放送第35回『レッド・ガーランド特集』(4)

アップテンポのレッド・ガーランドの左手を聞くと、じつに軽妙に、 ♪っちゃ、っちゃ、、ちゃちゃっ と、疾走する右手のメロディに、絶妙なタイミングで和音のバッキングをつけていることが分かります。 この左手のタイミングの良さで、もう一人思い浮かぶのが、ピアニスト、エロール・ガーナーです。 彼の左手は、ビハインド・ザ・ビートと呼ばれ、リズムにタメを持たせてバッキングを入れるタイミ…

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放送第35回『レッド・ガーランド特集』(3)

放送中にも話しましたが、レッド・ガーランドを聴いてみようと思った方は、まずは何はさておいても『グルーヴィ』を聴いてみてください。 レッド・ガーランドというピアニストのいいところが全て凝縮されているといっても過言ではありません。 美しいシングルトーン、 ガーランドならではの、しっとりとした和音の美しい響き、 緩みとテンションの絶妙な調和、 収録されている6曲を通しで聴…

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放送第35回『レッド・ガーランド特集』(2)

コロコロと転がるように独特な粒立ち。 ピアノの音色に特徴のあるレッド・ガーランドですが、生涯にわたってすべてのレコーディングがそうだとは限りません。 たとえば、ザナドゥから出ている『キーストンズ!』というアルバムがあります。 これは、1977年、サンフランシスコの「キーストンズ・コーナー」で演奏されたライブの記録ですが、この音源で聴けるガーランドのタッチは、荒々しく、まるで…

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放送第35回『レッド・ガーランド特集』(2)

コロコロと転がるように独特な粒立ち。 ピアノの音色に特徴のあるレッド・ガーランドですが、生涯にわたってすべてのレコーディングがそうだとは限りません。 たとえば、ザナドゥから出ている『キーストンズ!』というアルバムがあります。 これは、1977年、サンフランシスコの「キーストンズ・コーナー」で演奏されたライブの記録ですが、この音源で聴けるガーランドのタッチは、荒々しく、まるで…

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放送第35回『レッド・ガーランド特集』(1)

『高野 雲の快楽ジャズ通信~What Is This Thing Called Jazz?』、今回のテーマはピアニストのレッド・ガーランド特集です。 今回はゲストなし。 一人でベラベラしゃべっていますが(笑)、 今回は、趣向を変えて、というか局側からの要請により、リスナーからのお便り(ファックス)も1通だけですが紹介しています。 この番組は、全国52局のコミュニティFMでは、本日…

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トミー・フラナガン『バラッズ・アンド・ブルース』

エンヤのトミフラはどれもいいが、たまに『バラッズ&ブルース』を聴くと、やっぱ、トミフラってうまいな~と溜め息がもれてしまう。 うまいというのは、ピアノの技術はもちろんのこと、表現力と、足し算引き算のバランス感覚とか、だね。 ▼収録曲 1. ブルー・トゥエンティ 2. スクラップル・フロム・ジ・アップル 3. ウィズ・マリス・トゥワーズ・ノン 4. ブルース・フォー・…

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トミー・フラナガン『ジャイアント・ステップス』

そういえば、コルトレーンの『ジャイアント・ステップス』でピアノを弾いていたのは、トミフラだったよね~と思いださせるアルバム。 コルトレーンバージョンでは、途中でピアノソロの手が止まる箇所があるが、この盤では、そのリベンジ演奏、になるのかな? いずれにせよ、アトランティック時代のコルトレーンのナンバーを中心に繰り広げられる演奏は、コルトレーンが醸し出す重たい雰囲気とは一線を画する、…

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トミー・フラナガン『スーパー・セッション』

1980年にエンヤに録音した、ベースがレッド・ミッチェル、ドラムスがエルヴィン・ジョーンズのトリオでの演奏。 野性のエルヴィンと、端正なトミフラって、タイプは違うにもかかわらず、相変わらず相性いいよなぁと改めて思える1枚。 ▼収録曲 1. ジャンゴ 2. マイナー・パーハプス 3. トゥー・レイト・ナウ 4. アイ・ラヴ・ユー 5. ラチェルのロンド 6. 昔は良かっ…

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忘れたころに、今週のザ・ディレクター嬢は聴いた!

えーと、 告知してから、だいぶ時間が経ってしまいましたが、 「マイルスが愛したピアニストたち」の回でかけた音源の中で、ディレクター嬢が「もっとも好き!」だったのは、 アキコ・グレースさん『ピアノリウム』の《Spacetime Water/真空の水》でした。 この曲の独特な世界観にほれました。 映画音楽のように、曲の情景が頭の中にぱぁーっと広がり、聴いていてとても気持…

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放送第30回 フレディ・レッド特集(2)

今回フレディ・レッド特集で、彼の「せつなさのスパイス」として、メジャーセブンス系のコードの使い方のセンスについて言及しました。 簡単にいえば、ルート(コードの一番根っこになる音)から長7度(7番目)の音を重ねた和音で、このコードの響きを「しんみり」「しっとり」としたニュアンスで受け止める人も多いと思います。 レッドが作る曲は、躍動的な部分と、しんみりとした部分が露骨に分かれていること…

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放送第30回 フレディ・レッド特集

快楽ジャズ通信も、早いもので、本日の放送で第30回を迎えました。 50回まではあっという間にいきそうですね。 願わくば、私のメルマガのように1000号を突破するぐらいまでは続けたいものですが、週一のペースだと私はきっとヨボヨボのお爺さんになっていることでしょう。 ま、回数云々よりも充実した内容を目指してゆきたいと思います。 さて、今回の特集はピアニスト、フレディ・レッドの…

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いうなれば挑発的なピンクの薔薇

あふれ出るロマンティシズム。 全曲オリジナルで固めた、妹尾美里のファーストアルバム。 いうなれば挑発的なピンクの薔薇。 ほとばしる香気漂うピアノは、前へ前へと疾走してゆく。 優美さと常に湛えた1音1音の音符。 しかし、単に漂うのは甘い優美さのみならず、必ず「私を聴いてください。私を知ってください。願わくば魅入られてください」という強い主張が込められており、この意気込みが全体に漲…

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グレート・ジャズ・トリオだけではなく、スーパー・ジャズ・トリオも聴いてみよう。

ハンク・ジョーンズの「グレイト・ジャズ・トリオ」に対抗して作られたのか、トミフラのスーパージャズトリオも一世を風靡しましたね。 トミー・フラナガン、レジー・ワークマン、ジョー・チェンバースの3人。 どのナンバーも安定感ある演奏に仕上がっています。 ▼収録曲 1. Pent-Up House 2. Condado Beach 3. Let's Call This 4.…

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名曲の名料理人2人/ガーランド『グルーヴィ』、コカー『カリフォルニア・ハード』

しんみり、しっとり、うっすら涙の 《ゴーン・アゲイン》が、 レッド・ガーランドだとすると、 Groovy むせび泣け! 号泣せよ! 感動の嵐! の 《ゴーン・アゲイン》が、ドロ・コカーのバージョン。 カリフォルニア・ハード+1 原曲が素晴らしいということがまず第一にあるが、 それぞれ二人のピアニストの料理っぷりもなかなか。 ただ…

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ジャケット眺めながらコーヒー飲みたい

霧にかすむ遠方のエッフェル塔を背後に、コート姿の2人のジャズメンが談笑して歩いている。 ジョン・ルイスと、サッシャ・ディステルだ。 オシャレなモノクロ写真お上に赤いゴシック体のタイポグラフィ。 上記CDジャケットは、トリコロールをあしらっているのか、オレンジがかった赤と水色のストライプがはいっているが、オリジナル盤のLPは、たしか、このストライプはなかったはず。 個人…

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Manami Morita『Colors』

「ポスト上原ひろみ」と称されてもいるManami Moritaの作品。 エレベがベースをつとめるピアノトリオもあってのことだと思うが、それにしても自由奔放なピアノを弾く人だ。 メロディの寸詰めがユニークな《マイ・フェイヴァリット・シングズ》が面白い。 ColorsManami Morita発売日 2009-03-10価格:¥2,288(税込)発送可能時期:在庫あり。

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グレート・ジャズ・トリオ+スーパー・ジャズ・トリオ=マスター・トリオ?

ザ・グレート・ジャズ・トリオといえば、ピアノがハンク・ジョーンズで、ベースがロン・カーター、ドラムスがトニー・ウィリアムスなのはご存知のとおり、 では、ピアニストがハンクからトミフラに変わったら? というのがこのアルバム。 当時のトミー・フラナガンは、グレート・ジャズ・トリオに対抗して(?)、ジョー・チェンバースとレジー・ワークマンとスーパー・ジャズ・トリオを結成していたけれど…

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大西順子はジャズピアニストであると同時に、熱烈なジャズファンなのだと思う。

Aトレイン特集のラストを飾ったのは、大西順子の『ピアノ・クインテット・スイート』のバージョン。 私、大西順子のピアノ結構好きです。 彼女がデビューの際は、渋谷のクアトロのライブにも足運んだぐらいですから。 そう、今の女房、当時の彼女は東芝EMI(当時)の行方さんが発足させた「J Ladies」の会員だったので、会員特権を行使させて、クアトロのライブチケットを手に入れ、彼女(…

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エリントンを聴いていたらダラー・ブランドを聴きたくなってきた

デューク・エリントンを聴いていたら、ダラー・ブランドが聴きたくなりました。 現在、彼はイスラムに改宗してアブドゥーラ・イブラヒムと名乗っていますが、まだダラー・ブランドだった頃の彼のピアノは、その表現内容はまったく違うものの、カキーン!とアタックの強いタッチ、そして重たく沈んでゆくようなピアノの重力感は、まるでエリントンの息子かと思うほどのものがあります。 エリントンに心酔し、エリン…

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放送第18回「セロニアス・モンク特集」(4)

モンクの曲は、演奏者の「指グセ」を拒否するような仕掛けが周到に埋め込まれているものが多いです。 たとえば、《ブリリアント・コーナーズ》の曲のスケールは22小節。 これ、ちょっとヘンです。 ブルースの12小節や、《枯葉》や《帰ってくれれば》のような多くのスタンダードが32小節、《ドキシー》のようなリフナンバーは16小節と、ジャズで演奏される曲の小節数は4の倍数小節のものが多いです…

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放送第18回「セロニアス・モンク特集」(3)

番組でもお話しましたが、モンクの音楽には、モンクならではの「モンク時間」が流れているように私は感じます。 等速直線運動で、一定のリズムに乗って流れてゆかない。 もちろん、ベースとドラムは一定のリズムを刻ませつつも、どこかこの流れと勢いをせき止めたり、寸断しようとする斥力がモンクのピアノにあると感じます。 その良い例が、ジョニー・グリフィン(ts)との共演といえるかもしれません。 …

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放送第18回「セロニアス・モンク特集」(2)

セロニアス・モンクは、音楽ももちろん魅力的ですが、これから聴いてみようという方には、私は映像からの入門をお勧めしたいです。 モンクの音楽は、彼のピアノの音だけではなく、彼の風貌、不可思議な挙動、ファッション、それらが一体となって「音楽している」感じがするのです。 私が最初に接したモンクも映像でした。 モンクが来日の際にTBSのスタジオで収録された映像で、これを見た瞬間からモンク…

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放送第18回「セロニアス・モンク特集」(1)

Underground/Thelonious Monk 本日の午後8時より、コミュニティFM52局で放送される「高野 雲の快楽ジャズ通信~What Is This Thing Called Jazz?」、第18回目のテーマは「セロニアス・モンク」特集です。 個人的な思い入れが強いピアニストなだけに、選曲にはかなり苦労しましたが、数多あるモンクの魅力のすべてをお伝えするのは…

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放送第17回『マイルスが愛したピアニストたち』(2)~グレース語録

アキコ・グレースさんがゲストの放送17回目は、お互いかなり突っ込んだ話をした記憶があります。 彼女から教えられることも多く、今回は、アキコ・グレースさんが番組中に話された中でも、個人的に印象に残った言葉を書いてみます。 【アキコ・グレース語録】ですね(笑)。 ピアノとエレピの違いは、まずアクションが違います。 エレピでないと出せないフレーズは結構ありますね。 あと、倍音が鳴…

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放送第17回「マイルスが愛したピアニストたち」

さて、お待たせしました。 というか、お待たせしてすいませんでした(汗)。 アキコ・グレースさんがゲストの放送第17回目、テーマは「マイルスが愛したピアニストたち」です。 アキコ・グレースさんとは、以前TFMのロビーで偶然バッタリお会いした際、マイルスとトリスターノで話が盛り上がったので、だったらマイルスの音楽やピアニストを、ピアニスト目線で番組で語ってもらったら面白いだろうなと…

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放送第17回「マイルスが愛したピアニストたち」(1)

さて、本日のブログは、本来ならば、番組でかけるCDを紹介する日なのですが……、 実は番組の同録がまだ手元になくてですね、詳しく書けないんですよ(涙)。 昨日、パーティに行ってきまーすと書きましたが、 そのパーティとはじつはアキコ・グレースさんのアルバム発売のパーティだったんですね。 『ピアノリウム』という全編ソロピアノのアルバムです。 力強いタッチと、明確な世界観、美しいピ…

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本日放送の快楽ジャズ通信のテーマは、「マイルスが愛したピアニストたち」です。

本日、コミュニティFMで午後8時より放送される「高野 雲の快楽ジャズ通信~What Is This Thing Called Jazz?」のテーマは、「マイルスが愛したピアニストたち」です。 ゲストにアキコ・グレースさんをお招きしています。 そして、もちろん、アキコ・グレースさんの新譜も2曲かけます。 私、彼女の前作のトリオ、 アキコ・グレース/グレースフル・ヴィジョン …

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ニュー・ロマン・トリオのCD2枚発売!

ニュー・ロマン・トリオの新譜2枚発売中! 松本茜嬢奏でるぬくもりのあるピアノで、この冬を暖かく! ジャズで聴くバッハ BACH JAZZ/NEW ROMAN TRIO[CD] ジャズで聴くバカラック BACHARACH JAZZ/NEW ROMAN TRIO[CD] どっちがいいんだよ? 迷うよ? そうお悩みの貴兄には、個人的にはバッハのほうをお勧めしたいかな。 …

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放送第9回 バド・パウエル特集~《ウン・ポコ・ローコ》について

そういえば、バド・パウエルの特集で、絶頂期の代表的演奏ともいわれている《ウン・ポコ・ローコ》をかけませんでした。 そういえば、昨年四谷の「いーぐる」で行った連続講演「パウエル特集」でも《ウン・ポコ・ローコ》をかけませんでした。 何か意図があるのか? 雲チンは《ウン・ポコ・ローコ》が嫌いなのか? もしかしたら、いろいろと思いを巡らせた方もいらっしゃると思いますが、私…

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放送第9回 「絶頂期のバド・パウエル」(4)

放送中にお話しした、バド・パウエルのピアノの音色について書きます。 彼の音色は、一言でいえば立っている。 一音一音が非常に強いです。 それは芯が強い、ということもありますが、クリアで明晰な芯の強さとはちょっと違います。 もう少し歪みや濁りのある成分のある音といったらいいのかな? なにかザクっとした荒い手ごたえをも感じる音。 まるでピアノを捩じ伏せ、捩じ伏せられたピ…

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放送第9回 「絶頂期のバド・パウエル」(3)

初心者にまずお勧めしたいバド・パウエルのアルバムを1枚挙げろと言われれば、躊躇なく『ジャズ・ジャイアント』を選ぶと思います。 私自身、飽きもせず、このアルバムを20年も聴き続けていますし、元旦は必ず『ジャズジャイアント』の《テンパス・フュージット》を聴いて身も心も清める習慣も20年近く続いています(笑)。 あ、もちろん最近は元旦一発目にかけるとは限らないですが、それでも1…

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放送第9回 『絶頂期のバド・パウエル』(2)~アフター・アワーズ編

本日22時からもミュージックバードで「バド・パウエル絶頂期編」を聴くことができますが、今回はミュージックバードの会員さんのみが聴ける、オマケの5分コーナー「快楽ジャズ通信~アフターアワーズ編」について。 今回は、タワーレコード渋谷店のジャズ・バイヤー吉村健(たけし)さんをゲストにお招きしました。 昨年、ふとしたことで知り合いになり、彼の感度の高さと、温厚な人柄に惚れ、ついに番組にも出…

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放送第9回「絶頂期のバド・パウエル」

暑苦しくて鬱陶しいトークが評判の高野雲です(笑)。 先週の「コルトレーン特集」は、音楽にも増して暑苦しいトークだ!と一部の方からは褒められましたが(?)、ま、季節は冬。 寒い時期なので、暑苦しいぐらいのホットさもたまにはイイのではないでしょうか?(笑) たぶん今晩(と明日の晩)のトークも鬱陶しいと思います(ご勘弁を……)が、寒さを吹き飛ばすホットな音源をかけまくりますので、どう…

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放送第7回 チックコリア特集(4)

今回は、番組後半にかけた一子さんの音源紹介です。 最初はub-xの『ヴェガ』より《コール・ミー》。 『ヴェガ』は、昨年の秋に発売されたアルバムです。 私、昨年のまさにこの時期、仕事で山形に行ったんですが(帰りに『オクテット』にも寄った♪)、日が落ちた山形市内は、もうかなりの寒さで、商店街を抜けて山形駅に向かう暗い道をトボトボと歩いているときに、iPodで繰り返し聴いてい…

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放送第7回「チック・コリア特集」(3)

Now He Sings Now He Sobs/Chick Corea 先日の土曜日と日曜日に放送された橋本一子さんがゲストの「チック・コリア特集」でかけたアルバムを本日は紹介したいと思います。 1曲目は、『ナウ・ヒー・シングズ・ナウ・ヒー・ソブズ』より《マトリクス》です。 コンプリート・ナウ・ヒー・シングス・ナウ・ヒー・ソブス/チック・コリア ¥1,800 Ama…

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放送第7回「チック・コリア特集」(2)

本日は、午後10時より1時間、「高野 雲の快楽ジャズ通信~What Is This Thing Called Jazz?」が放送されます。 お楽しみに~。 ゲストは橋本一子さん。 特集テーマは、アコースティック時代のチック・コリア。 しかし、放送全体をプレイバックして分かったんですが、「チック・コリアを題材にした、橋本一子研究」とも受け取れる内容かもしれません(笑)。 …

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放送第7回「チック・コリア特集」(1)

今夜8時より、コミュニティFMで放送される、『高野 雲の快楽ジャズ通信~What Is This Thing Called Jazz?』のテーマは、「アコースティック期のチック・コリア」です。 ゲストは、ピアニストの橋本一子さん ……もう、YMOのサポートメンバーの頃から、ファンだったんですよ クールな美貌のお姉さまっ!て感じで、夢中になって、ヒットスタジオ(だったかな?)…

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上原ひろみ『ビヨンド・スタンダード・ツアー・エディション(DVD付)』HIROMI’S SONICBLOOM

CDの収録曲は『ビヨンド・スタンダード』と同じ。 DVDがついているところが『ビヨンド・スタンダード』とは異なるところですが、すでに『ビヨンド・スタンダード』を持っている人は、映像も観てみたいという人以外は、収録曲は同じなので、その点を念頭に置いた上で購入を検討されたほうが良いと思います。 ▼収録曲 ディスク:1 1. イントロ-朝日の如くさわやかに 2. 朝日の如くさわや…

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放送第3回 フィニアス・ニューボーンJr.

「高野 雲の快楽ジャズ通信~What Is This Thing Called Jazz?」、第3回目の放送解説です。 本日20時より、コミュニティFMで放送、そして、明日の22時からはミュージックバードで放送されます。 今回はゲストにピアニスト・松本茜さんをお招きしました。 ところが、収録現場の写真を見ると、 おいおい、彼女の指輪ばっかり気にしてるよーだぞ ( ̄Д ̄;; …

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トミー・フラナガンの『セロニカ』別ジャケット

トミフラの『セロニカ』にも別ジャケットがあったんですね。 ▼こちら Thelonica (24bt) (Dig)Tommy FlanaganEnja発売日 2008-10-14価格:¥1,699(税込)発送可能時期:在庫あり。 個人的には、オリジナルのほうが見慣れているというか、いいというか……。 ▼元 セロニカ / トミー・フラナガン, ジ...

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『東京リサイタル』トミー・フラナガン

パブロ・レーベル30周年企画のヘリテッジ・オブ・ジャズ~パブロ40の中の1枚で、1975年に東京で行われたライヴの模様を収録。 トミフラがエリントン、ストレイホーンの名曲をプレイしており、極上の仕上がりとなった。 ▼収録曲 1. All Day Long 2. UMMG (Upper Manhattan Medical Group) 3. Something To Live…

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放送第1回 ビル・エヴァンス特集(2)

さて、昨日の「ビル・エヴァンス特集」の続きです。 2曲目にお送りしたのは、『ユー・マスト・ビリーヴ・イン・スプリング』というアルバムからタイトル曲です。 この曲は、フランスのポピュラー音楽作曲家の大家、ミッシェル・ルグランの作品です。 『ロシュフォールの恋人たち』という映画の挿入歌でもあります。 エヴァンスが亡くなる数年前の演奏ですが、エヴ…

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放送第1回 ビル・エヴァンス特集

Waltz For Debby/Bill Evans 新番組 『高野 雲の快楽ジャズ通信~What Is This Thing Called Jazz?』 記念すべき放送第1回目の特集は、ビル・エヴァンスです。 もしかしたら、番組を聴きながら、このブログをチェックしてくれているリスナーの方もいるかもしれませんね。 聴いてくれて、そして訪問してくれてありがとう! もし…

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フィニアスを代表する1枚

ここ1週間、大好きなバド・パウエルを封印し、フィニアス・ニューボーンJr.ばかりを聴いている。 ここで得た結論。 パウエルも天才だが、フィニアスもまぎれもなく天才だ。 タイプはまったく違うが、フィニアスの才気走ったピアノは、この天才っぷりを上手にコントロールしないと、本人ですらも制御不能で、時としてとんでもない方向にいってしまう。 この“ピアノ力(りょく)”は諸刃の剣とで…

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なにもこんなに高速でやる必要ないのに、な、シリア

私はバド・パウエル作曲の《シリア》という曲が大好きだ。 名盤『ジャズ・ジャイアント』の2曲目。 あまりに有名かつ名演の《テンパス・フュージット》の次の曲なので、 いささか地味な印象もぬぐえないかもしれないが、 『ジャズ・ジャイアント』バド・パウエル なかなかどうして、この時代の鬼気迫るパウエルが 少々肩の力を抜いて演奏しました、という趣きの演奏、なかなか素晴ら…

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トミー・フラナガン『レッツ』

1993年録音。 トランペッターで、トミフラの友人でもあったサド・ジョーンズ作曲のナンバーを演奏した、いわば、サド・ジョーンズ作品集。 あいかわらず、センスの良いピアノを聴かせてくれます。 ▼パーソネル トミー・フラナガン(p) イエスパー・ルンゴー(b) ルイス・ナッシュ(ds) ▼収録曲 1. Let's 2. Mean What You Say …

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トリオ以外のソニー・クラークの代表作

ソニー・クラークの2枚目のリーダー作。 フロントは、ドナルド・バード(tp)に、ジョン・コルトレーン(ts)に、カーティス・フラー(tb)の3管編成。 ゆえに、一瞬、ピアノのソニー・クラークがリーダーだということを忘れそうになるが、ピアノソロのパートになると、さすがはソニー、もしかしたらコルトレーンのザックリとしたプレイに感化されたのかもしれないが、ソニーのピアノは、いつもに…

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山下洋輔『家』(紙ジャケット仕様) がCD再発売!

1976年に発売された筒井康隆の小説を題材にした山下洋輔の作品。 筒井康隆本人がナレーションで全面参加しています。 ブラジル音楽に取り組んだ最初の日本人で、伝説のボサノバ・ギタリストでもある伊勢昌之や、タモリも参加。 ジャズ畑からは、坂田明、向井滋春、近藤等則らが参加。 さらにシュガーベイブからは大貫妙子、寺尾次郎、村松邦男も参加というジャンルや音楽性を超えた素敵すぎる布…

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デトロイトの盟友同士による、デトロイト回想

トミー・フラナガンと共に、デトロイト出身のギタリスト、ケニー・バレルとの共演。 若き日のトミフラが、デトロイト在住時代に出演していたジャズ・クラブ『ブルーバード・イン』を回顧して作曲したタイトルナンバーが光る。 ▼収録曲 1. ブルーバード 2. イエスタデイズ 3. フィフティ・トゥエンティワン 4. ブルース・イン・マイ・ハート 5. バルバドス 6. ビヨンド・ザ・…

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ザヴィヌルのルーツはアコーディオン

私はもともとアコーディオンを弾いていた。アコーディオンは自分の思いのままに、すぐにちがったサウンドを作り出せる楽器だ。いろんな音を押すボタンがあり、私にとってはそれが最初のシンセサイザーだったんだ。7歳のときに、アコーディオンに少し手を加えたこともある。ビリヤードのテーブルに貼るためのフェルトが椅子に置いてあったのをカフェから盗んできて、それを両側のサウンドボードのなかに二重に重ねて貼ったん…

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ザ・アシスタント嬢は聴いた!(最終回)

さて、一部の方からは熱烈な応援をいただいていた、「ザ・アシスタント嬢は聴いた!」も、本日で最終回です。 なぜなら、アシスタント嬢、本日で退職、なのです(笑)。 今まで、何度も徹夜をさせちゃったり、過酷な労働を強いてしまったこともあったりもしたけど、よくガンバってくれた、どうもありがとう! 新しい環境でも、楽しくバリバリ頑張っておくれ! というわけで、最後にアシスタント嬢に…

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ジョージ・ケイブルスの隠れた名盤、再発!

これまた嬉しい再発。 地味だが、味わい深いジョージ・ケイブルスのトリオが、廉価で再発された(91年の発売当時は3000円ぐらいした、はず)。 ごくごく自然にピアノで歌うケイブルス。 特に意識せずに聴けば、普通に聴き流せてしまうぐらい、強烈なインパクトやひっかかりのない演奏かもしれないが、この丁寧な演奏っぷりと、しなやかなピアノ力は、分かる人が聴けば、強烈に分かるハズ。 …

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池田芳夫、田村翼を語る

私のジャズ友であり、 ジャズカフェ「スコット・ラファロ」のオーナーでもあるtommyさんは、 ベーシスト・池田芳夫さんにベースを習っているのですが、 池田芳夫さんといえば、 田村翼との共演歴のある方。 昨日は、tommyさん、ベースのレッスンもそこそこ、 池田先生に色々とインタビューをされたようで、 その内容が、 「スコット・ラファロ」のブログにア…

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う~ん、いいっ!! 田村翼の『メモリーズ・オブ・サマータイム』

本日購入した田村 翼の『メモリーズ・オブ・サマータイム』を聴いているんだけど、いっやぁ~、こりゃええわぁ~(笑) エキサイティングな演奏に、会場の熱気、息遣いが臨場感たっぷりに封じ込められた音源。 takaraさんゴメン! もしかしたら、おれ、こっちのほうが好きかも(笑)。 もちろん、このアルバムに比べると、いくぶんエレガントさの成分の強い『スイート・アマミ』も、もちろんいいけ…

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田村翼『メモリーズ・オブ・サマータイム』入手!

えー、早速、田村翼が徳之島で演奏した『メモリーズ・オブ・サマータイム』を買って帰宅。 ついでに、昔、よく聴いていた初期のアイアンメイデンのCDが1500円と安かったので、まとめ買い(笑)。 私は初期の2枚が大好きなんだけども(初代ヴォーカルの頃ね)、大作主義になってきた『サムホェア・イン・タイム』までは、 けっこう律儀に聴いてました。 とくに、《撃墜王の孤…

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田村 翼評は、まさにあなたの言うとおりだよ、takaraさん!

ここ一週間ほど、田村翼の『スウィート・アマミ』を毎日聴いている。 ちょっと前に、奄美大島の名物的音楽屋さん「サウンズパル」に電話をし、音のソムリエ・takaraさんに、 「田村翼のアルバムが、先日一斉に発売されましたよね? その中の1枚に奄美大島でのライブ盤があるけど、イイですか?」 と尋ねたところ、 「6枚の中で1番イイです(笑)」 とのおスミ付きをいただいた。 でも、 …

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ザ・アシスタント嬢は聴いた ~正解編

先日の、『レイ・ブライアント・トリオ』の中で、どの曲がいちばん良かったか? は、なんと、 8番の《ソナー》でした。 私としては、旋律が印象的な、 1、2、、5、7 あたりかな? と予想をつけていただけに、 「一番最後の曲が良かったです」 と言われたときは、 一瞬、 「へ? 一番最後の曲ってなんだっけ?」 状態になってしまいました。 全体的にメランコリッ…

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今週のザ・アシスタント嬢は聴いた!~レイ・ブライアント・トリオ

さて、今月いっぱいで、アシスタント嬢が辞めることになりまして、あ、べつに、セクハラしたとか、重労働に次ぐ重労働を強要したとか、そういうことが理由ではないのですが(重労働はちょっとアルかも……)、とにもかくにも、このコーナーも、今回と次回ぐらいで、最終回を迎えることになるでしょう。 うぅ、残念(涙)。 せっかく面白い企画だと思っていたのに。 と、思っていたのは私だけだったり(苦笑)。 …

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今週のこれを聴くべし!~ビル・エヴァンスの『ポートレイト・イン・ジャズ』 ブルー・イン・グリーン

今週の、この1曲は、 ビル・エヴァンス、『ポートレイト・イン・ジャズ』の《ブルー・イン・グリーン》。 このアルバムは、『ワルツ・フォー・デビー』とともに、エヴァンスの代表作だが、必ず俎上にのぼる曲は、《枯葉》だ。 あと、私の場合は、格調高く生まれ変わった《カム・レイン・カム・シャイン》や、躍動的なノリの《ペリズ・スコープ》がお気に入りだが、考えてみれば、ぜんぶ、レコードでいうとA面…

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スウィート・アンド・ラヴリー ヤバ黒い殺気立つ連打

とくに、モンクの《スウィート・アンド・ラヴリー》。 フィニアスなではの、ブルージーなテーマ処理。 腰の据わった骨格のあるピアノが、空気を震わせてくれるが、このトリオ用に簡単にアレンジされたブリッジの箇所で、“これでもか!”と言わんばかりに、 ブラシでスネアを連打するエルヴィンのドラミングに、う~ん、まいった! スティックのエルヴィンも好きだが、エルヴィンのブラシが発する“…

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今週のこれを聴くべし!/『ソング・フォー・マイ・ファーザー』ホレス・シルヴァー

「今週のこれを聴くべし!」 というコーナーを作ってみようと思う。 これは、多くのジャズファンが所有しているであろう名盤・定番・有名盤の中から、 「掘り出し物の1曲」 にスポットを充てるコーナーだ。 有名盤・超定番のジャズのアルバムといっても、おそらく多くの方は、じつは持っているだけで、「所有している事実」だけに満足してる場合が多いんじゃないか? 有名盤の代表曲の1曲か2曲…

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Oscar Peterson『Live At Blue Note』

ハーブ・エリスにレイ・ブラウン、彼らオスカー・ピーターソン・トリオを去来したメンバーと再度グループを結成し、1990年にブルーノートで演奏された模様が、ボックスセットになって発売されています。 ノリのよいピーターソンの陽性なピアノと、彼をサポートする名人たちによる妙技。 この内容、このボリューム、このクオリティで、このお値段は、かなりお得だといえます。 Live a…

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マル・ウォルドロン・トリオ『プラハの春』

プラハの春 / マル・ウォルドロン・トリオ (演奏) (CD - 2003) マル・ウォルドロンがミュンヘンで録音したピアノトリオの演奏。 マルは、67年からミュンヘンに移住し、ここを拠点に活動を展開していました。 67年といえば、まだベルリンの壁が崩壊するはるか昔。 この時期のプラハの春から、ベルリンの壁崩壊にいたるまでの東欧諸国の変革に思いをはせて作られたアルバムがこ…

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秋吉敏子の言葉

「ジャズはソシアル(社会性のある)・アートであるとわたくしは思うのです。共演する相手次第でうまくなる。当時、これ以上日本にいては、小さな井戸のなかの大きなカエルのままだと思い、ぜひアメリカに生きたいと思ったのです」(秋吉敏子) (中川ヨウ『ジャズに生きた女たち』より) ジャズに生きた女たち/ 中川ヨウ

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山中千尋『アフター・アワーズ~オスカー・ピーターソンへのオマージュ』

タイトル通りオスカー・ピーターソンへのオマージュ作品。 ピーターソンばりのテクニック、テイストを醸し出しつつも、きちんと千尋テイストと現代なジャズのスピード感が心地よくブレンドされた作品。 ん? なぜに山中千尋がピーターソン? と一瞬いぶかしく思う人も、聴けばなるほど、納得となる、かもしれない。 ▼収録曲 1. オール・オブ・ミー 2. ゼア・ウィル・ネヴァー・ビー・ア…

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チック・コリア&上原ひろみ『デュエット』

2007年9月24から26日に「ブルーノート東京」にて行われたライブ演奏の模様を収録。 ▼収録曲 ディスク:1 1. ヴェリー・アーリー 2. ハウ・インセンシティヴ 3. デジャ・ヴ 4. フール・オン・ザ・ヒル 5. ハンプティ・ダンプティ 6. ボリヴァー・ブルース ディスク:2 1. ウィンドウズ 2. 古城、川のほとり、深い森の中。 3. サマータイ…

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トミー・フラナガンの『キャッツ』

The Cats/Tommy Flanagan & John Coltrane トミーフラバガンにジョン・コルトレーン、ケニーバレルという豪華な組み合わせ。 音のバランスも申し分なく、特に暑苦しくないコルトレーンが、ここではちょうど良い按配。 何気によく聴いているアルバム。 ▼収録曲 1. Minor Mishap 2. How Long Has This B…

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『ビル・エヴァンス生誕70年 没後20年特別企画『メモリーズ・オブ・ビル・エヴァンス』

エヴァンスの生誕70年、没後20年に合わせて制作されたエヴァンス追悼作。 ビル・エヴァンスゆかりの曲に7人の日本人ピアニストが挑んだ作品です。 ▼参加ミュージシャン 山下洋輔、益田幹夫、国府弘子、塩谷哲、佐山雅弘、村上"ポンタ"秀一ほか いろいろな思いいれが、 いろいろな演奏でよみがえっております。 ▼収録曲 1. ファイヴ 2. ワル…

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『シー・チェンジズ』トミー・フラナガン

トミー・フラナガンに駄盤なし!だと思う。 と同時に、彼がサイドマンをやっているものにも駄盤は少ないと思う。 それだけ、彼のピアノ力、というよりも音学力は優れているのだろう。 これは1996年に録音されたトミフラのリーダー作。 タイトルナンバーが良い。 しっとりとしながらも確かな存在感あふれるピアノ。 決して過剰な自己主張をしないが、それでいてきちんと説得力を音に持たせ…

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山中千尋『LIVE IN TOKYO [DVD]』

2007年6月に草月ホールで行われたライブの模様を収録したDVD。 ドラムスもベースもリズムセクションも女性。 かなりハードでゴリゴリ迫ってくる。 ▼収録曲 1. アイム・ゴナ・ゴー・フィッシン 2. フォレスト・スター 3. 砂の船 4. テイク・ファイヴ 5. RTG 6. アントニオズ・ジョーク 7. インパルシヴ 8. アウトサイド・バイ・ザ・スウィング …

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ハンク・ジョーンズがビリー・ホリデイに捧げた花

ハンク・ジョーンズが73歳のときに、ビリー・ホリデイに捧げて録音したピアノトリオ。 落ち着いた品のあるピアノプレイは相変わらず。淡白過ぎず、かといって派手過ぎず、非常に良い按配で聴くことが出来る極上のピアノはさすが。 素晴らしい内容が、比較的廉価で手に入るのた嬉しい。 Great Jazz Trio グレートジャズトリオ / Flowers For Lady Day …

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ハンク・ジョーンズの日課

「私の日課は腕立て伏せ300回」  by ハンク・ジョーンズ すげ~!( ゚Д゚) 紳士然とした物腰と、 端正で上品なピアノを弾くジャズマン、ハンク・ジョーンズ。 イメージとは裏腹に、かなりの肉体派だったんですね。 バップ・リダックス / ハンク・ジョーンズ

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ジョー・ザヴィヌルの左手

ジョーの左手には欠点がない。彼がキーボードを演奏するときのアプローチは、まるでボクサーみたいなんだ。コブラのような手の速さで、ボクサーのような演奏をする。だから、ジョーに立ち向かう方法を知らなければならない。音楽的にもリズム的にもね。彼は普通のピアノ・プレイヤーではない。つまり、彼はドラマーのようにピアノにアプローチしているということだ。 (ブライアン・グラサー『ザヴィヌル~ウェザー・リポ…

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ニッキー・ホプキンス『夢見る人』

本日は、ジャズから離れたロックなところで。 だけども、なかなか味わい深いピアノのアルバムを。 ニッキー・ホプキンスです。 イギリスのピアニストで、ロックファンにはお馴染みのミュージシャンだと思います。 ジェフ・ベック、ビートルズ、ストーンズ、フー、キンクス、ジョン・レノンらとの共演で有名なピアニスト、というよりも鍵盤職人で、この『夢見る人』は、なかなかの名盤。 惜しくも、9…

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Bill Evans『Paris Concert 1』

ビル・エヴァンスの最後のレギュラートリオによるパリ公演の模様をおさめたアルバム。 『パリ・コンサート 1』。 この最後のレギュラートリオのメンバーは、ベースのマーク・ジョンソンと、ドラムスのジョー・ラバーバラ。 エヴァンス自身、このメンバーのことを機に行っていて、とくにマーク・ジョンソンのことは、ようやくスコット・ラファロに匹敵するベーシストがはいってきたと喜ん…

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元気なハンク・ジョーンズを聞くならば

や、 のピアノからも分かるとおり、ハンク・ジョーンズのピアノは、端整で、控えめながらも、上質な味わいと芳香を放つピアノだということに異論はあるまい。 しかし、この手練のピアニストの持ち味はそれだけではない。 一昨年、私はブルーノートに彼のライブに行ったのだが、もう弾きまくるわ、弾きまくるわ。 強いタッチで、ガンガン弾く彼は、とても80代も半ばの老人とは思え…

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バッド・プラスについて。

Give/Bad Plus 最初は面白い試みのバンドが現われたなと思ったが、今はそれほどでもない。 正直、飽きてしまった。 聴きすぎ、ということもたしかにあるのだが…。 長年にわたって聴き続けられるような音楽かというと、私の場合は「?」なのかもしれない。 バッドプラスは、一言で言ってしまえば、ジャズピアノとロック風8ビートのリズムが組み合わさったユニークなグ…

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山中千尋『アウトサイド・バイ・ザ・スウイング』

低音ゴリゴリの《クレオパトラの夢》、ピアニカでリー・モーガンのフレーズを借用するお茶目っぷりを発揮する《キャンディ》がグッド。 ▼収録曲 1. アウトサイド・バイ・ザ・スウィング 2. アイ・ウィル・ウェイト 3. インパルシヴ 4. ヒズ・ガット・ア・ホール・ワールド・イン・ヒズ・ハンド 5. ティアード・ダイアリー 6. 八木節 7. クレオパトラズ・ドリーム …

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ダズリング・ディズ/山下洋輔

テナーサックス奏者、ジョー・ロヴァーノを迎えた、山下洋輔ニューヨーク・トリオ(ベース:セシル・マクビー、ドラムス:フェローン・アクラフ)の快作。 当時話題になった《おじいさんの古時計》も収録。 ▼収録曲 1. パラレル・ラン 2. おじいさんの古時計 3. プロムナード 4. ダズリング・クレイドル 5. クルディッシュ・ウインズ 6. ジョンズ・ジャンプ 7. フ…

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