は、 このアルバムから入るといいかもしれませんね。 (*'▽') Duo Sessions ▼収録曲 disc:1 1. Sophistic…

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リーピン・アンド・ローピン ソニー・クラーク

「サウンズ・パル」高良俊礼氏より、 ソニー・クラークの『リーピン・アンド・ローピン』評を ご寄稿いただきました! ▼こちらです ソニー・クラークとその情緒 もう、このアルバムはホーン陣も リズム隊も、渋過ぎるほどに渋いのです。 トランペットがトミー・タレンタインでしょ? テナーサックスが、チャーリー・ラウズにアイク・ケベック。 このB級感漂いつつも、…

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ジス・ワンズ・フォー・ブラントン デューク・エリントン レイ・ブラウン

BGM的な“オサレ”なジャズっぽい音楽も たまにはいいけれど、 でも、やっぱりそれを聴いた後には、 ガッツーン!と骨のあるジャズも聴きたい! ってことで、 デューク・エリントンと、 レイ・ブラウンのデュオ、 『ジス・ワンズ・フォー・ブラントン』です。 これぞホンモノ! ガッツリとオトコのジャズです! 二人とも太い、太い! 音も。 音…

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ロバート・グラスパー ブラック・レディオ

この前、中学を卒業したばかりの息子が 最近ハマッっているアルバムが、コチラ。 ロバート・グラスパーの『ブラック・レディオ』です。(・∀・)b 我が家では、リヴィングに置いてあるPCから 音楽をかけっぱなし状態にしているのですが、 そのPC内のiTunesがランダムに選曲した ニルヴァーナのカバー(スメルズ・ライク・ティーン・スピリット)を聴いて、 …

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山中千尋 学生時代

Madrigal/山中千尋 トリスターノ好きなら、思わずニヤリ!? まるで『鬼才トリスターノ』のA面ではないか! ……と思わせる 硬質なピアノと、 ストイックでステディなリズムを刻むドラムとベース。 そして、顔を出す旋律は、 あの「学生時代」。 しかも、半音上がったり、下がったりとウネウネと。 このムズムズした気持ち悪…

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ダスティー・ブルー ハワード・マギー

《コテージ・フォー・セール》という曲は、 ピアニストのドド・マーマローサの切ない名演で、 好きになった曲です。 で、切なさの質は違えど、 ハワード・マギーがトランペットで歌う 《コテージ・フォー・セール》もなかなかだと思うのです。 マギーは、メロディアスで聴きやすいフレーズを中心に 演奏を組み立ててゆくトランペッターだと思うのですが、 それでも、どの演奏からも…

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ソニー・スティットの唄心

Pen Of Quincy/Sonny Stitt 私の場合、「ソニー」がつくアルトサックス奏者は、 ソニー・クリスが大好きなんですね。 で、ついでソニー・レッド。 そして、スティットの場合は、 なぜか、あまり積極的に聴こうという意欲が 年に数回しかおきないんですよ。 嫌いじゃないんだけど、 聴けば最後まで聴いてしまうんだけど、 (特にパウエルとテナーサ…

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レイ・ブライアント アローン・アット・モントルー 手相

レイ・ブライアントの『アローン・アット・モントルー』は、 ピアノ一台の演奏で、 観客を盛り上げ、 会場が興奮の坩堝と化す過程が リアルに体感できるので、 たまに聴くと、 「やっぱり、ブライアントは無名時代からスゴかったんだなぁ」と 感心することしきりです。 ジャケットでブライアントは 大きく手のひらを見せていますよね? だから、手相がよく見えるので…

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ドリス・デイ ベスト

たまには気分を変えて ドリス・デイ(・∀・)b アルバム何枚も買い集めなくても、 《センチメンタル・ジャーニー》や《ケセラ・セラ》などの 有名歌唱が収録されているベストがあれば、 それだけで、けっこうドリス・デイを楽しめてしまうのです。 The Best of ▼収録曲 [CD 1] Greatest Hits 1. Que Sera Sera…

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Compulsion アンドリュー・ヒル

Compulsion/Andrew Hill 無茶苦茶な想定ではありますが…… ヘヴィ級ボクサーのパンチを ジャズのサウンドに置き換えると このようなサウンドになるんでしょう。 『Compulsion』。 アンドリュー・ヒルの力作です。 Compulsion=(抑えがたい強い)衝動 音が、まさに! サウンドが重い、重い。 重たくうね…

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桜 妹尾美里

東京では、 桜、綺麗に咲いてます。 昼間に、近所の公園をぶらぶら歩きながら、 のんびり桜見物をしている今日このごろです。 桜といえば、おもいだす曲が、 妹尾美里さんの《ファンタジー・イン・サクラ》。 「和」のテイストを感じさせつつも、 どこか攻撃的なウッドベースのリフ。 まるで邦画のワンシーンを観ているような、 ノスタルジックな旋律。 ラス…

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ウディ・ショウ ソング・オブ・ソングス

ジョージ・ケイブルスの幻惑エレピが ムズムズ気持ちよく脳みそと下半身をくすぐる 《ラヴ:フォー・ザ・ワン・ユー・キャント・ハヴ》が良し! ウディ・ショウ、2枚目のリーダー作、 『ソング・オブ・ソングス』。 真面目に熱い! 直球ストレートなど根性ジャズ、 そして、ブラックな濃さがムンムンな 熱血ジャズをご堪能あれ! Song of Songs

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サッチモ・アット・シンフォニー・ホール

ルイ・アームストロングって、 毎日聴いてはいないんですが、 それでも、たまに聴くと、 ほんと、ガツーン!とトランペットの音にやられてしまいます。 本当に彼のトランペットの音色は豊潤。 人生とか喜怒哀楽とか、 たったの一音の音色にすべて含まれているんじゃないかと 思ってしまうぐらい。 感動、かつ楽し。 本日は、『サッチモ・アット・シンフ…

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サッチ・プレイズ・ファッツ

ジャズ史上、希代のエンターテイナーであり実力者の2人、 ファッツ・ウォーラーとルイ・アームストロング。 ファッツ・ウォーラーは、 ピアノも歌も卓越したものを持っていましたが、 それに加えて、 たくさんの名曲も作っています。 (お金ほしさに自作曲を人に売ったりもしていたようですが……) その名曲を、サッチモが演じるのだから、 これはもう、 素材良し、 表現良し、…

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spy vs. spy ジョン・ゾーン

痙攣するほどのアルトサックスの音色とスピード、 これほどノイジーでありながら、 これほど「オーネット・コールマン」を感じさせるアンサンブルも珍しい。 ジョン・ゾーンの『スパイ vs. スパイ』。 オーネットを知り尽くしているからこそ ここまでオーネットをぶっ壊して オーネットを再構築することが出来たんだろうね。 とにかく、聴いた後は、 まるでスポーツで汗を流したよ…

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グリーン・ドルフィン・ストリート ピアノトリオ

《グリーン・ドルフィン・ストリート》は、美しいメロディと魅惑的なコード進行ゆえ、ビル・エヴァンスや、マイルスが奏でたシルキーなテイストの演奏が美しく、いつまでも心に残ります。 あるいは、ヌルッと微・エキセントリックな ドルフィーのバスクラ演奏もイイですね。 ではピアノトリオは? エヴァンスの絹のような演奏とは対極な、 ザクッ!とした肌触りのものが 私の場合、け…

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マイルス・デイヴィス・トリビュート ハービー・ハンコック

『マイルス・デイヴィス・トリビュート』の《エレジー》。 イントロのロン・カーターのベースには 少々腰砕けだけれども、 すぐに覆い被さるハンコックのピアノがカッコいい。 ゆったりとしたテンポと、ホーンアンサンブル。 その隙をぬって、過剰なくらいの音数で 「間の手(あいのて)」を入れる ハンコックのピアノが、やっぱり光っています。 発売当時は、 「ウォレ…

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プレゼンティング レッド・ミッチェル

西海岸の卓越したベーシストだった レッド・ミッチェル。 彼のリーダー作、 ネコがトレードマークの 『プレゼンティング』評をアップしました。 地味かもしれないけど、 ビリー・ヒギンズのドラミングの さり気ない「巧」っぷりに気づけば、 あなたも立派なジャズ中毒患者?! ▼こちらです。(ゝ∀・*) プレゼンティング/レッド・ミッチェル Presenting…

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ザ・ニアネス・オブ・ユー レッド・ガーランド

Nearness of You/Red Garland メランコリックな響きと 希望を感じさせる響きが 交互に出てくるレッド・ガーランドのブロックコードを 昔から愛してやみません。 明るさとブルーな感触の配合比は 曲によって異なるのですが、 タッチの強弱の付け方が 他の演奏よりもデリケートで、 メランコリックさが少々勝っている 《ホワイ・ワズ・アイ・ボーン》の…

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リトル・ジョニー・C

ミンガスのライヴ映像で ジョニー・コールズのことを観たことのある人は、 な、なんて妖しげな! ……という感想をお持ちかもしれません。 しかし、コールズのトランペットは、 妖しさもありますが、 素朴な味わいもあり、 しかも、それだけではなく、 都会的でスマートなところもあるんですね。 ギル・エヴァンスが、 彼のオーケストラでジョニー・コールズのこ…

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セロニアス・モンクの生涯

生涯のラストを飾った録音『ロンドン・レコーディング』 「セロニアス・モンクの生涯」を加筆しました。 ▼ こちらです。 最後のレコーディングより、10年ちょっと。 ほとんどピアノを弾くことがなかったモンク。 鬱状態だったのでしょうか。 残り10年の生涯の中、 彼は何を思い、どのような生活をしていたのか、 想像をめぐらせる日々です。

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ソロ・モンク ルビー・マイ・ディア

Solo Monk/Thelonious Monk 以前、ジャズ喫茶「いーぐる」で、「セロニアス・モンク特集」の講演会がありました。 そのときの講演者が、『ジャズ批評』の元編集長の原田和典さん。 たしか、講演の最後のほうで、『ソロ・モンク』から《ルビー・マイ・ディア》をかけられたんですね。 この《ルビー・マイ・ディア》の感想、 リヴァーサイドのコ…

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ザ・ファビュラス・ファッツ・ナヴァロ Vol.1

言葉の知識というか、 言葉による鑑賞の手助けというものは、 ジャズの場合は有効なこともあります。 むかし、むかし。 私、あまりファッツ・ナヴァロのことを積極的に 聴こうという気がおきなかったんですね。 もちろん、バド・パウエルの『アメイジング』に収録された 《バウンシング・ウィズ・バド》、 《ウェイル》、 《異教徒たちの踊り》、 《52丁目のテーマ…

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ジョー・パス Portraits of Duke Ellington

おそらく音色の影響が大きいと思うのだけど、 「ジョー・パス理解」には、 ギタリストと、 ギタリスト以外の人には 時間差があるようですね。 ギターをやっていない人からすると、 最初はオシャレかつムーディなギターに感じ、 次第に、その滋味あふれるサウンドから、 懐の深いギタリスト⇒じつは凄いんじゃないか? ということに、 だんだん気付いていく。 しかし、ギタ…

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ギル・エヴァンスの個性と発展

『ギル・エヴァンスの個性と発展』評をアップしました。 ▼こちらです。 ギル・エヴァンスの個性と発展/ギル・エヴァンス 丸くて暖かいホーンアレンジ、 容赦ないエルヴィンのドラム、 コルトレーンのようなショーターのテナーサックス等など、 オイシイ聴きどころ満載のアルバムなのです。 ギル・エヴァンスの個性と発展 ▼収録曲 1.Time of the…

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アヴィラ・アンド・テキーラ ジャズ・メッセンジャーズ

アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズの カフェボヘミアでのライヴは、 個人的には大好きなアルバムで、 vol.1、vol.2ともに愛聴しています。 エネルギッシュでありながらも、 どこか微量に「哀愁」を感じさせる ほんのりとした切なさと湿っぽさ(本当に微量ですが)が、 たまらなくツボなんですよね。 私は、vol.1では《マイナーズ・ホリデイ》、 …

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アット・カーネギー・ホール マイルス・デイヴィス

テナーサックスは ジョン・コルトレーンでもなく、 ウェイン・ショーターでもない。 ここでのテナー奏者は、ハンク・モブレイ。 マイルス・デイヴィスのグループの中では、 テナー奏者が流動的で、 いわゆる不安定な過渡期とされる時期ではありますが、 そして、だからこそ、 コルトレーンやショーターなどの「大物」と比べると、 過小評価されがちなモブレイではありますが、 こ…

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ザ・ランプローラー リー・モーガン ビリー・ヒギンズ

演奏の最初に、スネアドラムの一打、 ダンッ! これで思い出すのが、 エリック・ドルフィーの『ラスト・デイト』の 《エピストロフィー》ですね。 ドルフィーのバスクラ、 続いて、ミシャ・メンゲルベルクのリフが重なり、 そして、 ハン・ベニンクの強烈な一打が空間にクサビを打ちます。 この「ダンッ!」がキマッたからこそ、 名演がさらに名演となってい…

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ジャズ批評 マイ・ベスト・ジャズ・アルバム 2014

『ジャズ批評 2015年 03 月号』が発売されましたね。 今回の特集は恒例の「マイ・ベスト・ジャズ・アルバム 2014」。 オーディション・ディスク大賞、インスト、ボーカル部門発表ほか、 ジャズCD店での売り上げベストや、 一般のジャズファンからの投稿など(私も寄稿しております)、 昨年2014年の「ジャズ」を振り返るには もってこいの特集。(かもし…

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リー・モーガン vol.3

リー・モーガンの『vol.3』といえば、 《アイ・リメンバー・クリフォード》で語られることの多いアルバムです。 たしかに、この有名、かつ名曲を代表する演奏であることは確か。 だから、この『vol.3』の代表ナンバーなのも納得です。 しかし、このアルバムは、 《アイ・リメンバー・クリフォード》のアルバムであると同時に、 ベニー・ゴルソンのアルバムでもあります…

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ジス・イズ・タル・ファーロウ

タル・ファーロウの『ジス・イズ・タル・ファーロウ』評をアップしました。 ▼こちらです ジス・イズ・タル・ファーロウ/タル・ファーロウ なかなか充実したアンサンブルです。 タル・ファーロウの代表作というと、 『タル』が有名ですが、 この『タル』にドラム(ブラシ)が入ったバージョンだと 思って聴くのも楽し。 名盤『タル』に負けず劣らずの充実演奏で選…

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ソニー・ボーイ ソニー・ロリンズ

かなり前に、こちらにも書きましたが、 ジャズだからこそ許される、 「いい意味でのいい加減さ」と、 プレスティッジというレーベルが持つ特有の 「いい意味でのいい加減さ」が 面白い具合に良い方向に作用し、 なおかつ、ロリンズの演奏力で、 「なんとか聴ける作品」として成立してしまっている 興味深いアルバム、 それが、『ソニー・ボーイ』なのです。(・∀・)b…

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セシル・テイラー コンキスタドール

少し前までは、中古CDにも高値がついていて なかなか買いづらいだろうなぁ~と思っていた セシル・テイラーの『コンキスタドール』 ですが、 最近は、1000円ちょっとで買えるCDをよく見かけるので、 とても良い傾向だと思っています。 セシル・テイラーのこと、 「フリージャズ」の人ということで、 この「フリージャズ」という言葉で 「聴かず嫌い…

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